ダイナースクラブ ビジネスカードはエグゼクティブ向け、全力でビジネスに取り組みたい方へ
執筆者:川原裕也 更新:
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ダイナースクラブ ビジネスカードは、27歳以上の経営者や個人事業主が持てる「ビジネス専用クレジットカード」です。
ダイナースクラブと言えば、アメリカン・エキスプレスと双璧をなす高級カードブランドです。
ビジネスカードでも、入会条件に年齢制限が盛り込まれていたり、年会費が通常の法人カードとは桁違いに設定されているなど、際立っています。
しかし、多くの経営者がダイナースクラブカードを好んで使っているのは、サービスの質が高いからです。
エグゼクティブにとって価値ある特典を提供しているからこそ、ダイナースクラブ ビジネスカードを選択するメリットがあります。
今回は、ダイナースクラブ ビジネスカードの強みや特典について、くわしく解説したいと思います。
目次
ハードルの高い審査条件
ダイナースクラブカードの特徴として真っ先に気になるのは、「審査条件(入会条件)のハードルの高さ」です。
一般的に、どのようなビジネスカードでも18歳以上(または20歳以上)なら申し込めます。
しかし、ダイナースクラブ ビジネスカードは原則として27歳以上の経営者しか申し込めません。
- 年齢27歳以上
- 個人事業主または、法人、団体等の代表者・役員
上記2つの条件を満たした人だけが、申込み可能なビジネスカードです。
個人事業主でも申し込めることから、医師や歯科医の方にも人気があります。
ダイナースクラブ ビジネスカードは、社長クラスの人々が愛用するカードです。
年齢や属性に制限を設けることで、ブランド価値の高さを保っています。
高額の年会費
ダイナースクラブ ビジネスカードの年会費は27,500円(税込)です。
昨今、年会費無料のビジネスカードも登場しているなか、この年会費は明らかに高額といってよいでしょう。同じビジネス専用クレジットカードで比較しても、ここまでの差がつくのには驚きです。
もし「この年会費はさすがに高すぎる」と感じたのであれば、それはダイナースクラブ ビジネスカードのお客様ではないということです。
高めの年会費を設けることで、年収面でも「ふるい」にかけているのです。これも、ダイナースクラブのブランド価値を保つための取り組みなのでしょう。
なお、27,500円(税込)の年会費は、事業経費で落とせます。
ビジネス専用クレジットカードを持つ利点の1つは、年会費を経費で落とせることにあります。
しかしそれでも、多くのエグゼクティブがダイナースクラブ ビジネスカードを選ぶのは、特典・サービスをフル活用することで、年会費以上の元が取れるからです。
従業員向けカードは無料
年会費はやや高額ですが、従業員向けの「追加カード」は年会費無料で発行できます。
本会員が代表を務める法人または個人事業の「役職員または従業員」であり、18歳以上であれば、追加カードの発行を受け付けてもらえます。
追加カードは4枚まで発行可能です。2枚目までは無料で、3、4枚目の追加カードのみ1枚当たり年間5,500円(税込)のカード維持手数料がかかります。
提供される特典のなかには一部利用できないものがありますが、基本的には追加カードも代表者と同等の特典・サービスが受けられます。
- カード利用で貯まるポイントは代表者会員に加算
- 自動付帯の旅行保険
- 自動付帯のゴルファー保険
- ダイナースクラブ プライベートアドバイザー
- ビジネス・オファー
などのサービスが、追加カード会員も利用できます。
会社全体でのクレジットカード利用額はそれなりの金額になるかと思います。
ダイナースクラブ ビジネスカードでは、利用金額に応じてリワードポイントが提供されていますが、すべて代表者会員に対してポイント加算が行われます。
当サイトの管理人が経営している会社でも、社員にクレジットカードをもたせています。
経費精算は各自のビジネスクレジットカードで行ってもらっているので、後日現金で精算する手間が省けています。
また、ビジネスクレジットカードの明細は社員ごとにチェックできるので、従業員による経費の不正利用防止にも一役買っています。
クレジットカードの利用明細は、クラウド会計ソフトが自動的に取り込んで仕訳をおこなってくれるので、経理処理の大幅な合理化も実現できました。
ETCカードも年会費無料
高速道路のスムーズな通過に必要な「ETCカード」は必須です。
