Gmailに独自ドメインを設定して安全にメールの送受信を行う
執筆者:川原裕也 更新:
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クラウド型のメールサービスであるGmailをビジネスに取り入れると、より安全に、しかも容量を気にせずファイルの送受信ができます。
メールサービスで最も高機能かつ世界シェアが大きいのは、グーグル社の「Gmail」です。
Gmailはメール本文に広告が入ることもなく、またパソコンやスマホでも利用できます。
もちろん、個人アカウントで利用する分には無料で使えます。
もし現在、自社でメールシステムを扱っているのであれば、Gmailへの乗り換えをおすすめします。
大企業ならともかく、個人事業や中小企業であれば自社でメールを保管するよりも、Gmailの提供するクラウドにデータを預ける方がセキュリティも高められます。
まずはこの動画をご覧ください。
実際、私もさまざまな方とメールのやり取りを行っていますが、たまに暗号化されていないメールを使っている会社があります。
Gmailでは上記のような非暗号化メールについても、アイコンでわかりやすく表示しています。
暗号化されていないメールは、もし傍受されてしまった時に内容が漏れてしまうので危険です。
Gmailは独自ドメインで利用できる
Gmailは独自ドメインで使えます。
つまり、会社のホームページなどで使っているドメイン「yamada@qooton.co.jp」のメールアドレスを使いながら、中身のメールシステムのみをGmailにすることができます。
Gmailといえば「yamada@gmail.com」のようなドメインが有名ですが、必ずしも「gmail.com」のドメインを使わなくてはならないわけではありません。
ただし注意点が1つあります。
今回私が推奨している「安全なメールサービス」はグーグルが提供している有料プランへの登録が必要です。
Gmailを独自ドメインで使う方法は2つあります。
1つは有料、もう1つは無料ですが非推奨の方法です。
Google Workspaceのビジネス用Gmailを使う
こちらの方法は有料となりますが、独自ドメインのメールを使う中小企業の方には非常におすすめです。
グーグル社はビジネス用のツールとして「Google Workspace(旧名:G Suite)」を提供しています。
1ユーザーあたり年間1万円以内で、以下のようなツールを使うことができます。
- Gmail
- Googleカレンダー
- Googleドライブ
- Googleサイト
- Google Meet
その他、多数のビジネスツールが使えます。
すべて自社ドメインに紐付けて使うことができるので、Gmailも独自ドメインで利用することが可能です。
いずれも、個人向けとしては無料で提供されているグーグルのサービスです。しかし、Google Workspaceのツールはビジネス用に機能強化されているため、社内でのファイル共有や意思疎通が行いやすくなります。
また、外部の取引先に対して、安全な通信でファイルを送信したり、大容量のファイルを扱うことも可能です。
Google Workspaceは、ANAやソフトバンク、一風堂など幅広い会社で導入されています。
また、1ユーザーあたりの課金となるため、企業規模を問わずに導入できるのも良い点です。
私の会社は社員数名規模の小さな会社ですが、Google Workspaceをビジネスに活用して日常業務に取り入れています。
POP3を使って自社のメールサーバーを使う
こちらの方法は無料ですが、非推奨です。どうしてもGmailを独自ドメインで使いたい人向けです。
自社サーバーやレンタルサーバーを契約すると、メールシステムが付いていることがほとんどです。
その機能を独自ドメインと結びつけてメールの送受信を行っている事業者も多いと思います。
しかし残念なことに、こうしたメールシステムはたいてい「使いにくい」んですよね。。。またクラウドではないので積極的なアップデートが行われず、時代にそぐわない容量、機能であることが多いです。
ここで、送受信の機能だけでもGmailに置き換えることができないか?という発想で設定できるのが、こちらの方法です。
この方法は、これまで使っていた独自ドメインのメールシステムを、Gmail経由で送受信しているだけなので安全度は下がります。
メールサーバーは自社のサーバーを使うので、(Gmailにも送受信したファイルは蓄積されますが)ファイルの保管などは自社で行っているのと同じです。
Gmailでは大容量のファイルを扱うことができますが、あくまでも送受信は自社サーバー(またはレンタルサーバー)のメールシステムを経由して行われるので、そこでストップがかかる可能性もあります。
メリット
無料で独自ドメインのメールをGmailで送受信できる。
デメリット
メールデータや添付ファイルなどは自社のメールサーバーで保管しなければならない。
サーバーのデータが壊れてしまったり、サーバー業者がデータを消失してしまった場合のリスクは?
増え続けるメールデータの容量に限界がくる可能性。
とはいっても、個人事業主やフリーランスの場合、予算的に有料プランのGoogle Workspaceを導入するのが難しいかもしれません。
そのような場合は、個人事業主であれば素直に無料アカウントの「gmail.com」ドメインを使ったほうが良いのではないか?というのが私の意見です。(個人アカウントならGmailは無料で使える)
インフラの部分はクラウドに移行した方が効率が良い
現在は、メールやサーバーなどのITインフラは次々とクラウドへ移行しています。
そして、クラウドは大手のサービスである方が高いセキュリティと機能のアップデートが早いため、メリットが大きいです。
自社サーバーやレンタルサーバーでメール・ウェブを管理するよりも、インフラの部分は大手のクラウドサービスに移行した方が手間が省けます。
その分の浮いた時間を自社のビジネスに集中させる。これが競争優位につながると思います。
実際、私の会社でも安全だと判断したクラウドサービスは積極的に活用するようにしていますし、当サイトでもそうしたサービスを紹介しています。
Gmailを独自ドメインで使う Google Workspace
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