海外送金に必要な手数料を比較！一番低コストの法人口座は？
執筆者：川原裕也 更新：
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海外送金には何かとコストがかかります。
積極的に海外展開している会社や輸入・輸出ビジネスを行っている事業者にとって、海外送金手数料を安くすることは大きな利益改善に直結します。
海外送金には大きく４つの手数料がかかります。
送金手数料
基本手数料です。
リフティングチャージ（円貨送金手数料）
円を外貨にして送金するときにかかる手数料なので、基本的には送金手数料と合わせて考えます。たとえば、米ドルをアメリカに送金する場合は、リフティングチャージは発生しません。
一方で、日本円をアメリカに送金する場合には、リフティングチャージが発生します。あくまでも日本円の送金にかかる手数料です。
海外中継銀行手数料
中継銀行に支払う手数料です。この費用は送金側・受取側のどちらか一方が負担するか選択できます。
受取銀行手数料
受取側が負担する手数料なので、送金をする際には気にしなくてもよい費用です。ただし、自分が外貨を受け取る場合は、受取銀行手数料を負担することになります。
海外送金手数料が安いネット銀行ランキング
今回は、ネット銀行ビジネス口座で海外送金手数料が安い銀行をランキング形式でまとめました。
と言っても現時点で海外送金サービスを提供しているネット銀行法人口座は２社しかありませんでした。
１位：楽天銀行
- 海外送金手数料：1,000円
- リフティングチャージ：2,500円
- 海外中継銀行手数料：1,000円
- 受取銀行手数料：2,000円（自分が受け取る側になる場合のみ）
楽天銀行の法人口座は「海外送金に革命を！」というメッセージを掲げるほど、このサービスに力を入れています。よって、送金手数料は圧倒的に安いです。
リフティングチャージは他社との差別化が難しいのですが、送金手数料と中継銀行手数料で他社を大きくリードしており、200ヶ国以上に海外送金できます。
また、初期費用や月額利用料がかからないのも大きなメリットです。
自分が外貨を受け取る側になる場合のコストも低く、海外送金・外貨受取するなら楽天銀行が圧倒的No.1だと言っても間違いはありません。
２位：住信SBIネット銀行
- 海外送金手数料：2,500円
- リフティングチャージ：2,500円
- 海外中継銀行手数料：2,500円
- 受取銀行手数料：2,500円（円通貨を受け取る場合）
住信SBIネット銀行の法人口座では、海外送金サービスのスペックに大きな改定がありました。
以前は、
- 月額利用手数料が必要
- 外貨の受取銀行として利用できない
という問題があったのですが、サービス改定によって現在は月額利用料は無料、外貨の受取銀行としても利用可能となりました。
一方で、サービス改定時に改悪されたのが「初期導入費用：50,000円」が必要になったことです。
継続的に海外送金・外貨受取をする事業者にとっては、初期費用は微々たるものですが、１回、２回程度の海外送金サービス利用を行うケースでは、敷居が高いです。
リフティングチャージは他社と変わりませんが、「送金手数料＋中継銀行手数料」で比較すると、楽天銀行の方が圧倒的に安いです。
また、外貨受取時の手数料で比較しても、住信SBIネット銀行は楽天銀行には及びません。
メガバンクと比較してみるとその差に驚く
楽天銀行の海外送金手数料が安いのはわかるのですが、かと言って住信SBIネット銀行が特別に高いわけではありません。
たとえば三井住友銀行の法人口座の場合、
- 海外送金手数料：7,000円～7,500円（ネット経由なら2,500円～3,000円）
- リフティングチャージ：取引額の0.05％（最低2,500円）
- 海外中継銀行手数料：2,500円～3,500円
- 受取銀行手数料：2,500円
- ※初期契約料：55,000円
となっています。
送金手数料をすべて合算すると、楽天銀行が4,500円、三井住友銀行がネット利用の最安でも7,500円となります。
これまで大手銀行で海外送金をしていた方は、ネット銀行に乗り換えることで40％のコスト削減を実現できます。
海外送金の回数が多くなるほど年間コストは増大しますので、ネット銀行の活用メリットが出てきますね。
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最後まで読んでいただきありがとうございました
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