ダイナースクラブ ビジネスカードでは、入会金・年会費無料でETCカードを発行できます。
こちらも、従業員向けに追加カードを発行できるので、営業マンが多く各自にETCカードをもたせたい会社にとってメリットが大きいです。
ETCカードや追加カードは、2枚目以降が有料になることも多いです。
しかし、ダイナースクラブ ビジネスカードでは、これらの追加カードを無料化し、すべて本会員の年会費にまとめるという方針をとっています。
もちろん、ETCカードを使って発生した高速道路の利用料金も、リワードポイントの対象です。
長距離移動の多い運送業を営む方や、営業車を活用することの多い会社、または社用車で全国を飛び回っている社長にとって、特にメリットの大きいカードです。
ポイント還元:有効期限なし
ダイナースクラブ ビジネスカードは、クレジットカードの利用金額に応じてポイントが貯まります。
一般的なクレジットカードとは違い、有効期限がないのが特徴です。
経費の支払いでしっかりと貯めて、一定金額がたまった段階でカタログギフト商品と交換したり、カードの請求金額に充当することが可能です。
クレジットカードの利用金額100円ごとに1ポイントが貯まります。
ただし、水道光熱費や公金払い、ふるさと納税といった公共料金の支払いを中心に、一部の支払先については200円ごとに1ポイントの付与となります。
また、楽天EdyやモバイルSuicaへのチャージ、年会費の支払い等についてはポイント付与の対象外です。
注意点としては、1ポイント=1円ではなく、交換商品によって1ポイントあたりの価値(還元率)が変わるということです。
交換商品とポイント還元率の一例を下記に示します。
交換商品 | 交換レート | 還元率 |
---|---|---|
BMW 新車購入 | 1万ポイント → 5,000円分 | 0.5% |
Amazonギフト券 | 5,000ポイント → 2,000円分 | 0.4% |
楽天ポイント | 4,000ポイント → 1,000楽天ポイント | 0.25% |
スターバックス カード チャージ | 5,000ポイント → 2,000円分チャージ | 0.4% |
ANAスカイコイン | 1,000ポイント → 400コイン | 0.4% |
カード請求額に充当 | 1万ポイント → 3,000円の請求値引き | 0.3% |
など。基本的なポイント還元率は0.4%程度となっています。
また、別の使いみちとして「航空会社のマイルとの交換」が可能です。
ポイントを航空会社のマイルと交換する
ダイナースクラブには「ダイナースグローバルマイレージ」というプログラムがあります。
これは、参加している航空会社のマイルとクレジットカードのポイントを交換できる特典で、ポイント還元率がとても高いのが特徴です。
1マイル=3円で換算した場合、ダイナースクラブ ビジネスカードのポイント還元率は3%に跳ね上がります。
「ダイナースグローバルマイレージ」の利用は、年会費として6,600円(税込)が必要です。
マイル交換をする時だけ「ダイナースグローバルマイレージ」に参加し、ポイント交換をしない時は休止するという使い方ができます。
また、マイル移行手数料はかかりませんので、「ポイント交換 - グローバルマイレージ参加費」で還元率を計算することをおすすめします。
航空会社のマイレージは、1マイルあたりの価値が高いため、参加費6,600円(税込)を支払っても、十分お得です。
現在、「ダイナースグローバルマイレージ」に参加している航空会社は以下の通りです。
- 全日空(ANA)
- 日本航空
- デルタ航空
- ユナイテッド航空
- 大韓航空
※年間移行マイル数の上限は航空会社ごとに異なります。
※ANAに限り、年間移行マイル数が4万マイルに制限されています。
移行レートは航空会社ごとに異なります。
航空会社のマイルと交換したい方にとっては、この特典だけでも年会費以上の価値があるはずです。
一般的なクレジットカードの場合、航空会社のマイルとの交換レートはかなり低くなります。
ビジネスのトラブルを守る保険
ダイナースクラブ ビジネスカードには、ビジネスで生じたトラブルを守る数々の保険やサポートが付帯しています。
なかでも、手厚い旅行保険・ショッピング保険は、事業を営む上で欠かせないサービスです。
ショッピング保険:年間最高500万円
ショッピング保険は年間最高500万円まで補償します。
ダイナースクラブビジネスカードを使って購入した商品が、もし届かない場合や初期不良・盗難にあってしまった場合でも安心です。
