マネーフォワードビジネスVISAカードを評価する、総額15万円以上の特典の使い方
執筆者:川原裕也 更新:
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マネーフォワードビジネスVISAカードは、クラウド会計・確定申告ソフトの「マネーフォワードクラウド」公式のクレジットカードです。
初年度年会費無料(2年目以降も無料条件あり)で使えるので、これから事業をスタートさせる経営者の方に向いています。
また、総額15万円以上のカード会員限定特典が利用できるので、コストを抑えてビジネスを展開する際の強い味方になってくれます。
個人事業主向け、法人向けカードが用意されていますが、基本スペックは変わりません。
決算書・登記簿謄本不要で申し込めるので、創業間もない事業者や赤字の会社でも安心です。
この記事では、マネーフォワードビジネスVISAカードのメリット・デメリットを徹底的に評価します。
目次
半自動で帳簿付けが完了
クラウド会計・確定申告ソフトの「マネーフォワードクラウド」が持つ最大の強みは、クレジットカードや銀行口座の取引明細を取り込んで、半自動的に仕訳ができることです。
マネーフォワードクラウドが取り込んだデータを「承認」していくだけで、帳簿入力は完了します。
機械学習を採用した「勘定科目の自動提案機能」も搭載されているので、簿記や帳簿付けの知識がない方でも安心して使えます。
私自身、クラウド会計登場以前はすべて手入力で帳簿を作成していましたが、
- 入力に時間がかかる
- 入力間違いで数字が合わない
という2つの問題に悩まされていました。
しかし現在は、マネーフォワードクラウド会計を活用することで、仕訳作業にほとんど時間をかけることなく、正確な入力ができています。
「マネーフォワードビジネスVISAカード」ももちろん、自動取り込みの対象です。クレジットカードで支払った経費はすべて、半自動でクラウド会計ソフトに取り込めます。
マネーフォワードクラウドが3ヶ月無料
マネーフォワードクラウドでは、会計ソフト・確定申告ソフトの他にも様々なツールを提供しています。
- 会計・確定申告ソフト
- 請求書作成ソフト
- 経費精算ソフト
- 給与計算ソフト
- マイナンバー管理ソフト
など。
上記で述べた代表的な5つの製品がすべて利用できるのがマネーフォワードクラウドの強みです。
マネーフォワードクラウドは、
- 個人事業主:月額1,408円~
- 法人:月額4,378円~
※いずれも10%税込
のサービスですが、マネーフォワードビジネスVISAカードの会員になると、マネーフォワードクラウドが3ヶ月無料で使えます。
マネーフォワードクラウドの製品をいろいろ試してみたい方にとっては、この特典だけでも「マネーフォワードビジネスVISAカード」を持つメリットがあります。
お得過ぎる総額15万円相当の特典とは?
マネーフォワードクラウドが3ヶ月無料で使えるだけでも価値あるビジネスカードですが、これに加えて総額15万円相当のカード会員限定特典が用意されています。
PayPay銀行 振込手数料の割引
個人的に一番うれしいと感じているのが「PayPay銀行 ビジネス口座の振込手数料の割引」があることです。
マネーフォワードビジネスVISAカードを持っているだけで、PayPay銀行の振込手数料がお得になります。(期間限定ではありません、ずっと無料です)
PayPay銀行のビジネス口座は、法人だけでなく個人事業主でも開設可能です。
「屋号名つきの銀行口座」を作れるので、個人事業主には特におすすめのネット銀行です。
振込金額 | 通常 | 割引後 |
---|---|---|
他行あて3万円未満 | 176円 | 160円 |
他行あて3万円以上 | 275円 | 250円 |
※税込です
ビジネス口座では、メガバンクや地方銀行、信用金庫の振込手数料はとても高額になります。ネット銀行の方が圧倒的に振込手数料が安いのでおすすめです。
他行あて振込手数料が最も安いのは「GMOあおぞらネット銀行」ですが、割引後の振込手数料ではPayPay銀行が最安となります。
ビジネスツールの無料特典
あらゆる業種の自営業者にとって助かる「PayPay銀行の振込手数料割引」ほどではありませんが、下記のツールも特別価格で利用可能です。
- ペライチ
- 専門知識不要でLP(1ページものの宣伝ページ)が作れるサービス。レギュラープランが60日間無料
- SmartHR
- 会保険・雇用保険の手続きを自動化するツール。3ヶ月無料
- TORETA
- 飲食店向けの予約管理ツール。1ヶ月無料、2ヶ月目以降も月額料金を特別価格で提供
- POS+(ポスタス)
- タブレット端末で使えるPOSシステム。機材設置費用(30,800円・税込)が無料
- PAY.JP
