自営業・フリーランスのおすすめ銀行口座3選、ビジネスに役立つ屋号名口座も
執筆者:川原裕也 更新:
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自営業(個人事業主やフリーランス)の方は、個人名義の銀行口座を事業用として利用できます。
なぜなら自営業の場合、個人の財布と事業の財布は一緒だからです。
プライベートで日常利用する銀行口座と、個人事業主やフリーランスが事業で使う銀行口座は同じでも問題ありません。
しかし、事業のお金とプライベートなお金をきっちりわけるためにも、2つの口座を使い分けるほうが、管理の面でおすすめです。
※なお、同じ自営業でも「法人経営者」の場合は個人の財布と事業の財布をわけなくてはなりません。
銀行によって、自営業者向けの口座開設の対応は大きくわかれます。
たとえば「屋号名口座を開設できない」銀行がある一方で、屋号名口座はもちろん「ビジネスに役立つさまざまなサービス」を提供する銀行もあります。
この記事では、自営業(個人事業主やフリーランス)の方にとって活用メリットの大きい、3つの銀行口座を取り上げます。
いずれの銀行口座もビジネス利用に適しており、開業後すぐに口座開設できます。
目次
GMOあおぞらネット銀行:最大2,000のバーチャル口座
- 屋号名口座:作れます
- Visa/Mastercardビジネスデビットのキャッシュバック率:1.0%(※税金や公共料金、旅行の支払い等、一部キャッシュバック率が通常よりも下がる利用先があります)。
- 自動振込:使えます
- 総合振込:使えます(最大9,999件)
- 振込入金口座:使えます
- 強み:ビジネス向けサービスが充実。屋号名口座の作成に対応。
GMOあおぞらネット銀行は、個人事業主・フリーランスの口座開設を歓迎するネット銀行です。
2018年に誕生したばかりなので知名度は低いものの、IT業界では名の知れた「GMOインターネットグループ」と、普通銀行大手「あおぞら銀行」が共同で運営する銀行なので安心です。
GMOインターネットグループと言えば、
- お名前.com
- ムームードメイン
- MakeShop
- カラーミーショップ
- minne
などで有名です。上記のサービスを利用した経験のある個人事業主も多いと思います。
GMOあおぞらネット銀行では、屋号名口座の開設が可能です。
ただし、屋号名だけの口座開設はできません。「個人名+屋号名」での口座開設となります。もちろん、屋号なしの「個人名だけの個人事業主口座」も作れます。
ビジネス向けサービスが無料で使える
私がGMOあおぞらネット銀行をおすすめする理由は、他社が提供していない「ビジネス向けサービス」を充実させているからです。
たとえば、GMOあおぞらネット銀行では「振込入金口座(バーチャル口座)」を最大2,000口座まで作れます(なんと言っても利用料は無料です)。
振込入金口座では、相手先からの振込入金を受け付ける専用の口座を、仮想的にいくつも作ったり、削除したりできます。
たとえば、不特定多数の取引先がある場合、「取引先Aさんからの振込を受け付ける口座」、「取引先Bさんからの振込を受け付ける口座」のように、各取引先に専用の口座を設定できます。
こうしておくことで、管理の手間(消込作業や未入金先の確認作業など)を効率化できるのです。
また、複数の事業をもつ自営業の場合、事業Aに関する資金は口座Aに振り込んでもらい、事業Bに関する資金は口座Bに振り込んでもらうという使い方もできます。
同じく、口座管理の効率化につながります。
振込入金口座では、継続的に利用可能としておく設定(継続型)と、一定の期間で自動削除される設定(期間型)の選択ができます。
