楽天銀行法人口座が評判の理由!JCBデビットで1%キャッシュバック
執筆者:川原裕也 更新:
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楽天銀行の法人ビジネス口座では、「楽天銀行ビジネスデビットカード」を発行できます。
楽天銀行ビジネスデビットカードは、全国のJCB加盟店で使うことができ、利用額に対して1%のキャッシュバックを受けられます。
ビジネスでは経費の金額も大きくなりがちです、1%のキャッシュバックで大きなコスト削減が実現できます。
そのほか、業界最低水準の海外送金手数料や、1週間・2週間の超短期定期預金など、使える機能が豊富なのが楽天銀行法人口座のメリットです。
口座維持手数料は0円です。
ビジネス口座・ビジネスデビットカードの利用ともに、法人はもちろん個人事業主の方でも申し込めます。
目次
楽天銀行の法人口座が評判の理由
楽天銀行法人ビジネス口座が中小企業の経営者に支持される理由をまとめます。
特に、振込手数料は格安です。メガバンクの振込手数料の約半分となっており、経費削減に貢献してくれるはずです。
振込手数料は大手銀行の半分以下
振込手数料に年間どれくらいのお金をかけていますか?
ネット銀行を使うメリットの一つは、手数料が安いことです。楽天銀行法人口座も例外ではなく、振込手数料はメガバンクの半額以下となっています。
まず、ネット取引にかかる月額費用は一切かかりません(大手銀行の場合、インターネットバンキングを導入するだけで、月額2,000円程度がかかります)。
これだけでも、年間2万円以上の経費削減になります。
楽天銀行ビジネス口座では、1回あたりの振込手数料もかなり安いです。
- 楽天銀行あて:一律52円
- 他行あて(3万円未満):150円
- 他行あて(3万円以上):229円
※税込です。
メガバンクだと、インターネット振込でも他行あての場合で660円程度はかかります。楽天銀行の振込手数料と比較すると、2倍以上の違いがあることがわかります。
使える提携ATMが多い
楽天銀行はインターネット専業銀行なので、入金・出金は提携ATMで行います。楽天銀行では以下のATMが利用可能です。
- セブン銀行
- ローソン
- E-net(ファミリーマートなどに設置)
- イオン銀行
- ゆうちょ銀行
- 三菱UFJ銀行
- みずほ銀行
- パッとサッと(エキナカなどに設置)
- ビューアルッテ(出金取引のみ・エキナカなどに設置)
使えるATMの数が多いのが楽天銀行の強みです。ただし、出金取引には必ずATM手数料がかかります。この点は、楽天銀行のデメリットの一つです。
楽天銀行のATM手数料
セブン銀行、イオン銀行、パッとサッと
すべての入金取引:220円
出金取引:220円
その他のATM
すべての入金:275円
出金取引:275円
VIEW ALTTE(ビューアルッテ)ATM
出金取引:275円
(入金不可)
※税込。
ATMで入出金する場合は、セブン銀行ATMやイオン銀行ATMがおすすめです。
時間外手数料の概念はないので、曜日や時間帯にかかわらず、ATM手数料は一律です。
ビジネスデビットの利用で1%キャッシュバック
楽天銀行ビジネス口座には2つのカードがあります。
- キャッシュカード
- 発行手数料1,100円。年会費無料
- ビジネスデビットカード(JCB)
- 発行手数料無料。年会費1,100円
楽天銀行では、キャッシュカードは希望者にのみ発行されます(発行を希望しないと発行されません)。
また、キャッシュカードの発行には初回のみ1,100円の発行手数料がかかります。
ビジネスデビットカード(JCB)は、全国のJCB加盟店で使えるデビットカードです。ネット通販でも使えます。
クレジットカードのような後払いではなく、銀行口座の残高から「即時引き落とし」となるため、発行審査がありません。
つまり、会社を設立したばかりでも、赤字の事業でも関係なく発行できます。利用限度額も「銀行口座の範囲」に限られます。
ただし、キャッシュカード一体型ではないので、どちらか一方を発行するか両方を発行する必要があります(ネット取引に限定するのであれば、どちらも発行しなくても構いません)。
楽天銀行ビジネスデビットカード(JCB)がすごいのは、利用金額に応じて1%のキャッシュバックが受けられることです。
年会費として1,100円がかかってしまうのはデメリットですが、年間11万円の利用で1,100円相当がキャッシュバックされます。事業で使うなら、少なくとも年間100万円くらいは利用すると思います。
仮に楽天銀行ビジネスデビットカードで年間100万円を使うと、キャッシュバック金額は1万円となります。
