独立前に税金と社会保険の知識は身につけておいたほうがいい

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確定申告

独立前に1つ、知識を身につけておくとしたら?

今回は、エンジニアとして1年半前に独立し、自営業を続けておられるアツシさんに、独立のきっかけや気になる年収について伺いました。

アツシさんのように副業から始めて独立するというのも一つの方法です。

取材日は2016年10月31日です。

今回話しを伺った方

アツシさん

アツシさん
神奈川県在住 / 20代 / 男性

外資系メーカーやIT企業を経て脱サラし、自営業となったエンジニア。

これまでのバックグラウンドを活かし、Webシステムの開発を中心に様々な仕事を精力的にこなしている。

前職で学んだ技術を仕事に活かしている

プログラミング

主にWebシステムの開発などを手がけています。

前職の会社員時代にインフラエンジニアをやっていたので、企業さんのインフラエンジニアとして人員が足りない時にサポートをしています。その他にも、サイトを作ったり様々な仕事をこなしています。

仕事はそれだけではなく、プログラマーとしてできる仕事を全般的に引き受けています。基本的にあまり選り好みせずに、やってくれと言われたら、はいやりますという感じです。

前職の人脈から仕事を獲得

主なクライアントは企業さんになりますが、たまにベンチャーを立ち上げたい学生からも依頼を受けます。

仕事はフェイスブックで連絡をもらったり、過去にクライアントとなった中小企業さんから紹介してもらったりして獲得しています。また、会社員時代のツテで仕事をもらうことも多いです。

クラウドソーシングも利用していますが、やはり中間マージンを取られてしまうので、手が空いた時にたまに仕事を探す程度に使っています。

副業で本業と同じくらいの収入を稼ぎ独立

在宅ワーク

現在は独立して1年半です。

あまり大きな声では言えないのですが、サラリーマン時代に副業として細々と仕事をしていました。

そのうち、副業が意外とお金になるのではないかと思い、会社も大変だったので退職し、独立しました。

知り合いや両親に自営業がいたわけではなく、まったくわからない世界ではありましたが、やってみることにしました。

副業をしている時に、会社でもらっている給料と同じぐらい稼げるようになったことも大きかったです。

今でも学びながら仕事をこなしている

勉強

プログラミングの技術は前職で身に付けました。

ただ、経験がまだ浅く、正直に言うともらった仕事で「100パーセントできます」という返事ができるものはありません

プログラムは実際に書かないとわからないところもあるので、仕事をもらったら、とりあえず「できます」と言って、本を買ってきて調べながらやっています。

もし足りないところがあれば、最悪また外注するという方法でなんとか乗り切っています。

早寝早起きの健康的な生活を心がけている

1日のスケジュール

最近は朝方なので、5時半か6時には起きます。

自営業をやっていると運動不足が気になるので、朝はジムに行って、8時ぐらいから仕事を始めるようにしています。

打ち合わせでお客さんの所に行く時は外にでますが、そうでない時は部屋でずっとパソコンのキーボードを叩いています。

私は自宅で落ち着いて仕事ができるタイプなので、基本的に自宅で仕事をしています。どうしてもと言うときは、ノートパソコンを持って近くのカフェに行ったりすることもありますが。

1日の労働時間は9時間ぐらいです。

6時か7時にはその日の仕事を終えて、ご飯を食べたりしています。

就寝時間も早くて、10時か11時には寝ています。早寝早起きという感じの生活です。

土日は午前中だけ仕事をして、午後から遊びに行くことが多いです。

きっちりと決めているわけではないのですが、オン・オフのメリハリがないと疲れてしまうので。

集中が切れたら単純作業に切り替える

領収書

集中力が切れた時は、単純な作業をやるようにしています。

領収書の整理や経費を会計ソフトに打ち込んだり、集中しなくてもできることをします。

それでも集中力が戻らなかったら、外を散歩したりコーヒーを飲んだりしてリフレッシュします。

仕事を受ける時に納期には余裕をもってやらせてもらうようにしているので、あまり焦ったりすることはありません。

仕事のやり方も自分で決められるのが自営業の魅力

孤独な自営業

自営業になって良かったのは、すべて自分で決められるということです。

起きる時間などもそうですが、仕事のやり方も自由に決めることができます。これが、自営業の最大のメリットだと思います。

逆に悪いと感じるのは、孤独からくる不安です。

人間だれしもそうだと思うのですが、誰かに何かを決めてもらわないと、少し不安になってしまうものです。

それこそ、会社員の場合はそこは考えなくてよいのですごく楽でした。何時に会社に来れば良いとか、すべて会社が決めてくれるので。

孤独というか、自分に口出しをしてくれる人がいないところは不安です。

あとは単純に支払いが増えました。

会社員時代は保険料なども一部、会社が負担してくれていましたが、今はすべて自分で払わなければなりません。

社会保険や税金の知識は身につけておいて損なし

国民年金

独立前に身につけておいた方が良い知識があるとすれば、それは社会保険や税金に関するルールだと思います。

例えば、何を経費にできて、何が経費にならないのかといったものです。こういう基本的なことを調べておかないと、確定申告時に少し困ります。

私はまったくわからなかったので、ネットで全部調べながらやりました。時には税理士の無料相談会に足を運んで教えてもらったこともあります。

社会保険についても同じで、会社を辞めることでセーフティーネットがなくなってしまうので、そういったルールを知ることは自分の身を守ることにも繋がると思います。

ほっておいても勝手に帳簿ができあがる

決算書

ネットで調べれば、確定申告も自分でできます。

私は、税理士に依頼しなくてはならないほど経費を使う感じではないので、去年は自分で確定申告をやりました。

確定申告はたしかに面倒なのですが、税理士に任せるのはもう少しお金を稼げるようになってからでいいと思っています。

普段の帳簿付けも会計ソフトのfreeeを使って自分でやります。

freeeは前評判が良かったので使ってみたのですが、本当に楽です。少し打てばすぐに反映されて、簿記の知識である「貸方」や「借方」などを考えなくても良いので。

また、銀行と連携することで入出金も自動的に反映してくれるので、ほっといても勝手に帳簿を作ってくれるので重宝しています。

年収は500万円を超えています

年収アップ

年収は去年度で税引前で640万円くらいでした。税金を差し引くと500万円ぐらいです。

仕事は大変ですが、普通のサラリーマンよりは稼げていると思います。

私が1年目からこれくらいの年収を稼げていた理由は、システム制作をきっかけとして、その後の保守料などで毎月安定した収入が入ってくるからです。

大きなトラブルがなければ大した仕事をしなくてもお金もらえるので。今、利子をいっぱい貰えてるという感じですね。

次の記事:起業して失敗する理由はほとんど決まっている!失敗しないための3つの心得

特集:自営業として生きる

この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
26歳の時に右も左もわからない状態で個人事業主になりました。2年後、株式会社クートンを設立し、現在10期目です。「いい人」がたくさんいる世界の実現が目標です。「人の価値とはその人が得たものではなく、その人が与えたもので測られる」 - アインシュタイン 姉妹サイト「1億人の投資術」でも記事を書いています。

より良い情報をお届けするため、 がメンテナンスを担当いたしました。( 更新)

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