スマホで請求書を無料作成、Square請求書の使い方と支払い方法を解説
執筆者:川原裕也 更新:
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スマホで簡単にクレジットカード決済システムを導入できる「Square(スクエア)」は、無料の請求書作成アプリを提供しています。
請求書作成ツール「Square請求書」は、スマホだけで誰でもすぐに
- 請求書
- 見積書
が作れます。
最大の特徴は、作成した請求書にクレジットカード支払い機能を付けられることです。
顧客は新たな支払手段としてカード決済を選択でき、私たち事業者にとっては請求代金をすばやく回収できるメリットがあります。
Square請求書は完全無料で利用でき、初期費用や月額費用もかかりません。
唯一、顧客がクレジットカード支払いを行った場合に限り、3.25%の決済手数料がかかります。
Square請求書はすでに世界中で利用されており、これまでに1兆円以上の決済が行われています。
この記事では、個人事業主・法人にともに利用可能な、Square請求書の使い方や支払い方法をわかりやすく解説します。
目次
無料の請求書作成アプリ
冒頭でも述べましたが、Square請求書は無料です。クレジットカード支払い利用時の決済手数料のみが利用にかかる費用となります。
- 専用のスマホアプリ
- Square POSレジアプリ
- WEB(PC)
の3つのツールで請求書を作成・管理することが可能です。
すべてのツールのデータは連携しているため、例えば「スマホアプリで作成・発行した請求書の入金管理をPOSレジアプリで行う」といったこともできます。
Squareでは、POSレジアプリや請求書作成アプリも無料です。
特に店舗を運営している事業者にとっては、Squareの提供するツールで一元化することで、売上管理やカード決済、請求書の管理、そしてデータ分析までを一貫して行えます。
クレジットカードの決済手数料で利益を出すビジネスモデルなので、無料のSquareアカウントを作るだけで、それに付随する高機能なツールはすべてタダで使えます。
見栄えの良い請求書デザインも簡単に作成
好きなカラーを選択して、お店のアイコンとなる写真を設定するだけで、見栄えの良いデザインの請求書が完成します。
- 写真を選ぶ
- デザイン(カラー)を選ぶ
- 請求書の内訳を入力
- 相手の名前・メールアドレスを入力
- 完了
たったこれだけの作業なので、数秒でプロ仕様の請求書が完成します。
支払い方法:銀行振込や現金取引にも対応
請求書にクレジットカード支払いを追加できることが、Square請求書の最大のメリットです。
しかし、銀行振込や現金取引による支払い手段も顧客に提供できます。
銀行振込や現金による請求額の入金も、Square POSレジアプリなどを使って管理できます。
請求書の未払い・回収状況が管理できるので、漏れがありません。
もちろん、Squareで手数料がかかるのは「顧客がクレジットカード支払いを選択した場合」だけです。顧客が銀行振込や現金取引を選んだ場合は、手数料は一切かかりません。
Square請求書には「自動リマインダー」も設定できますので、請求額が未払いとなっている顧客に対して「振込期限が近づいてきていますよ」と自動通知することも可能です。
請求額の定期送信や継続課金に対応
継続的に取引のある顧客に対しては、請求書の定期発行を設定しておくだけで、2回目以降はSquare請求書が自動的に請求書の発行を行ってくれます。
また、継続課金サービスを提供する場合にも、Square請求書は使えます。
店舗ビジネスを展開している事業者だけでなく、ネットショップやWEBサービスを運営している事業者にも、Squareの決済を活用することが可能です。
リマインダーを設定しておけば、請求書の支払期日が近づくタイミングや、期日までに入金が行われなかった顧客に対して、自動的に「入金の催促」を行います。
リマインダー機能により、発行した請求書の代金の回収率を高められます。
入金が行われたら、自動的にステータスが「支払い済み」へと変更されます。「顧客がいつ請求書を開封し、入金したか」という取引履歴の管理も可能です。
最短翌営業日の入金サイクル
Squareを使って顧客がクレジットカード決済した代金は、最短翌営業日に登録済みの銀行口座に入金されます。
一般的な請求書の場合、支払期日ギリギリに入金が行われることも多いです。
しかし、クレジットカード決済機能を有したSquare請求書であれば、顧客はよりスムーズな支払いができ、事業者にとっても請求書の回収サイクルを早められるメリットがあります。
請求書の作成手順
実際に、Square請求書を使って請求書を作成してみます。
今回はスマホアプリで作ってみましたが、PCやタブレットでも請求書の作成は行なえます。
請求書の他、見積書や定期請求書の作成も可能です。
顧客の情報と品目をサクサク入力。一度入力した相手先や品目は登録しておくことも可能です。