- 専門知識不要で使えるオンライン決済サービス。1年目の利用料(11,000円・税込)が無料
- ワンストップビジネスセンター
- バーチャルオフィス。初期費用9,800円が無料
このあたりのツールは利用する業種や事業規模によってメリットの度合いが異なると思います。
テスト導入を検討しているツールが1つでもあれば、十分利用価値はあると言えるでしょう。
電子マネー対応のビジネスカード
最近では当たり前となってきた「電子マネー」ですが、実はビジネス向けクレジットカードでは非対応となっているケースも多いです。
しかし、マネーフォワードビジネスVISAカードは、
- 電子マネー「iD」
- Apple Pay(アップルペイ)
に対応しているため、対応機種をお持ちの方であれば、カードを出すことなく、モバイルでの決済が可能です。
キャッシュレス支払いに完全対応している法人・個人事業主向けのクレジットカードとしても、マネーフォワードビジネスVISAカードは優れています。
なお、電子マネーiDはスマホに登録して使うこともできますし、専用のカードを発行して使うこともできます。(どちらも無料で利用可能です)
ポイントも貯まります
電子マネーで支払った場合、クレジットカードで支払った場合、ETCカードを使った場合に関係なく、利用金額に応じてポイントが貯まります。
マネーフォワードビジネスVISAカードは、三井住友カードとの提携によって生まれたクレジットカードです。
よって、付与されるポイントは三井住友カードが展開している「Vポイント」となります。
200円ごとに1ポイントが貯まります。ポイント還元率は0.5%です。
貯めたポイントは、カタログギフトなどと交換できるほか、電子マネーiD利用金額への請求値引き「iDバリュー」としても使えます。
個人的には、iDバリューで使うのが最もおすすめだと思います。
年会費と従業員向けカードの発行について
マネーフォワードビジネスVISAカードの年会費は以下の通りです。
- クラシックカード
- 初年度無料。2年目以降は1,375円(パートナー会員は1名につき440円)
- ゴールドカード
- 初年度無料。2年目以降は11,000円(パートナー会員は1名につき2,200円)
※税込です
2年目以降は年会費が有料となりますが、一定の条件を満たすことで年会費の無料・割引が受けられます。
前年に年間50万円以上のお買物利用があれば、翌年度の年会費を無料または割引になります。
- クラシックカード → 無料に
- ゴールドカード → 半額(年会費5,500円・税込)に
つまり、クラシックカードの場合は、無料条件を満たす限りずっと無料で使い続けられるということです。
また、マネーフォワードビジネスVISAカードでは「パートナー会員」という名前で従業員用に追加カードを発行することも可能です。
クレジットカード1枚につき、1枚のETCカードも発行できます。
ETCカードの年会費は初年度無料、2年目以降も年1回以上の利用があれば無料です。利用が一度もない場合は、2年目から550円(税込)の年会費がかかります。
クラシックカードとゴールドカードの違いは限度額にあり
上記で述べたとおり、マネーフォワードビジネスVISAカードには、
- クラシックカード
- ゴールドカード
の2種類があります。
ゴールドカードでも、条件を満たせば年会費5,500円(税込)で利用できるので割安です。(ビジネスカードの年会費は経費で落とせるという点もポイント)
両者の違いは、実はほとんどありません。
唯一違うのは、利用限度額です。
- クラシックカード:10~150万円
- ゴールドカード:50~300万円
一時増額ができる場合もありますが、月間150万円以上の決済をする事業者の場合、ゴールドカードの選択がおすすめです。
その他、カードデザインの違いと、年会費が違います。
申込み条件は?
クラシックカード、ゴールドカードともに審査条件は同じです。
- 20歳以上の個人事業主、または法人代表者
- 決算書や確定申告書、登記簿謄本の提出は「不要」
マネーフォワードビジネスVISAカードは、経営者本人の信用のみで審査しているため、事業の決算書や確定申告書を提出する必要はありません。
つまり、創業してすぐの個人事業主や法人でも、審査してもらえるということです。
引き落とし口座にもメリットあり
クレジットカード利用金額の引き落とし口座にも柔軟性があります。
- 個人事業主
- 屋号名口座、屋号名のない本人名義の口座からも引き落とし可能
- 法人
- 法人口座、法人代表者の個人口座からも引き落とし可能
個人口座も引き落とし口座に設定できるビジネスカードは、意外と少なく、これもマネーフォワードビジネスVISAカードのメリットの1つとなっています。

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