法人カードでここまで大きなキャッシュバックを提供してくれるクレジットカード会社や銀行は極めて少なく、たいへんお得です。
これだけでも、大手銀行と比較してかなりのコスト削減が見込めます。
また、楽天銀行のビジネスデビットカード(JCB)は、1口座あたり最大9,999枚の追加カードを発行できます。従業員向けにデビットカードを発行したい法人・個人事業主にも選びやすい仕様です。
ただし、楽天銀行ビジネスデビットカード(JCB)には盗難補償がないという致命的なデメリットがあります。
補償がなくても基本的には安心・安全ですが、いざという時に備えて「1日あたりの利用限度額を制限しておく」、「取引があったときにメールで通知する」という設定をしておくことをおすすめします。
「盗難補償をどうしても付けたい」という方には、GMOあおぞらネット銀行の法人口座がおすすめです。
GMOあおぞらネット銀行のビジネスデビットカードは、「最高1,000万円の不正利用補償」「年会費無料」「キャッシュカード一体型」「1%キャッシュバック(※税金や公共料金、旅行の支払い等、一部キャッシュバック率が通常よりも下がる利用先があります)」「Visa/Mastercardブランド選択可能」となっており、楽天銀行にはないスペックを誇ります。
1週間・2週間の定期預金
銀行の定期預金は短くても1ヶ月単位で満期を迎えるものがほとんどです。しかし、楽天銀行法人口座には超短期の1週間・2週間定期があります。
超短期定期預金は、普通預金よりも金利が高く、長くても1週間または2週間待てば満期を迎えるので「普通預金感覚で使えて金利が高い」メリットがあります。
もちろん、急な資金需要で満期を待たずに中途解約しても「中途解約利率」が適用されるだけなので、元本割れの心配はありません。
たとえば、年末年始やGW中など会社が1週間程度の休業をするときに短期の定期に入れておくだけでも、運用利回りが向上します。
業界最安水準の海外送金手数料
事業で海外送金を行う場合、ネット銀行は特に強みを発揮します。大手銀行の海外送金手数料は本当に高いので。
楽天銀行法人口座は、ネットからの海外送金が可能で「送金手数料は1,000円」です(その他にリフティングチャージ2,500円、場合によって海外中継銀行手数料1,000円が必要となります)。
受取手数料は2,000円です。
※個人事業主向け口座の場合は、リフティングチャージが3,000円、受取手数料が2,450円と、法人口座よりも若干高くなります。
事前の申込や海外送金サービスの月額利用料などは不要です。
利用できるビジネスサービス
法人口座では、複数人で1つの口座を管理したり、複数の口座を1人で管理することができます。もちろん、担当者のログイン履歴はすべて記録されますので、不正防止やセキュリティ対策にも強みがあります。
ビジネスクラスの口座管理
個人で楽天銀行を使っている人は非常に多いですが、ビジネス用途の法人口座では管理機能が強化されます。
部門ごとに口座を作ったり、複数の担当者で管理できるのが特徴です。
それぞれの担当者には「権限」が設定できるので、振込などの手続きだけができる人、口座の設定だけができる人、すべての機能を使える人などを分けることができます。
もちろん、担当者のログイン履歴や「誰がいつどのような操作を行ったか」などはすべて記録されるようになっているので安心です。
楽天銀行のビジネス口座では、1つの口座を複数の社員で操作できます。
たとえば、社長はすべての権限を持ち、仕入れ担当者は振込だけができる権限を持ち、経理担当者は明細を閲覧する権限だけを持つ、といった具合です。
総合振込サービスが無料
総合振込サービスを使うと、1度の取引で最大3,000件に振込ができます。
エクセルなどで送金先をまとめたファイルを作成し、アップロードするだけなので簡単です。もちろん、大規模なシステムやソフトウエアの導入も不要で、申込後すぐに使えます。
楽天銀行の総合振込は初期費用・月額費用ともに無料です(要申込)。
総合振込サービスは有料の銀行も多いです。このサービスが無料で使えるのは、楽天銀行の大きなメリットです。
また、最大30件までの振込であれば、申込不要ですぐに使える「一括振込」がおすすめです。
こちらも必要なのは振込手数料のみで、初期費用や月額費用は不要です。
一括振込は最大30件までしか振込できませんが、自分たちでファイルを作成することなく、楽天銀行の管理画面で送金先を設定できます。複数の取引先や社員にまとめて振込が行えます。
楽天銀行ATM売上入金サービス 24時間お預かりBOX
楽天銀行のATM売上入金サービス「24時間お預かりBOX」とは、店舗で発生した日々の売上をいつでも楽天銀行に入金し、集約できるサービスです。
