入会金・年会費無料の法人カード3選!個人事業主やフリーランスもOKのクレカ
執筆者:川原裕也 更新:
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法人・個人事業主を問わず、事業を営む上ではビジネス専用のクレジットカードを持つことをおすすめします。
個人向けのクレジットカードとは違い「法人カード(ビジネスカード)は年会費が有料のものが多い」です。
年会費が有料と言っても、法人カードの年会費は経費で落とせますし、安いものなら1枚あたり年間1,250円程度で持つことが可能です。
しかし、なかには入会金・年会費が完全無料の法人カードも存在します。もちろん、個人事業主の方でも申込みできます。
目次
入会金・年会費無料のビジネスカード
今回は、ビジネスカードとしてはとても貴重な存在である「入会金・年会費0円のクレジットカード」を3枚取り上げます。
個人的には、ライフカードビジネスライトプラスが、デザイン性なども含めておすすめです。
ライフカードビジネスライトプラス
- 入会金・年会費
- 永年無料
- 利用限度額
- 10~500万円(審査による)
- 決算書の提出
- 不要
- カードブランド
- VISA・Mastercard・JCB
- 個人事業主
- 申込OK
ライフカードビジネスライトプラスは、入会金・年会費ともに完全無料の法人カードです。個人事業主の方でも申し込めます。
最大のメリットは、選べるカードブランドが豊富な点です。年会費無料の法人カードの多くが、VISAまたはMastercardブランドですが、ライフカードビジネスライトプラスは「JCB」ブランドが選べます。
どのカードブランドを選んでも、年会費やその他のスペックは基本的に変わりません(Mastercard・VISAを選んだ場合に限り、ビジネス向けのサービスが受けられます)。
また、従業員用の追加カードも3枚まで年会費無料なので、小規模企業であれば、このカード1枚で十分、経費精算に対応できると思います。
一方で、ライフカードビジネスライトプラスにもデメリットがあります。それは、ETCカードが1枚しか発行できないことです。
営業部隊が中心の事業者の場合、ETCカードは必須です。法人カードでは、社員用のETCカードも無料で発行できることが多いです。しかし、ライフカードビジネスライトプラスではETCカードの発行は1枚のみとなります。
また、利用金額に応じて付与される「ポイントサービス」が、ライフカードビジネスライトプラスにはありません。これは、年会費無料で使えるぶん、仕方ないと言えます。
WEB申込みから発行までの目安となる日数は「最短3営業日」です。決算書の提出も不要、本人確認書類だけで申し込めます。
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年会費無料のライフカードビジネスライトプラスを評価、起業まもない経営者におすすめ
freee Mastercard
- 入会金・年会費
- 永年無料
- 利用限度額
- 10~500万円(審査による)
- 決算書の提出
- 不要
- カードブランド
- Mastercard
- 個人事業主
- 申込OK
freee Mastercardは、スモールビジネスを営む法人・フリーランスのために作られたビジネス用クレジットカードです。
クラウド会計ソフトで高い知名度を誇る「freee(フリー)」が発行しており、最高500万円という高い限度額が魅力です。
もちろん、クラウド会計ソフト「フリー」との連携が可能です。
追加カードは3枚まで年会費無料です(※郵送申し込みのfreee Mastercardワイドなら最大999枚まで)。ただし、ETCカードは1枚までの発行となります。
また、ポイント還元などのサービスはありません(発行元がライフカードビジネスなので、基本スペックはライフカードビジネスライトプラスと似通っています)。
freee Mastercardの最大のメリットは、「フリーオリジナル特典」として数多くのビジネス優待が受けられることです。
たとえば、事業者向けのAmazonとも言われる「モノタロウ」の10%OFFクーポンがもらえたり、税理士・弁護士・社労士への無料相談などの特典があります(利用回数制限あり)。
決算書の提出は不要で、WEB申込みだけですべての手続きが完了します。freeeカード利用者の62%が「審査の通りやすさ」を支持している点も興味深いです。
「赤字や創業したばかりの自営業にも積極的にカードを発行する」と、公式サイトでも述べています。