ビジネスでは特に、設備資金など高額な決済をすることが多いと思います。
そのような場合でも、ダイナースクラブ ビジネスカードで支払っておくことで、無料で自動的に補償をつけることができます。
ショッピング保険は特に、海外通販などで仕入れや備品の購入をする場合に役立ちます。
旅行保険:最高1億円
国内・海外旅行や出張の際に安心を買えるのが「旅行保険」です。
以前は、出張前に旅行代理店や空港の自動販売機などで保険を購入する必要がありました。
しかし現在は、ダイナースクラブ ビジネスカードを保有しているだけで、事前申し込み不要で自動的に旅行保険を適用できます。
旅行代金などをダイナースクラブ ビジネスカードで支払っておくことで、補償額をさらに上積みすることが可能です。
ビジネスカードでは、国内・海外ともに最高1億円の補償を提供します。
もし、海外出張で体調を崩し病院で診察を受けた場合でも、クレジットカードの旅行保険を使えば、医療費はタダで済みます。
ゴルファー保険:最高1億円
経営者の社交の場として欠かせない「ゴルフ」におけるトラブルもカバーします。
「ゴルファー保険」は、ゴルフプレイ中のケガなどに対して、入院・通院費用を補償するサービスです。
また、ゴルフ用品の損害についても最高5万円までを補償します。
ビジネスコンサルティングサービス
ダイナースクラブでは、ビジネスカード専用サービスとして、ビジネスコンサルティングサービスがあります。
ビジネスコンサルティングサービスは、自社に関するさまざまな悩みに対する相談窓口を紹介してくれるサービスです。
紹介先は相談内容に応じて、三井住友信託銀行、三井住友トラスト・グループ各社になります。
事業承継・M&A(合併と買収)
IPO(株式公開)
不動産売買
が対象です。小規模法人や個人事業を営んでいる人にとっては大きな武器となる、利用価値の高いサービスだと思います。
また、ダイナースクラブ ビジネス・オファーは、税務相談、法律相談、健康診断などの優待特典です。
健康診断は契約病院で人間ドッグなどのお部屋のグレードアップや検査割引を、税務・法律相談は契約事務所に相談できます。
ほかにも企業情報/入札情報サービスや労務・人事管理クラウドソフト優待などが受けられます。
このほか、クラウド会計ソフト「freee会計」の有料プランが通常より2ヶ月分お得になるなど、さまざまな形でビジネスをサポートしてくれます。
ビジネスラウンジの無料利用
ダイナースクラブビジネスカードの会員は、名古屋・栄のテレビ塔3階にある会員制有料ワークラウンジ「THE TOWER LOUNGE CASHIME(カシメ)」を優待価格で利用できます。
カフェラウンジ、ワークスペース、会議室、配信可能な個室があり、一人での利用からウェブミーティング、少人数セミナー・イベント開催など幅広く活用できます。
ダイナースクラブカードは特に銀座に強いクレジットカードとして有名です。
レストランを予約することで、コース料金が優待価格となる「グルメ優待」なども、銀座のお店には特に力を入れています。
もちろん、飲食優待は全国のレストラン・料亭をカバーしており、ダイナースクラブカードの利用者にふさわしい、高級店もしっかりとカバーしています。
ビジネスの会食や打ち合わせにも、何かと使えるクレジットカードです。
エグゼクティブダイニング
「これだけで年会費の元が取れる」と評判の特典です。
ダイナースクラブが提携しているレストランを2名以上で予約すると、1名分が無料になります。
取引先との会食で2名分を予約した場合、実質半額でコース料理を堪能できます。
「エグゼクティブダイニング」は、6名以上で予約した場合に2名分の料金が無料になるレストランもあり、団体での利用でも力を発揮するサービスです。
また、予約をとるのが難しい人気店についても
- ダイナースクラブによる予約代行
- キャンセル席をダイナースクラブが買い取り、会員向けに公開
といった同社ならではの特別優遇が可能です。
高級レストランや料亭での会食は、ここぞというときにビジネスを動かす最適な場所です。過去にも、多くのビジネス・契約案件がこうした場所で実現に至っています。
また、エグゼクティブダイニングを年数回でも活用すれば、年会費を上回るメリットが見いだせるというのも、欠かせないポイントです。
一見すると年会費が高額に見えるダイナースクラブ ビジネスカードですが、活用シーンが見いだせるエグゼクティブ層にとっては、最適な一枚になるはずです。
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