たとえば、不特定多数の人が集まる飲み会を企画する場合。
「締切期日までに参加費を振り込んだ人だけが参加できる」というルールにし、振込入金口座の期間型を設定しておきます。
締切期日がくると自動的に、振込入金口座が閉鎖されます。締切を過ぎて入金した人に対して、手動で返金などの対応をする手間がなく便利です。
複数の振込入金口座(バーチャル口座)に入金されたお金は、すべてGMOあおぞらネット銀行の普通預金口座に集約されます。
逆に、こちらから複数の宛先に一括入金をしたい場合には「総合振込」の利用がおすすめです。
総合振込は、振込先の口座番号や金額をまとめたリストを作成し、最大9,999口座に一括送金できるサービスです。
たとえば、数名程度の従業員や外注に給与等を支払う場合や、より多くの人に謝礼を送金したい場合に使えます。
総合振込サービスは初期費用・月額費用を有料とする銀行も多いのですが、GMOあおぞらネット銀行なら無料で使えます。
「定額自動振込」は、あらかじめ振込先と期日を設定しておくことで、自動的に振込手続きが行えるサービスです。
月々の家賃の支払いや、外注へのコンサルティング料の支払いなど、毎月決まった金額を、決まった相手に振り込みたいときに利用メリットの大きいサービスです。
GMOあおぞらネット銀行では、定額自動振込も無料で利用でき、最大100件まで登録可能です。
セキュリティはすごく高い
ビジネス用口座では、どうしても取引金額が大きくなりがちです。
また、GMOあおぞらネット銀行はネット専業銀行なのでセキュリティ面が気になる方も多いと思います。
しかし私は、「GMOあおぞらネット銀行はセキュリティの高い銀行である」と考えています。どことは言いませんが、ほかのネット銀行よりも間違いなくセキュリティは高いです。
無料のスマホアプリ「認証アプリ」には、
- ワンタイムパスワードを表示する
- トランザクション認証の承認を行う
という2つの役割があります。
GMOあおぞらネット銀行では、特定の取引の実行時にそのときだけ使える「ワンタイムパスワード」を利用します(たとえば暗証番号を変更する場合など)。
ワンタイムパスワードによって、もし不正ログインされてしまっても、認証済みの認証アプリがインストールされたスマホを持っていない不正ログイン者は、その後の取引を継続できません。
また、最近ひそかに流行となっている「送金の直前で送金先を変えてしまう」という不正送金の仕組みは、トランザクション認証で防げます。
GMOあおぞらネット銀行での振込手続きを終えると、自動的に認証アプリが立ち上がり「これから◯◯さんに◯円を送金しますがよろしいですか?」という確認が入ります。
私たちは、認証アプリが表示する振込先と金額を見て「承認」を押すだけで、正しい相手に正しい金額を送金できます。
もし、認証アプリに身に覚えのない振込先が表示されていたら、「非承認」することで不正送金を未然に防ぐことができます。
この方法を「トランザクション認証」と言います。現時点でもっとも安全な振込方法です。
また、GMOあおぞらネット銀行では、ログイン方式に電子証明書を付けることもできるので、セキュリティを徹底強化してネット銀行を利用したいと考える方にも向いています。
経済的メリットが大きい
ATM手数料や振込手数料にも優位性があり、コストを抑えた経営を目指す方にもおすすめです。
- ATM手数料
- 入金・出金ともに1回あたり110円
- 振込手数料
- 自行あて:無料、他行あて:145円(税込)(※2021年10月1日から:自行あて:無料、他行あて:(金額にかかわらず)一律145円(税込)に引き下げ!)
