ゆうちょ銀行は法人融資を行っていない?ゆうちょ銀行のビジネス活用

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郵便局

法人を設立し、ビジネス拡大のために金融機関から融資を受ける経営者の方も多いと思います。

日本最大の銀行と言えば「ゆうちょ銀行」ですが、実はゆうちょ銀行は法人融資を行っていないので、法人口座を開設してもゆうちょ銀行で融資を受けることはできません

ゆうちょ銀行が上場したことに伴い、消費者向けの無担保ローン(カードローン)は許可が下りましたが、法人融資が許可されるのはもう少し先の話になりそうです。

法人向け融資が認可されていないので、法人からの預金がほかの銀行に比べて少なく、法人預金の伸びも限られている。

出典:東洋経済オンライン

一応、「ゆうちょ銀行も事業の一つとして事業者向け融資を行ってよいのでは?」という議論は進んでいるので、いずれゆうちょ銀行からも融資が受けられる時代が来るのではないかと私は思っています。

ゆうちょ銀行は31日、新規事業として金融庁と総務省に個人向けの無担保融資や、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)取引を含めた包括的な運用の認可を申請したと発表した。2012年に申請した住宅ローンや、法人向け融資は取り下げた。

出典:ロイター(2017年3月31日)

しかしながら、ゆうちょ銀行法人口座は利用メリットが大きいので、今回はゆうちょ銀行をどのようにビジネスで活用していくかを考えたいと思います。

私自身も会社設立当時、ゆうちょ銀行の法人口座を作りました。使っていくうちに、ゆうちょ銀行には意外なメリットがあることに気づきました。

ゆうちょ銀行法人口座の活用メリット

銀行からの提案

会社を設立すると、まず銀行口座の開設を行う必要があります。

しかし、私の経験上、メガバンクの口座開設は審査がとても厳しいので、書類をたくさん提出したり、審査に日数がかかります。

せっかく会社設立してこれから頑張りたいと思っているのに、口座開設に時間を要してしまうとモチベーションも下がってしまいますよね。

一方で、ゆうちょ銀行とネット銀行は比較的早く法人口座が作れました。

書類さえ準備すれば法人口座を作れる

提出書類

ゆうちょ銀行法人口座の開設は、申込にあたって提出する書類こそ多いのですが、審査自体は厳しくはありません。

書類に不備がなければ平均1ヶ月程度で口座開設することが可能です。

私が過去に取引をした会社さんで、振込先にゆうちょ銀行法人口座を指定している企業はほとんどなかったと記憶していますが、それでもすぐに口座が作れてビジネスに活用できるのは大きなメリットです。

※ゆうちょ銀行法人口座が一般企業に普及していない理由はやはり、どれだけお付き合いをしても融資のメリットがないからだと思います。

ネットバンキングが無料で使える

メリット

私が、ゆうちょ銀行法人口座を使う最大のメリットだと思っているのが、ネットバンキングが無料で使えることです。

法人用のゆうちょBizダイレクトは契約料、月額料金が必要ですが、ゆうちょダイレクトなら利用申し込みは無料です。

法人口座の場合、メガバンクや地方銀行のネットバンキングには利用料がかかります

その金額は月額2,000円程度なので、ネットバンキングを使うだけでも年間約24,000円のコストがかかります。

銀行口座を1つだけ持つなら問題ないのですが、メガバンクや地方銀行のネットバンキングを3つ使うと、それだけで年間約72,000円の出費です。

これは、会社を設立して間もない経営者にとっては痛い出費ですよね。

しかし、ゆうちょ銀行法人口座であればネットバンキングの利用コストは0円なので、

  • 取引先の受けがいい:ゆうちょ銀行
  • 振込手数料などのコストを節約できる:ネット銀行

の2つの法人口座をメインで使うことで、ネットバンキングにかかるコストを節約できます。

PayPay銀行をはじめ、ネット銀行法人口座では、ネットバンキングの利用料は無料です。

振込手数料もメガバンクや地方銀行の法人口座より安いです。

実際に会社を作ってみるとわかるのですが、個人用口座と比較して、法人口座の手数料は驚くほど高いので、その点、ゆうちょ銀行の手数料は良心的と言えます。

もちろん、私も積極的に活用しているネット銀行法人口座であれば、振込手数料・ATM手数料はさらに安くすることが可能です。

住信SBIネット銀行のように、条件付きで振込手数料を毎月20回無料としている銀行もあります。

ネット銀行は融資業務に参入しつつある

データ

これまで法人の融資業務はメガバンク・地方銀行・信用金庫の独壇場でした。

しかし、近年になってネット専業銀行が融資業務に参入しています。

おもに短期融資となりますが、「データレンディング」という仕組みを使って、ネット完結だけで即日融資が受けられるケースも。

たとえば、住信SBIネット銀行が提供している融資サービス「dayta(デイタ)」は、過去の取引データを活用し、借入利率 年1.999%~、融資可能額最大3,000万円、最短即日融資という好条件の融資を行っています。

借入利率は審査次第ですが、短期の資金需要であれば地方銀行や信用金庫との取引に加えて、こうしたネット銀行の融資サービスを視野に入れてみてもよいと思います。

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この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
26歳の時に右も左もわからない状態で個人事業主になりました。2年後、株式会社クートンを設立し、現在10期目です。「いい人」がたくさんいる世界の実現が目標です。「人の価値とはその人が得たものではなく、その人が与えたもので測られる」 - アインシュタイン 姉妹サイト「1億人の投資術」でも記事を書いています。

より良い情報をお届けするため、疾風 AI がメンテナンスを担当いたしました。( 更新)

ありがとうございます。

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