カードブランドはMastercardのみとなりますが、別カードとして「freee VISAカード」があります。
VISAカードは年会費初年度無料、2年目以降は「前年に50万円以上のカード利用実績がある」または「マイ·ペイすリボを設定し利用する」という条件のどちらか一方を満たせば無料で使えます。
上記の条件を満たさない場合、freee VISAカードでは2年目以降から年会費が825円(税込)かかります(WEB明細登録をしない場合は1,375円・税込)。
ただし、従業員カードが最大20枚まで発行できたり、VISAブランドならではの特典が受けられるなど、独自優待も豊富です。
個人的には、条件を気にせず、ずっと無料で使えるMastercardブランドがおすすめです。
コーナンPRO BusinessCard
- 入会金・年会費
- 永年無料
- 利用限度額
- 最大300万円(審査による)
- 決算書の提出
- 必要
- カードブランド
- Mastercard
- 個人事業主
- 申込OK
建材などの取り扱いで有名なコーナンが発行する、コーナンPRO BusinessCardも年会費永年無料で使えます(カード発行会社はポケットカード)。
従業員カードは最大5枚まで無料で発行可能です。
月間500リットルまで、伊藤忠エネクス系列のガソリンスタンドで、1リットルあたり2円の割引が適用されます(レギュラー・ハイオク・軽油)。
また、カード利用金額1,000円ごとに1ポイントが貯まります。200ポイントが貯まると、コーナン商品券1,000円分との交換が可能です。ポイント還元率に換算すると0.1%となります。
あまり目立つことのない地味な法人カードですが、年会費無料で使える良いカードだと思います。
コーナンPRO BusinessCardのデメリットは、申込みをする際に決算書の提出が「必要」であることです。個人事業主の場合も、青色申告決算書の提出が必要です。
ただし、創業当時で決算書が用意できない場合は、履歴事項全部証明書(登記簿謄本)や事業実態を把握できる資料の提出で審査してもらえます。
ビジネスデビットカードもおすすめ
最近は、銀行が「ビジネスデビットカード」を取り扱っています。
デビットカードも、法人カードと同様「VISA・JCB」などの加盟店で使えます。もちろん、ネット通販や海外での決済にも利用できます。
デビットカードは銀行口座からの即時引き落としなので、与信審査がありません。銀行口座を開設できる法人・個人事業主であれば、誰でも持つことができます。
また、ネット銀行が発行するビジネスデビットカードは、利用金額の数パーセントをキャッシュバックで還元してくれるので、業績アップにも貢献してくれます。
クレジットカードの代替としてデビットカードを使う経営者も増えています。
なお、デビットカードを使って銀行からキャッシュバックを受けたときは「雑収入」として仕訳するのが普通です。
GMOあおぞらネット銀行なら1%キャッシュバック
以前から、当サイト「今日の経営」でもネット銀行のビジネスデビットカードに注目しています。
なかでも特におすすめしたいのは、「GMOあおぞらネット銀行のビジネスデビットカード」です。
GMOあおぞらネット銀行は2018年に開行したばかりのネット銀行ですが、前身は「あおぞら信託銀行」だったこともあり、安心感があります。
入会金・年会費無料のビジネスデビットカードを発行しており、そのキャッシュバック率は利用金額の1%と業界最高。法人カードの代替として使うメリットは大きいです。
(※税金や公共料金、旅行の支払い等、一部キャッシュバック率が通常よりも下がる利用先があります)
また、デビットカードによる盗難補償も最高1,000万円までと手厚い内容になっています(個人の場合はVisa100万円、Mastercard500万円まで)。
その他のネット銀行デビットカードですが、
- 楽天銀行
- JCBデビットを発行。年会費が必要、盗難補償などが付いていない。
- 住信SBIネット銀行
- VISAデビットを発行。年会費無料で使えるが、キャッシュバック率はVisa0.6%、Mastercard0.8%とやや劣る。
となっており、いずれもスペック面ではGMOあおぞらネット銀行がリードしています。
GMOあおぞらネット銀行のメリット・デメリットは下記の記事でくわしく解説しています。あわせてご覧ください。
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