- 外貨預金 為替手数料
- 米ドル:3銭 ← 業界最安
- ポイント還元
- 他行あて振込、他行からの振込、口座振替などの取引ごとに1ポイントを付与
- ビジネスデビットキャッシュバック
- 利用金額の1%を毎月キャッシュバック
※税込みです。
※利用可能なATMは「セブン銀行ATM」「イオン銀行ATM」と「ゆうちょ銀行」です。振込手続きはWebやアプリから行えます。
GMOあおぞらネット銀行の他行あて振込手数料は、業界最安水準です。
多くのネット銀行よりも低コストで振込が可能です。
大手銀行で振込をした場合、300円とか500円といったコストがかかりますが、GMOあおぞらネット銀行なら半分以下の手数料で送金できます。
また、大手銀行が計画している「口座管理手数料」も0円です。
GMOあおぞらネット銀行が発行する「ビジネスデビットカード」は、
- キャッシュカード一体型
- 年会費無料で使える
- 還元率が1%と高い
という3つのメリットを有しています。
実は、ビジネスデビットカードで上記3つの条件を満たしている銀行はありません。
年会費が有料だったり、還元率が低かったり、キャッシュカードとデビットカードが分離されていたり、各社なんらかのデメリットを抱えています。
しかし、GMOあおぞらネット銀行のビジネスデビットカードは3つの利点をすべて兼ね備えています。
ビジネスデビットカードは、飲食店などの店舗だけでなく、Amazon.co.jpや楽天といったネット通販での支払いにも使えます。
事業で使う備品の購入や経費の支払いにビジネスデビットカードを使うことで、年間の決済額は非常に大きくなると思います。
GMOあおぞらネット銀行なら、デビット決済額の1%が毎月、銀行口座にキャッシュバックされます(※税金や公共料金、旅行の支払い等、一部キャッシュバック率が通常よりも下がる利用先があります)。
一方、GMOあおぞらネット銀行にも弱点があります。
それは「現金の入金・出金をするとき、必ず手数料がかかること」です。
イオン銀行・セブン銀行・ゆうちょ銀行のATMが使えますが、1回あたり110円(税込)がかかるので、1回あたり110円(税込)がかかるので、支払いはなるべくデビットカードで済ませたいところ。
とはいえ最近は、WEB経由での振込や取引をする自営業が多く、現金決済をする機会も減っていると思います。頻繁に現金の入金・出金をしないということであれば、このデメリットは気にならないと思います。
楽天銀行:フリーランス人気No.1
- 屋号名口座:作れます
- JCBデビットのキャッシュバック率:1.0%
- 自動振込:使えます
- 総合振込:使えます(最大3,000件)
- 振込入金口座:使えません
- 強み:使っている人がすごく多い。屋号名口座の作成に対応。
私の知る範囲でしかありませんが、事業用に楽天銀行の口座を使っている個人事業主・フリーランスの人はすごく多いです。
過去に私がヒアリングしたところでは、楽天銀行 個人ビジネス口座の利用者数は圧倒的No.1でした。
というのも、楽天銀行は以前から「楽天市場への出店者向け」にサービスを強化していましたし、昔からあるネット銀行ということで使っている人も多いからです。
GMOあおぞらネット銀行と同じく、楽天銀行の個人ビジネス口座も
- 個人名+屋号名:可
- 個人名のみ:可
- 屋号名のみ:不可
となっています。
私の知る限り「屋号名だけで口座開設できる銀行」は存在しません。楽天銀行も、個人名と屋号名をセットにした口座開設のみを受け付けています。
ちなみに、あまり知られていませんが「楽天銀行はキャッシュカードを発行しない」方針です。
キャッシュカードの発行を希望する場合は、別途申し込みが必要で、発行手数料として1,100円(税込)がかかります。
ネット決済(Web振込など)だけで使う方にとっては問題ありませんが、現金の入金・出金をする予定の方は、キャッシュカードの発行手数料が有料であることを頭に入れておいてください。
JCBデビットの利用には注意が必要
楽天銀行は「JCBビジネスデビット」を発行しています。
多くのネット銀行が「Visaビジネスデビット」を発行していますが、楽天銀行で使えるのは「JCB」ブランドです。
楽天銀行のJCBビジネスデビットカードは、取引金額の1%をキャッシュバックしてくれます。業界最高水準のキャッシュバック率です。
しかし、JCBビジネスデビットにはデメリットも存在します。
- 発行手数料は無料だが年会費がかかる
- キャッシュカード一体型ではない
多くのネット銀行では、ビジネスデビットカードの入会金・年会費を無料にしています。
しかし楽天銀行では、発行手数料は無料ではあるものの、年会費として1,100円(税込)が必要です。
キャッシュバックの還元率を1%とすると、年間11万円以上使う人でなければ年会費以上の経済的メリットを受けることができません(年間11万円使って、ようやく年会費相当のキャッシュバックが受けられます)。