送信スケジュールを設定したり、リマインダー(支払いの催促)が設定できます。「請求書の送付方法」で「URLを手動で共有する」を選択すると、メール送信以外の方法で請求書を発行できます。
請求書のプレビューを確認。
送信ボタンをタップすれば、相手のメールアドレスに請求書が送付されます。
オプション設定「請求書の送付方法」で「URLを手動で共有する」を選んだ場合は、
- URLを直接相手に伝える
- TwitterやLINEなどでURLを伝える
といった方法で請求書を発行することが可能です。メール送信以外の方法を使う場合は「URLを手動で共有する」を選択してください。
「リンクをコピー」または「共有」を選択。
LINEやTwitter、メッセンジャーなどで請求書のURLを送信可能。
なお、請求書のURLは下記のようになります。
https://squareup.com/pay-invoice/xxxxランダムな英数字xxxx
Square請求書アプリでは、その他にも取引レポートの閲覧や詳細設定が行えます。
完成した請求書のサンプルはこちら。メモ欄に銀行振込先などの情報を付加してもよいかもしれません。
手数料は3.25%
繰り返しとなりますが、Square請求書は無料です。
顧客がクレジットカード支払いを選択した場合のみ、決済額の3.25%が手数料としてかかります。
対応しているクレジットカードブランドは、
- VISA
- MasterCard
- JCB
- American Express
- Dinners Club
- Discover
の6つです。
※JCB(オンラインビジネス・オンラインチェックアウト)は3.95%、Discoverカードは3.75%の決済手数料となります
キャッシュレス・消費者還元事業で決済手数料が無料?
とても低い手数料率とはいえ、決済手数料がかかってしまうことで、Square請求書の導入に抵抗を感じている方もいるかもしれません。
しかし「キャッシュレス・消費者還元事業」に参加しているSquareでは、2019年10月1日の増税に合わせてキャンペーンを行っています。
キャンペーンの内容は以下の通りです。
- Square Readerが無料 ※すでに実施中
- スマホにクレジットカード決済機能を付けられるSquare Reader(通常7,980円)を無料で提供。
- Squareの決済手数料を引き下げ ※2019年10月1日から
- 通常3.25%のクレジット決済手数料を2.16%に引き下げ。2020年6月30日まで。
- 消費者に5%還元 ※2019年10月1日から
- 消費者(顧客)がキャッシュレス支払いをすると、消費者に5%の還元が行われます。還元分はSquareが負担します。2020年6月30日まで。
このキャンペーンを活用することで、2020年6月30日までは実質的に決済手数料0円でSquare Readerや、Square請求書の利用が可能です。
そのからくりを説明します。とても大切な部分ですので、じっくり読み進めてください。
2019年10月1日から9ヶ月間、Squareの決済手数料が2.16%まで引き下げられます。
Square導入と合わせて、商品の販売価格を2.16%値上げし、決済手数料に相当する部分を顧客に転嫁します。
これで、私たち事業者はSquareの決済手数料を実質0円にすることができます。
一方、2.16%の値上げを強いられる顧客にとってもメリットがあります。
キャンペーン中は、キャッシュレス支払いをした場合に限り、消費者はSquareより5%の還元を受けられます。
よって、消費者にとっては「商品価格が2.16%値上げされても、Squareから5%の還元が受けられるので、実質2.84%の還元によるメリットを享受できる」のです。
- 事業者は実質無料でキャッシュレス支払いに対応できる
- 消費者は実質2.84%の還元が受けられる
双方にメリットがあるため、2019年10月1日から9ヶ月間は、キャッシュレス対応によって、店舗の売上が大きく増加することが見込まれます。(顧客に実質2.84%のインセンティブを与えられるため)
もちろん、2020年6月末以降は決済手数料は再び3.24%に戻ってしまいますが、継続して使うか、キャッシュレスの導入を止めるかは、その時に考えても問題ないかと思います。
Squareアカウントの登録方法
Squareアカウントは無料ですぐに発行できます。
メールアドレスとパスワードを入力。パスワードには英語・数字・記号が使えます。推測されにくいものを設定しましょう。
個人事業主でも法人でもSquareアカウントに登録可能です。
名前、生年月日、電話番号、性別、住所や事業所概要を入力します。
最後に、売上金の入金先となる銀行口座を登録。楽天銀行などのネット銀行でもOKです。
登録完了。
あっという間に登録は完了し、高機能なSquareのツールが利用できます。
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