売上が良い時もあれば厳しいことがあるのも自営業の特徴

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デザイナー

グラフィックデザイナーはどうやって仕事を獲得しているのか。独学でデザインの仕事に就くことはできる?

今回は、グラフィックデザイナーのノブマリンさんに、毎日のスケジュールやクライアントの獲得方法について、お話を伺ってきました。

取材日は2016年11月11日です。

今回お話しを伺った方

ノブマリンさん
熊本県在住 / 30代 / 男性

フリーのデザイナーとして、ロゴ製作や名刺・ポスターなどのデザインをしている。また、オリジナルブランドとして洋服やグッズを製作し、ECサイトで販売。

6年の実績を持つ個人事業主。

アパレルや個人商店のデザインを担当

ロゴマークの制作

グラフィックデザイナーとして、デザイン業をやっています。お店のロゴマークや、チラシや広告といった印刷物のデザインをして、そのお店に提供するという形ですね。

クライアントは、個人商店や服屋さんが中心です。ファッション系の個人ショップのロゴなど、ファッション関係の依頼が多いです。

仕事は、主に既存のクライアントからの紹介で受けています。

偶然のきっかけからデザインにのめり込む

独立開業してから、ちょうど6年になります。

小さい頃からデザインに興味があったのですが、偶然ファッション業界の方と知り合って、いろいろ教えてもらううちに、どんどんのめり込んでいったんです。中途半端なことは嫌いだったので、どうせやるなら思い切って独立しようと思いました。

祖母が会社をやっていたり、友達にも自営業をやっている人が多かったりしたので、自営というやり方に馴染みがあったのも大きいかもしれません。そういう身近な人たちに色々とアドバイスなども聞けました。

独学でスキルを身につける

専門的なスキルについては、先輩から教えてもらったり、自分で実際にやりながら覚えていきました。特に学校などには行かず、独学ですね。

デザイン系の仕事を始めたのは18歳の頃なのですが、最初は遊び感覚というか、趣味みたいな感じでやっていました。人のデザインの真似から始めて、その頃にはインターネットも普及していたので、わからない所は調べてやりながら覚えていった感じですね。

集中できないときは仕事を止めることも大切

1日のスケジュール

朝は大体7時に起きます。いろいろ準備して、9時から10時には仕事を始めます。昼の休憩を挟んで、夕方の3~4時には自分の仕事は終わらせています。

あとはクライアントからの連絡対応をするのですが、それも夜はあまりやらないようにしているので、9時ごろには終わります。その後は、夕食を食べて自分の時間を過ごし、12~1時には寝ています。

割と短時間で仕事を終わらせるようにしているので、1日で働いている時間は6時間ぐらいです。クライアントからの対応などを含めても8時間ぐらいですね。

仕事は、打ち合わせなどでクライアントのお店まで行ったりする時以外は、基本的に自宅でやっています。

集中力ややる気が出ない時は、納期が迫っていなければ、あきらめてその日は作業をやめてしまいますね。ダラダラやっても、逆に効率が悪いので。

以前はダラダラやっていてメリハリがつけられなくて、休みがちゃんと取れない時期もありました。それで体を壊したこともあって、それからは無理に平日と土日の区別をつけずにゆるく考えるようにして、納期に合わせたスケジュールで不定休でやっています。

自分でスケジュールを組んで、納期ややる気に合わせて休むかどうかを決められるのは自営業の強みだと思います。

ただ、収入が安定しないというデメリットはやはりありますね。フリーランスの方に共通する悩みだと思います。やっぱり、良くも悪くも自分次第なんですよね。

リピーター獲得につながる仕事を

喜ぶクライアント

仕事の獲得方法については、紹介で仕事をもらうことが多いです。ただ仕事をこなすだけでなく、リピーターになってもらう、あるいは新しいクライアントにつなげてもらう、ということは意識しています。

たとえば、店舗のロゴを作ってほしいという依頼があった時、ただ作って終わりではなく、できるだけいいものを仕上げれば、それが自分の作品として、ポートフォリオに加わるわけです。

自分が頼む立場だったとしたら、やっぱりいいものをデザインしてくれる人に頼みたいので、かっこいいものを作って積み重ねていけば、それだけ頼みたくなると思うんです。

「これは誰がデザインしたのか」と聞かれて、自分の名前があがった時に、「じゃあ自分もその人に頼みたい」というふうに繋がっていくのが理想ですね。

良い印象を持ってもらえるスキルを

これから独立する人には、社交性というか、人と関わる力をまず大事にしてもらいたいです。作品とか技術も大事だと思うんですが、仕事というのはやっぱり人と人との関わりだと思います。

暗い人より明るい人の方に頼みたくなるのが人間というものですし、自営業は自分が商品みたいなものですから、少しでもいい印象を持ってもらえるように努力したり、そういうスキルを身に着けておくのにこしたことはありません。

年収は平均して200万円程度、いい時もあれば悪い時も

確定申告や普段の仕訳作業といった、経理の帳簿付けに関しては、特に税理士などには頼まず、会計ソフトを使ってやっています。といっても、今は家族に任せているので、自分ではわからない部分も多く、これから勉強しなきゃなぁ、っていうところです。

年収は、年によってバラバラなんですが、平均すると200万円くらいです。いい時もあればなかなか売上が出ない時もあるんですが、大体200万ぐらい行けばいいかな、という感じですね。

次の記事:独立前に税金と社会保険の知識は身につけておいたほうがいい

特集:自営業として生きる

この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
26歳の時に右も左もわからない状態で個人事業主になりました。2年後、株式会社クートンを設立し、現在10期目です。「いい人」がたくさんいる世界の実現が目標です。「人の価値とはその人が得たものではなく、その人が与えたもので測られる」 - アインシュタイン 姉妹サイト「1億人の投資術」でも記事を書いています。

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