スマホでクレジット決済を簡単に導入!カード決済手数料を比較してみた
執筆者:川原裕也 更新:
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最近は、スマートフォンなどのモバイル端末を使ってクレジットカード決済システムを導入するお店が増えています。
昔は、クレジット決済の導入に大変な手間がかかっていましたが、今はiPhoneを始めとするスマートフォンのイヤフォンジャックに、数千円のカードリーダーを挿入するだけで、誰でも簡単にカード決済が導入できます。
スマホのカード決済システムは反応が遅いのがデメリットですが、決済手数料は競争が激化しており、日に日に引き下げられています。
キャッシュレス支払いが増加し続けている今、カード支払いの導入によって顧客の利便性が向上すれば、売上アップもつながります。
サービスによって決済方法は少し異なりますが、スマホを使ったクレジットカード決済のイメージはこのような感じです。
スマホでできるクレジット決済サービスを比較
お手持ちのスマートフォンで手軽にクレジット決済が導入できるサービスを比較してみました。
レシートプリンタなどの外部機器を導入することで、紙のレシートを印字することも可能です。
いずれも、月額費用や初期費用は無料、やはり注目したいのは決済手数料です。
Square(スクエア)
- 月額費用:無料
- 決済手数料:3.25%(※2)
- カードリーダー販売価格:7,980円(送料込)
- 対応ブランド:VISA・Mastercard・JCB・American Express・Diners Club・Discover
※カード番号を手入力した場合、ブラウザ決済した場合の決済手数料は3.75%です
※2 JCBのオンラインビジネス・オンラインチェックアウト決済は3.95%です
業界最安水準の決済手数料と最短翌営業日の入金で多くの店舗が導入しているSquare(スクエア)。Twitter創業者が開発したという背景からも、海外でも多くのお店が利用している実績があります。
以前はスマホのイヤホンジャックにカードリーダーを装着する「Squareカードリーダー」が主流でしたが、現在はスマホ接続不要の「Square Reader(上記画像)」が主流です。
新しいSquare Readerでは、スマホのイヤホンジャックに接続せず、そのままクレジットカードを通すことができます。
唯一、磁気ストライプのついたクレジットカードを決済する場合にのみ、イヤホンジャックへの接続が必要です。(イヤホンジャック接続用のリーダーはSquare Readerに同梱されています)
ICクレジットカード対応でセキュリティの高さも抜群に高く、安心してカード決済が行えます。
Squareは関連製品も充実しており、POSレジ機能を備えた「Square Stand」を購入することや、無料の請求書発行サービスも利用可能です。
決済データは無料のツールで詳しく分析できるため、商品・サービスの改善に役立てたり、売上のデータ分析に活用することもできます。
Airペイ
クレジットカード決済
- 月額費用:無料
- 決済手数料:3.24%(JCB、Diners Club、Discoverは3.74%)
- カードリーダー販売価格:0円
- 対応ブランド:VISA・Mastercard・JCB・American Express・Diners Club、Discover
電子マネー決済
- 月額費用:無料
- 決済手数料:3.24%(iD、QUICPay、Apple Payは3.74%)
- 対応している電子マネー:Suica・ICOCAなどの交通系ICカード、iD、QUICPay、Apple Pay
スマホ決済
- 月額費用:無料
- 決済手数料:3.24%
- 対応しているスマホ決済:d払い、PayPay、LINE Pay、アリペイ、ウィチャットペイ
※「キャッシュレス・消費者還元事業」により、2020年6月30日までは決済手数料が一律で実質2.16%になります。(アリペイ、ウィチャットペイは対象外)
Airペイ(エアペイ)は、リクルートが展開する決済サービスです。
クレジットカード、電子マネー、そして話題のスマホ決済までを1台の端末でカバーできるのが最大のメリットです。
決済手数料の業界最安水準で、コストを抑えて幅広い支払い方法に対応できます。
