ゆうちょ銀行法人口座の開設に必要な書類と気にかけたい3つのポイント

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ゆうちょ銀行

会社を設立して一番最初に行うことに、銀行口座の開設があります。

あまり知られていないのですが、実は都市銀行や地方銀行・信用金庫などの法人口座のネットバンキングは有料です(ネット専業銀行なら無料で使えます)。

その利用額も決して安くなく、月額2,200円程度(年間26,400円程度)が相場。

これは、起業したばかりの会社にとっては痛い出費ですよね。

しかし、ゆうちょ銀行法人口座は無料でネットバンキングが使えるというメリットがあります。

ゆうちょ銀行は信頼性も高いですから、会社を設立したらまず口座を作っておくことをおすすめします。

ゆうちょBizダイレクトがスタート

2019年より、法人向けの新サービス「ゆうちょBizダイレクト」がスタートしました。

ゆうちょBizダイレクトは、法人向けのサービスをさらに強化したインターネットバンキングですが、月額利用料がかかります。

この記事で取り上げているのは、無料で利用できる通常の「ゆうちょダイレクト(法人口座)」ですので、小規模法人にもおすすめです。

ゆうちょ銀行法人口座の審査は厳しいの?

はてな

私自身、会社設立後すぐにゆうちょ銀行の法人口座を作りました。

ほかの銀行と比較しても審査は厳しくなかったのですが、準備する書類がすごく多く、1つでも欠けていると審査を受け付てくれません。

そういった意味では厳しいですが、書類さえきちんと提出すれば、ゆうちょ銀行の法人口座はすぐに作れます。

法人とはいえ銀行口座ですので、創業して間もないから作れないということもありません。

ゆうちょ銀行の法人口座開設に必要な書類まとめ

書類

ゆうちょ銀行の法人口座開設に必要な書類をまとめます。

正直、提出する書類はかなり多いですが、1つ1つ確認しながら揃えていってください。

重要なポイントですので、じっくりと読み進めてください。

書類自体はすぐに準備できると思います。

履歴事項全部証明書(登記簿謄本)
発行日から6ヶ月以内の原本が必要です。会社設立後すぐは原本の提出を求められることも多いので、法務局で数枚取っておくことをおすすめします。

代表者の本人確認書類
運転免許証や健康保険証、パスポートなどが本人確認書類に使えます。

ご来店者と法人の関係を証する書類
委任状。ゆうちょ銀行のサイトに委任状フォーマットがあるので、手続きを委任する方がすべての欄を自筆で記入、捺印します。

法人番号が確認できる書類
法人番号とは、法人の「マイナンバー」のようなものです。会社設立後、郵送で法人番号が通知されます。その他の書類に法人番号の記載があれば、そういった書類でも代替できると思います。

法人の印鑑証明書
発行日から6ヶ月以内の原本が必要です。登記簿謄本と同じく法務局で取得できます。

(主要)株主名簿または出資者名簿
株主の一覧をエクセルで作成したものをプリントアウトして持っていけばOKです。主要な株主名とその持ち株数がわかるものを提出します。私の場合は一人会社だったので、私の氏名と持株数(100%)と一行記載したのみでした。

財務状況が確認できる書類
貸借対照表、損益計算書(活動計算書)。
設立後1年以下の場合、合計残高試算表(または直近1か月分の総勘定元帳)、事業計画書。
もしくは決算関係書類・財産目録・法人の納税証明書など。

許認可証の写しなど
事業の実施に各行政機関等の許認可・届出・登録等が必要な業種の場合、各行政機関等への許認可・届出・登録等が完了済であることを確認できる資料、許認可証の写しなど。

会社設立後6ヶ月以内の法人のみ
法人設立届出書(控)、青色申告承認申請書(控)、主たる事務所の建物登記簿謄本の原本(現在事項証明書)、主たる事務所の賃貸借契約書(原本)のうち、いずれか1点を持って行きます。税務署に提出した法人設立届出書や事務所の賃貸契約書が用意しやすいと思います。

書類に不備があると受け取ってもらえませんが、正しい書類をきちんと揃えて提出するだけで、口座は作れます。

一度口座開設できれば、あとは通常の法人口座と同じように使えるので、書類をしっかり揃えて審査に挑んでください。

必要書類のチェックリスト(PDF)をダウンロード

ゆうちょ銀行は振込手数料も安い

開業

ゆうちょ銀行はネット銀行ほどの安さはないものの、都市銀行や地方銀行の振込手数料と比較して低めです。

法人口座と個人口座の料金が同じなのでおすすめです(民間銀行の法人口座は振込手数料も個人向けより高いです)。

他行あて振込手数料

送金方法 5万円未満 5万円以上
窓口 660円 880円
ATM 220円 440円
ゆうちょダイレクト 165円 165円

※金額は税込表記です。

ゆうちょ銀行あての振込手数料は、ゆうちょダイレクト経由なら毎月5回まで無料です。

法人口座の開設には約1ヶ月ほどかかる

カレンダー

ゆうちょ銀行法人口座の審査には平均1ヶ月程度を必要とします。

銀行口座がなければビジネスが始められない方も多いと思うので、口座開設が完了するまでにできることはないか?を考えて、事業スタートの準備を着実に整えておくと良いと思います。

ゆうちょ銀行は民間の銀行のように融資業務をおこなっていないので、取引関係を強化しても資金調達には使えません。

しかし、ネットバンキングが無料で使えたり、ワンタイムパスワードの導入によるセキュリティも高いので、法人口座は持っておいて損はないと思います。

また、ネット銀行の法人口座も比較的スムーズに手続きが行えます。

PayPay銀行のビジネス口座であれば、開業すぐでもネットと郵送のみで2週間あれば口座が作れます。

PayPay銀行ビジネス口座のくわしい記事はこちらです。

また、銀行口座開設とビジネスデビットカードの同時申し込みができるGMOあおぞらネット銀行は、業界最安水準の振込手数料で評判です。

GMOあおぞらネット銀行のビジネスデビットカードは、利用金額に対して1%のキャッシュバックが受けられるため、コスト削減にも大きく貢献してくれます。

GMOあおぞらネット銀行の詳細記事はこちら。

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この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
26歳の時に右も左もわからない状態で個人事業主になりました。2年後、株式会社クートンを設立し、現在10期目です。「いい人」がたくさんいる世界の実現が目標です。「人の価値とはその人が得たものではなく、その人が与えたもので測られる」 - アインシュタイン 姉妹サイト「1億人の投資術」でも記事を書いています。

より良い情報をお届けするため、疾風 AI がメンテナンスを担当いたしました。( 更新)

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