身体が資本、仕事の量を調整するのも自営業では大事なこと

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自営業は仕事を取りすぎてもよくないって本当?

今回は、個人事業主としてシステム開発を始めて6年目のラゴスさんに、スキルの習得方法や毎日のスケジュールなど、リアルなお話を伺ってきました。

取材日は2016年10月31日です。

今回話しを伺った方

ラゴスさん

ラゴスさん
秋田県在住 / 50代 / 男性

勤務していた会社が解散してしまったことをきっかけに独立。

自営業として6年間、データベースシステム開発の仕事を手がけて今に至る。

秋田の田舎に住みながら仕事を獲得

秋田

主な仕事はシステム開発です。専門はデータベースで、ブラウザで使うwebのシステムや、Microsoft Officeを使ったデータベースなどの開発を手がけています。

仕事は、以前勤めていたソフト会社で知り合えたお客様から毎月安定した発注を頂いているのと、クラウドソーシングに登録して、いろいろ提案して受注するパターンとがあります。

クラウドソーシングは、全国・全世界の人がライバルになるので競争が激しいのですが、住んでいる場所に関係なく仕事ができるのはいいですね。

私は秋田の田舎に住んでいるのですが、インターネットとパソコンさえあれば、どこのお客さんとも仕事ができるので、非常に助かります。

これまでに、福岡のお客さんと仕事をしたこともあります。遠方でもスカイプを使ってコミュニケーションがとれますし、あとはすべてパソコンで作業ができるので、どこでも仕事ができるという形です。

それに、私の場合は会社にいた頃と同じことをやっているので、働く場所が違うだけという感じで、特に違和感はありませんでした。

仕事のスキルは以前の職場で身に付けた

読書

専門的なスキルは、会社にいた頃に叩き上げで覚えました。最初はハード専門だったのですが、人手不足だったソフト部門に投入されたんです。とにかく書籍を買って、それを見て冷や汗を流しながらやっていました。

今だとネットが充実しているので、学習面ではかなり楽になりましたが、正確な情報を体系だてて学びたい時には今でも書籍を買っています。

こういう時はどうしたらいいだろう、というような疑問を解決したい時にはネットを使って勉強しています。

独立のきっかけ

以前、勤めていた会社が業績不振で解散になってしまい、自営業として独立開業することを決めました。もう6年前の話です。

元々、私の周りでは父が左官業、父の弟が寿司屋さんをやっていたので、自営業に対するイメージはできており、独立にあたって特に抵抗は感じませんでした。

難しい作業は午前中にやってしまう

1日のスケジュール

メリハリをつけるために、1日に働く時間は9時から18時までの8時間と決めています。

朝7時過ぎぐらいに起きて、しっかり朝食を取った後、45分ぐらいウォーキングをしに行きます。9時過ぎから、コーヒーを飲みながら1日のスケジュールを考えます。

朝が1番元気で頭がいい時間なので、とにかく午前中に1番難しいプログラムをやります。昼過ぎからは、ダラダラしながらでもできそうなプログラミング、あるいはテスト作業をしていきます。

夕方ぐらいになってくるとほとんどプラグラムはしないで、仕組みを考えたりドキュメントを作ったりといった簡単な作業をして、18時には仕事を終えます。

最近は、新しく取り組んでいるスマホアプリの勉強を20時くらいまでやっています。それから晩ごはんを食べたりして、22時~24時くらいに寝ています。

仕事場所は9割が自宅です。たまに妻の実家に行くことや、気分転換にショッピングセンターやカフェなどに行くこともあります。外で作業をするときはモバイルWi-Fiを使っています。

土日は、基本的には完全にオフにするようにしています。毎日の仕事をこなす中では、ひとつの事象をじっくり考える時間というのが足りないので、休日にはそういうことについてゆっくり調べたり考えたりするようにしています。

仕事を取りすぎて失敗したことも

仕事を取りすぎる

自営業をやっていてよかったことは、自分次第というところです。

会社で働いていると、いくら稼いでも決まった給料だけ、逆に稼がなくても安定した給料です。しかし、自営業は頑張れば頑張るほど収入があります。

あとは時間の自由ですよね。平日でも用事があって出かけたりするのは結構ありますので、その分作業を夜にずらしたり、いくらでも時間の都合がつきますから。

逆に辛いことは、プレッシャーが大きいことですね。

とにかく生活のためにお金は欲しいので、たくさん仕事を取りたいんですよね、基本的には。

ただ、取ったとしても私1人でやっているので、それを裁ききれるかというプレッシャーがあります。

前に一度、それで失敗したことがあります。仕事をたくさん取ったものの、結局できませんでしたと。ほとんど出来なくて迷惑かけたこともあったので。

あと、病気になったりということもありますし、システムのトラブルで予想外の作業が発生することもあるので、仕事をたくさん取らなければいけないけれど、ある程度の余裕は持たなければいけないというジレンマはあります。

あとは、ひとりでやっていると、体調などについて漠然とした不安もつきまといますが、そういうものは仕事をしているうちに、だんだん抜けてはきます。

会計ソフトはサポート重視

オペレーター

確定申告などは、経理経験のある妻に、弥生の青色申告を使ってやってもらっています。妻の母親も税務署に勤めていたので、知り合いの税理士さんを紹介して手伝ってもらったりもしています。

会計ソフトは有料のインストール型のものを使っています。弥生の青色申告は相談窓口が設けられていて、しっかりしたサポートが受けられる安心感が大きいです。

ただ、今使っているノートパソコンではソフトの動きがかなり遅いので、ブラウザベースのクラウド版への移行も考えています。

ネット銀行を仕事の口座に使っている

パソコンを眺める

元々のお客さんとの取引では普通の地方銀行を使っていますが、ランサーズでの取引ではネット銀行を利用しています。

ランサーズで楽天銀行を使うと手数料も安いですし、通帳を記帳しに行かなくてもパソコンのブラウザ上で確認できるのが非常にいいと思います。

事業をするにあたってお金を借りているわけでもないので、店舗型の銀行にはあまり魅力を感じません。個人的にはネット銀行だけでいけると思っています。

やりくりしながら自営業を続ける

年収は、毎年変動があるのですが、今年は200万ちょっとと少ないですね。一番いい時で500万円超くらいでした。

大きいお客さんの仕事を受けている時とそうでない時で、やはり変動が大きいですね。それでも、家系をやりくりして何とかやって行けています。

次の記事:自営業に必要なスキルは本を読むこと、読書がもたらす力

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この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
26歳の時に右も左もわからない状態で個人事業主になりました。2年後、株式会社クートンを設立し、現在10期目です。「いい人」がたくさんいる世界の実現が目標です。「人の価値とはその人が得たものではなく、その人が与えたもので測られる」 - アインシュタイン 姉妹サイト「1億人の投資術」でも記事を書いています。

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