新社会人に伝えたい、仕事ができず辞めていく人の共通点と改善ポイント

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新社会人

自営業になって8年が経ちました。

最初の2年間は個人事業主として、その後の6年間は小さいながら会社の社長として、いろいろな方とお取引をさせていただきました。

私は主に、サイト運営事業者として、広告代理店の担当者とやり取りすることが多いのですが、広告業界はとにかく「辞めていく人が多い」です。(離職率の高い業界です)

この8年間で、数多くの広告代理店の、数多くの担当者が入れ替わりました。

そうしているうちに、たいへん不謹慎なことなのですが「すぐに辞めていく人の共通点」なるものが見えてきました。

「仕事ができない人」と言いますか、「近い将来辞めていく人」の特徴が見えてきたのです。

この記事では、新社会人の方が少しでも良い仕事をし、有意義な社会人生活を遅れるよう、私が気づいた「仕事ができず辞めていく人の4つの共通点」をまとめます。

また、それを改善するためにどうすればよいか、私なりの意見を加えて説明します。

タスク漏れが多い

タスク漏れ

取引先の私から見て、仕事ができずに辞めていく人に共通するのは、とにかくタスク漏れが多いということです。

依頼した内容が返ってこない、返信すると言っていたのに、いつまでもおざなりになっている。

このような「やるべきこと・依頼されていること」のすっぽかしが多い人は、すぐに辞めていく確率が高いように思います。

逆に、「この人は仕事ができる」と感じる人は、タスク管理を徹底しており、決して漏れを起こすことがありません。

私はサイト運営者です。広告代理店の担当者は、一人で100社のサイト運営者を管理すると聞きます。一人で100社を担当するのは、営業職ではよくあることだと思います。

100人の顧客から100通り以上の依頼をされているわけですから、当然「やるべきこと・依頼されていること」をいちいち覚えていられません。

しかし、自分が100人の顧客を相手にしていても、相手側は自分一人を相手にしていることも多いのです。

タスク漏れは絶対に起こさない、もしやってしまったら再発防止に努める。何がいけなかったのかを考えて改善する。

自分の顧客が100人でも1,000人でも、タスク管理を徹底することが、良いビジネスマンへの第一歩です。

タスク漏れが生じてしまうのは、自分の能力の問題ではなく、仕組みの問題です。タスク漏れが起こらない仕組みづくりを行いましょう。

To Doリストを使って管理する

Todoist

タスク管理を徹底するためにはどうすればよいか、改善策をまとめます。

そもそも、顧客が100人もいる時点で「誰に何を依頼されているか、いつまでに何をしなくてはならないか」を覚えていることは不可能です。

仕事ができる人も、すべてのタスクを覚えているわけではありません。(そのようなことを不可能です)

このような「不可能」な時は、そもそも記憶力に頼ることを諦め「To Doリストのようなツールを使って管理する」のがおすすめです。

また、タスク漏れを絶対にしない「優れた先輩ビジネスマン」に、どのようにタスク管理をしているのか、聞いてみるのも良いでしょう。

私は、Todoistというタスク管理ツールを使っています。

世界中に1,000万人以上の利用者がおり、日本語対応しているので使いやすいです。また、無料プランでも十分使えます。

  • 何かを依頼された
  • やるべきことが発生した

このような場合は、期限付きでタスクを設定しておきます。そして、定期的にその内容を見直す時間を作ります

これだけで、タスク漏れが起きる心配はありません。

Todoist以外にも、無料のタスク管理ツールやリマインダーはたくさん存在します。

また、書店にいけば「スケジュールやタスクを上手く管理するコツ」に関する本がたくさん並んでいますので、書籍を手にとって学ぶのもおすすめです。

「できない」が口癖になっている

可能と不可能

顧客からの提案・要望に対して反射的に「できません、できません」と言ってしまう人も「仕事ができない人」に共通すると感じます。

「できない」と即答してしまうことは、最初から「やろうとしていない」ことであり、これは顧客の失望につながります。

おそらく、こういう人は「できない」という言葉が口癖になっているため、顧客である、ないに限らず、自分が気づかないうちに「相手を失望させ続けている」のです。

口癖は自分では気づきにくいものです。その結果、仕事上での立場が危うくなり、退職または転職をしてしまうのではないかと私は分析しています。

悪い言葉が口癖になっていないか、「できない」を連呼していないかを定期的に確認する習慣をつけておくことがおすすめです。

代替案を提示する

資料を用いて説明するサラリーマン

この問題の解決策ですが、そもそも新入社員は裁量権を持っていないため、「顧客からの要望に応えられないことも多い」のが現実です。

しかし、顧客からすると、すぐにできないと言われてしまうのでは、失望してしまいます。

「裁量権を持っていない自分」と「顧客からの無理な要望」、双方にはギャップが生じているのです。

双方のギャップを埋めるための良い方法は「代替案を提示する」ことです。

できないことを言われても無理に引き受ける必要はありません。

「◯◯はできる?」 → 「✕✕ならできます!」

のように、◯◯ができなくても、可能な代替案を提示することで、顧客の失望を防ぐことができます。

また、確実にできないとわかっていることを除いて、「一度聞いてみます」「一度かけあってみます」のような「顧客の要望に応えようとする姿勢」を見せることも大切です。

顧客はそもそも、不可能なことを押し付けようとしているわけではありません。だからといって、即答で「できません」と言われると残念な気持ちになります。

ですので、せめて「応えようとする姿勢」を見せること、そして「可能な限り代替案を提示すること」をすることで、相手の失望を軽減するのです。

家電量販店などで「値切り交渉」をしたことがあるでしょうか?