Airペイが持つもう一つのメリットは、カードリーダーの販売価格を0円にしていることです。
Airペイは最初から1円も支払うことなく導入することが可能です。
Airペイは、圧倒的に普及している無料のPOSレジアプリ「Airレジ」とも連携しやすく、現在最も勢いのあるクレジットカード決済サービスだと思います。
スマホ決済対応により、PayPayやLINE PayもAirペイでカバーできますが、これらの一部の決済サービスは当面の間、決済手数料を0%にしています。
Airペイ経由で導入するよりも、個別に契約して導入した方がよりお得です。(スマホ決済の比較記事はこちら)
楽天ペイ
クレジットカード決済
- 月額費用:無料
- 決済手数料:3.24%(JCB、Diners Club、Discoverは3.74%)
- カードリーダー販売価格:19,800円
- 対応ブランド:VISA・Mastercard・JCB・American Express・Diners Club、Discover
電子マネー決済
- 月額費用:無料
- 決済手数料:3.24%(iD、QUICPay、Apple Payは3.74%)
- 対応している電子マネー:楽天Edy、WAON、nanaco、Suica・ICOCAなどの交通系ICカード、iD、QUICPay、Apple Pay
※「キャッシュレス・消費者還元事業」により、2020年6月30日までは決済手数料が一律で3.24%になります。
※楽天カードの決済に限り、JCBブランドでも決済手数料が3.24%になります。
楽天が展開している楽天ペイは、業界最低水準の決済手数料と365日翌日自動入金(楽天銀行の場合)という驚異的なスペックの決済サービスです。
楽天ペイといえば、最近はスマホ決済(QRコード決済・バーコード決済)をイメージする方が多いかもしれませんが、クレジットカード・電子マネー決済なども含めた「総称」です。
カードリーダーはICカード対応で、暗証番号入力ができます。
カードリーダーの販売価格がやや高いのがネックですが、楽天ペイのリーダーには電子マネーの決済機能がついているため、WAONやSuicaなどを始め、多様な電子マネー支払いにも対応できます。
申込には審査が必要のため、営業許可証や古物小許可証など業種によって提出資料を用意する必要があります。
STORES決済
クレジットカード決済
- 月額費用:無料
- 決済手数料:3.24%(JCB、Diners Club、Discoverは3.74%)
- ターミナル販売価格:19,800円
- 対応ブランド:VISA・Mastercard・JCB・American Express・Saison・Diners Club、Discover
電子マネー決済
- 月額費用:無料
- 決済手数料:3.24%
- 対応している電子マネー:Suica・ICOCAなどの交通系ICカード
※「キャッシュレス・消費者還元事業」により、2020年6月30日までは決済手数料が一律で実質2.16%になります。
日本のベンチャー企業が立ち上げたSTORES決済は圧倒的な決済手数料と豊富な対応ブランドで人気です。
売上の入金に10日~15日程度がかかるので、Squareや楽天ペイと比較すると決済後の入金スピードは遅め。また、申込には審査が必要となるため、本人確認書類や営業許可証などの提出が必要です。
分割払いやリボ払いにも対応し、POSシステムとの連携も可能です。カード決済を行うターミナルは19,800円と高めです。
ターミナル(カードリーダー)は、電子マネー支払いにも対応しています。SuicaやICOCAといった交通系ICカード全般の決済に対応するだけでも、顧客の利便性は大きく向上するはずです。
スマホ決済もあわせて導入
今回は、リアル店舗で使えるクレジット決済サービスを紹介しました。
キャッシュレスの支払い方法が多様化する中で、お店も対応していくのが大変だと思われますが、SquareやAirペイなどを導入しておけば、複数のクレジットカード・電子マネーに一括で対応できるので問題ありません。
また、普及が著しいスマホ決済(QRコード決済)の比較は「スマホ決済の導入費用・手数料が無料のサービス7選、お店をキャッシュレスに対応する」にて行っていますので、あわせてご覧ください。

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