たとえば、3店舗のレストランを経営している場合、A店、B店、C店にそれぞれ「入金専用カード」を発行します。このカードは入金にしか使えないので、従業員に持たせても安心です。
楽天銀行が提携するATMは、ローソンやE-netといったコンビニATMが中心なので、原則として24時間いつでも利用できます。コンビニATMであれば、お店の近所にありますし、銀行の夜間金庫よりも安心です。
入金カードを使ってATMから振り込まれた売上は、楽天銀行のビジネス口座に集約され、店舗オーナーがその日の各店の売上を自動的に集金できます。
利用にかかる手数料は「入金専用カード発行手数料 1,100円/枚」と「入金1件あたり255円(ゆうちょ銀行ATMは305円)」のみで、月額費用などはかかりません。
楽天銀行の売上入金サービスを使うことで、夜間金庫よりも安く、安心して売上を管理することが可能です。
このサービスはセブン銀行が法人口座で提供していたサービスですが、ついに楽天銀行ビジネス口座でも実現しました。
楽天銀行が提携しているATMは全国に10万台以上あり、セブン銀行が対応しているATMの数を大きく上回ります。
1件あたりの入金手数料も、セブン銀行法人口座の「売上金入金サービス」と比較して安いので、個人的にも非常におすすめできるサービスです。
アンケートの謝礼に使えるメルマネ・マスペイメント
楽天銀行ビジネス口座のメルマネ・マスペイメントを使うと、不特定多数の人に一斉送金ができます。
相手の銀行口座番号や支店名がわからなくても、メールアドレスと名前(カナ)だけで送金ができるので、アンケートの謝礼やキャッシュバックなどの支払いをする時に使えます。
メルマネ・マスペイメントでは、最大3,000件に一斉に送金ができます。
受取人が楽天銀行の口座を持っていなくても、お金を受取ることができるのがメリットです。
ビジネス口座の場合、初期費用として11万円が必要ですが、月額利用料などは不要です。振込手数料は送金者1件あたり110円または220円となります。
受取人が楽天銀行の口座を持っており、メルマネにメールアドレスを登録している場合、1件あたり110円という格安の振込手数料で送金ができることも、メルマネ・マスペイメントの利点です。
万全のセキュリティ対策
代表的なセキュリティ対策として、「ワンタイム認証」があります。
銀行取引を行う際、その時間に1度だけ使えるワンタイムパスワードを、事前に登録しているパソコンまたは携帯電話のメールアドレスあてに発行します。
担当者は、そのパスワードを使ってログインをするので、万が一ID・パスワードが漏れてしまっても安全です。
そのほか、「特定のIPアドレスからのみログインを受け付ける」「振込限度額・ATM利用限度額に制限を設ける」といった対策ができます。
また、銀行の設定変更や取引があった場合に、メールで通知するサービスがあります。
このサービスによって不正利用などにすぐ気づくことができるので、万が一のことがあっても被害を最小限にとどめられます。
ワンタイムパスワードをメールやトークンに代わって、スマートフォンで簡単に確認できるスマートフォン用アプリ「楽天銀行アプリ for Business」も利用できます。
ネット取引におけるセキュリティは楽天銀行に限らず、大手銀行を利用するときにも注意をしたいところです。
口座開設に必要な書類
楽天銀行の法人口座開設には、まずWEBから申込をしたあとに申込書類を郵送で送ります。
法人の方
- 履歴事項全部証明書(原本・発行より6ヶ月以内のもの)
- 取引担当者の本人確認資料
登記上の住所と連絡先住所が異なる場合は、別途「連絡先情報 確認資料(公共料金などの領収書、国税・地方税などの納税証明書、社会保険料の領収書などいずれか1点)」の提出が必要です。
また、ホームページを持っていない、申込時に会社設立後半年以内である、バーチャルオフィスやレンタルオフィスを事務所にしている場合は、「事業実態について確認できる書類(発注書や請求書、契約書や他の銀行口座の取引明細書など)」のコピーの提出が必要です。
合わせて、事業運営に許認可や届け出が必要な業態は、「登録・届出等の手続きが完了していることを証明する書類」のコピーの提出が必要です。
個人事業主の方
楽天銀行の個人口座を開設した後に、ビジネス口座の申込をします。
最終的に以下の書類が必要となります。
「個人事業開業届(受付印のあるもの)」または、「個人事業開始申告書(受付印のあるもの)」のどちらか1つ(コピー1部)。
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