すべて必要経費になる!個人事業主として開業したら準備したいもの
執筆者:川原裕也 更新:
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個人事業主として開業する時に必要なもの。
自営業になるのは簡単です、開業届を一枚提出すればすぐに個人事業主として営業を開始できます。しかし、手続きは簡単でも開業費用や事業に対する不安などで、なかなか独立の決心はつきにくいですよね。
私の場合は元々が無職状態だったので、無職を続けるよりはマシだと考え、独立を思い立ってからすぐに開業届けを出しに行きました。
そして、個人事業主になって最初に購入したのがプリンタでした。領収書をもらって経費として購入したことの嬉しさを今でも覚えています。
開業したら準備したいものまとめ
個人事業主として開業したら、営業活動に必要な最小限の備品等を買うことからスタートします。
もちろん、領収書をもらっておけばすべて経費に計上できますので、使った費用はその後の利益と相殺して節税に繋がります。
クレジットカードで商品を購入する場合はカードの明細書、ネット通販で購入する場合は支払いがわかるメールの文書などを保管しておけば、とりあえずはOKです。
個人事業主の場合、ビジネスカードの他にこれまで使っていた個人のクレジットカードも使えます。
また、開業前からすでに保有している備品・設備などは個人事業主になってもそのまま事業用に使うことができます。
印鑑
事業を営む上で必ず必要になってくるのが印鑑です。
若い方だと認印くらいしか持っていないと思いますが、事業では契約書類等に「実印」を押す機会も増えます。
必要な印鑑は、
- 実印
- 銀行印
- 認印
の3つで、ハンコヤドットコムなどで3点セットで購入できます。(ただし、ハンコヤドットコムは格安をウリにしている業者なので良いものが欲しいなら地元のはんこ屋で手彫りしてもらったほうが良いです)
簡単に説明しておくと、「実印」はとても大切な印鑑で、絶対になくしてはいけません。契約書類など、重要な書類に対して使う印鑑です。
「銀行印」は銀行口座や証券口座、クレジットカードなどの金融まわりで活用する印鑑で、実印よりもサイズが少し小さいです。
ただし、銀行印は必ず用意しなくてはならないわけではなく、実印で代用することもできます。契約書類や金融まわりなども含めすべて実印で統一している人もいます。
「認印」はちょっとした申込書などに使う印鑑です。事業ではシャチハタはNGとなることも多いので、この機会にしっかりめの認印も作っておくことをおすすめします。
また、書類発送の機会が多くなると予想される場合は、「名前・住所・電話番号(必要に応じて屋号名)」が記載された「ゴム印」も作っておくと良いです。ゴム印は名前や住所を記入する手間を省く目的で使うものです。
パソコン
IT系のビジネスをする人・しない人に関わらずパソコンを持っておくと何かと便利です。
とはいっても、すでにパソコンを持っている人がほとんどでしょうから、個人事業主になっても以前から使っているPCをそのまま継続して使うことができます。
パソコンを導入したらちょっとした計算や文書の作成などにExcel・WordといったマイクロソフトのOffice製品が必要になります。
しかし、Office製品は価格が高いので、開業してまもないときには購入する余裕がないかもしれません。
そのような時におすすめしたいのが、Googleが提供しているGoogleドライブというサービスです。
インターネット上で動作するExcel・Word・パワポの類似サービスで、完全無料で使えます。
Googleドライブは本格的に業務に活用することもできますが、Excel・Wordなどを使う機会が少ないのであればGoogle社のサービスで十分代用できます。
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メールアドレスは、個人事業主の場合フリーメールのGmailを使っている方が多いように思います。Gmailは無料で利用できるメールサービスで、本文に広告などが挿入されないのでおすすめです。
また、自営業として開業したら形だけでもホームページは作っておきたいですよね。
最近は知識がなくても、Wixのようなサービスを使えば無料で簡単にホームページが作れます。
ただし、以前ほどホームページの必要性は薄れているので、無料ブログやFacebookページを公式サイトとして代用することもできるでしょう。
無料ブログでもしっかりと情報発信をしていくことで、インターネットからの集客に使えるツールになります。
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プリンタ
チラシを作ったり、税務署に提出する書類を作ったり、個人事業主として事業を始めるとプリンタの使用頻度がかなり増えると思います。
冒頭でも述べましたが、私も開業してから一番最初にプリンタを購入しました。
プリンタは導入費用が決して安くはないのですが、すべて経費で落とせるので先行投資と割り切って購入しておいた方がよいです。
自営業になると紙の書類をパソコンに取り込んで保管したり、メールで送信することも増えます。
できればスキャナが付いている「複合機」を選ぶのがおすすめです。
会計ソフト
売上や経費などを記録する帳簿の作成には「会計ソフト」の導入が欠かせません。
パソコンが得意な人はエクセルなどで代用することもできますが、税制などへの対応を考えると専用の会計ソフトを購入しておいたほうが後々楽になると思います。
最近の主流はクラウド会計ソフトという、インストール不要でインターネット上で利用が可能なサービスです。
私の会社でも導入していますが、クラウド会計ソフトは銀行のインターネットバンキングのデータやクレジットカードのWEB明細を自動的に抽出し、帳簿に反映してくれます。
会計・経理のやり方がわからなくても、半自動的に帳簿付けができるので、会計にかける時間が大きく節約できます。
クラウド会計ソフトは年間1万円~2万円程度のコストがかかりますが、一度契約しておけば自動的に最新バージョンにアップデートされるので、税制改正にも対応します。
税理士などが「記帳代行サービス」などを提供していることもありますが、そういったサービスを利用するよりもクラウド会計ソフトを使って自分で帳簿を付けた方が大幅なコストダウンが見込めます。
ここ数年で私が導入したビジネスツールの中でも、トップクラスに画期的だったのはクラウド会計ソフトです。
固定電話やFAXは必要?
事業内容にもよりますが、結論からすると不要です。
私は個人事業主を2年間やってから法人成りをしましたが、その間に固定電話もFAXも引いていませんでした。もちろん、電話を頻繁にかけたりFAXをガンガン活用するビジネスなら、これらは必要な設備になりますが。
実際、個人事業主として活動している自営業の多くは携帯電話一本でやっている人が多いように感じます。
FAXについてはあるとより便利ですが、導入費用や固定費を考えると毎月の送信枚数が少ない人にとっては負担になると思います。
最近は低コストで導入できるインターネットFAXのサービスもありますので、そちらの利用を検討することをおすすめします。
銀行口座とクレジットカードの申し込みも忘れずに
開業したら備品の購入と合わせて、銀行口座やクレジットカードの申し込みもおこなっておくことをおすすめします。
個人事業主の場合、これまで個人で使っていた銀行口座やクレジットカードがそのまま使えます。
ただ、PayPay銀行など一部の銀行は屋号名が入ったビジネス用の口座を開設できますので、できれば個人用と事業用で銀行口座は分けておいたほうが良いと思います。
事業用に一枚持っておくことで、経費管理が楽になるのでおすすめです。
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