即答で「値下げできません」と言われると残念な気持ちになります。

しかし、「上司とかけあってくる」、「必死で電卓を叩く」という行動が、相手に「無理なお願いに応えようとしている」という印象を与えます。

結果的に、値切り交渉に応えられなくても、その姿勢が顧客の失望を防いでくれます。

また、できることなら「ステッカー1枚を付けるというような内容でもいいので、代替案を提示する」ことが大切です。

(上司と掛け合い、原価計算もしましたが、値下げはどうしても難しいです。かなり粘ったのですが… ただ、ステッカーを1枚お付けすることなら可能です!)

IMPOSSIBLE(不可能)を、形はどうあれPOSSIBLE(可能)にするのは、仕事ができる人の共通点です。

相手の気持ちを考える余裕がない

逃げるビジネスマン

これまでにお取引をした担当者で、すぐに辞めてしまった人の共通点を探ると、「相手の気持ちを考える余裕がない」人が多かったです。

言い換えると、「自分が追い込まれているから、自分優先になってしまっている」ということです。

「相手の気持ちを考えられない」というのは、冷たい人間と思いがちですが、実はそうではありません。

人は、自分に余裕がある時は相手に優しくでき、自分に余裕がない時に自分優先になってしまうのです。

考える時間をつくる

考える

今の自分は、

  • 仕事に追われている側か
  • 仕事を追っている側か

を自問自答してみましょう。

仕事に追われている側だと感じるなら、気持ちに余裕がなく「自分優先になっており、相手の気持ちを考えられていない」可能性が高いです。

このような時はまず最初に、「仕事を追う側」に転換すべく「余裕作り」を行います。

余裕をつくるための最善の方法は「考える時間をつくる」ことです。1日に30分でも1時間でも良いので、意図的に考える時間を設けるのです。

考える時間にやること

・最近失敗したり、上手く行かなかったことの振り返りと、「あの時どうすればよかったか」という自分だけの反省会

・To Doリストの再確認

・次回の「考える時間」までにやるべきことを整理する

・身の回り(デスク周りなど)を整理する

逆にやってはいけないことは、「スマホのゲーム」や「メールの処理」です。

考えるためだけに設けた大切な時間を「かんたん仕事の処理」に使ってはいけません。

「考える時間」がいつの間にかメールなどの処理や、単なる休憩時間になっているのは、ありがちな失敗です。

定期的に頭の中をクリアにし、余裕を作るようにするだけで、相手の気持ちを考えたビジネスができるはずです。

その場で乗り切ってる感が出ている

焦る女性

「仕事ができず、すぐ辞めていく人」に共通する印象として「その場で乗り切っている感が出ている」というものがあります。

私はこのような時、なぜ「その場で乗り切っている感が出ているのか?」という理由や背景にある心理状態を考えます。

その結果わかったのは、「その場で乗り切っている感」が出てしまう理由は、「打たれ弱さ」にあると思いました。

わかりやすい例をあげると、怖い上司から強く怒られたことで、そこから逃れるために、その場で乗り切るような「場当たり的な行動」をしてしまう。

これが、場当たり的な行動をされる側からすると「ん?」と思えるような印象を持ってしまうのです。

下手に出る必要はない

ビジネスマン

社会には、とても強く物事を言う人がいます。(わかりやすく言うと、「声の大きい人」ということです)

相手が上司であろうと、取引先の社長であろうと、「声の大きい人」に屈する必要はありません。

相手が酷く怒っている。相手に怒鳴り散らされた。からといって、「どんなことをしなくても乗り切らなくては」と焦ってしまうのが「弱さ」であり、これが結果的に自分の信用を落とすことにつながるのです。

1.声の大きな上司に「なんとしても契約を取ってこい!」と言われる

2.弱さ・焦りが出て、通常ならしないであろう「場当たり的な行動」をとってしまう

3.顧客に対して「無理のある提案」をしてしまう

4.結果的に顧客からの信用を失う

これだと、上司(や怖い取引先)の一時的な機嫌を取ることができるかもしれませんが、その先にある「場当たり的な対応を受けた側の人」にとっては「?」の状態になります。

たとえ相手が、声の大きい上司や取引先でもビビることはありませんし、怒鳴りつけられたからといって、自分が普段はしないであろう特別な行動を取る必要はありません。

そうした行動は、結果的に他の人に迷惑をかけることにつながっているかもしれない、と考えるべきです。

では、どのように対応すればよいかと言うと、相手が取引先の場合は前述の「代替案を提案する」の方法で解決してください。

何らかの形で相手の納得を得ることができれば、相手の要望を100%飲むことなく対処できます。

相手の要望を100%飲むということは、その分、他の人に迷惑をかけることになりがちです。なぜなら、相手の要望というものは「無理な要求」であることが多いからです。

無理な要求を「大きな怒鳴り声」で通そうとする人が社会にはたくさんいることを学んでください。

相手が上司の場合は少し難しいかもしれません。

代替案を提案する、上司の上司に相談する、部署異動を希望するなど、できる限りのことをするべきですが、どうしようもない上司に当たったら、転職することをおすすめします。

社会では、どう頑張っても対処するのが難しい取引先や上司は存在します。

取引先であれば、取引を解消すれば済む話ですが、残念ながら上司を変えることはできません。そのような時は、転職という選択肢を取るのも悪くないと私は考えます。

次の記事は、仕事は8割捨てていい インバスケット式「選択と集中」の技術です。

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この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
26歳の時に右も左もわからない状態で個人事業主になりました。2年後、株式会社クートンを設立し、現在10期目です。「いい人」がたくさんいる世界の実現が目標です。「人の価値とはその人が得たものではなく、その人が与えたもので測られる」 - アインシュタイン 姉妹サイト「1億人の投資術」でも記事を書いています。

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