また、キャッシュカードとJCBデビットが一体型ではなく独立しているという点も気になります。前述のとおり、楽天銀行はキャッシュカードの発行を有料化しているからです。
この点については、「財布がかさばるから一体型の方がよい」と考える方と「セキュリティ面からデビットとキャッシュカードは分離していたほうがよい」と考える方で意見がわかれると思います。
デビットカードにはデビット機能だけを付けたいという方にはよいかもしれません。
しかし、楽天銀行JCBビジネスデビットカードには、もう一つ大きなデメリットがあります。
それは「補償が一切ない」ということです。
通常、デビットカードには「第三者不正利用補償」や「盗難補償」などが付いています。
何らかのトラブルで、自分のデビットカードが不正利用されても、それらの被害額については銀行側が補償してくれるというものです。
デビットカードの不正利用に対する補償は、GMOあおぞらネット銀行、住信SBIネット銀行ともに付いています。
しかし、楽天銀行のJCBデビットカードには「※盗難補償はありません」と明記されており、利用に際して生じるリスクはすべて自分で引き受けなければなりません。
キャッシュバック率が高いのは魅力的ですが、この点は楽天銀行個人ビジネス口座でデビットカードを使う上での大きなデメリットだと思います。
もちろん、事業用の銀行口座を1つに絞る必要はありません。
通常の決済用には楽天銀行を使い、デビットカードのみGMOあおぞらネット銀行や住信SBIネット銀行のものを利用するという方法もおすすめです。
手数料はやや高め
大手銀行に比べると驚くほど安いのですが、競合となるネット銀行が手数料の引き下げを実施したことから、楽天銀行 個人ビジネス口座の経済的な優位性は薄れています。
- ATM手数料
- セブン銀行、イオン銀行、ステーションATMPatSat
入・出金:220円
イーネットATM、ローソンATM、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、ゆうちょ銀行
入・出金:275円
VIEW ALTTE(ビューアルッテ)ATM
出金:275円 - 振込手数料
- 自行あて:52円、他行あて(3万円未満):150円、他行あて(3万円以上):229円
- 外貨預金 為替手数料
- 米ドル:100銭
- ポイント還元
- なし
- JCBデビットキャッシュバック
- 利用金額の1%を毎月キャッシュバック
※税込みです。
※ここには記載していませんが、楽天銀行は海外送金手数料が安いです。
楽天銀行のATM手数料は、無料ではありません。最低でも220円(税込)の手数料がかかります。
ATM手数料は利用するATMによって異なります(220円または275円)。
GMOあおぞらネット銀行や住信SBIネット銀行と比べて高いのがデメリットですが、楽天銀行は利用可能な提携ATMの数が多いという特徴を持っています。
- コンビニ系
- セブン銀行、イオン銀行、ローソン銀行、E-net
- 大手銀行
- 三菱UFJ銀行、みずほ銀行、ゆうちょ銀行
- 駅ナカ
- PatSat、ビューアルッテ
※ビューアルッテは出金取引のみ利用可能。
※ATM手数料が220円(税込)と安めなのは、セブン銀行ATM、イオン銀行ATM、PatSatの3つです。
上記すべてのATMが使えます。
前述のGMOあおぞらネット銀行が、イオン銀行ATM・セブン銀行ATM・ゆうちょ銀行の3つしか使えないことを考えると、利用できるATMの多い楽天銀行の優位性がわかると思います。
振込手数料は他社に劣るものの、大手銀行に比べて安いです。
ただし、楽天銀行では「楽天銀行あてへの振込」にも手数料が必要です。フリーランス同士での取引で、相手が楽天銀行を指定してきた場合でも、振込のたびにコストがかかるのはちょっと嫌ですよね。
個人口座には「ハッピープログラム」があるため、会員ランクによっては振込手数料・ATM手数料が一定回数無料になります。
しかし、楽天銀行の個人ビジネス口座では、必ず手数料が発生するので注意が必要です。
住信SBIネット銀行:手数料が安い
コスト面では強みを持つ住信SBIネット銀行ですが「個人事業主向けの口座」は提供していません。
住信SBIネット銀行を使う場合、あくまでも「個人用の口座」を開設し、それを事業で利用する形となります。
- 屋号名口座:不可
- Masterデビットの還元率:0.8%
- 自動振込:使えます
- 総合振込:使えません
- 振込入金口座:使えません
- 強み:個人事業主向けの口座は存在しない。しかし手数料の低さはNo.1
住信SBIネット銀行には、
- 個人用の口座
- 法人口座
の2種類しかないため、個人事業主が屋号名の付いた口座を作ることはできません。これは公式回答でも明示しています。
Q.〔口座開設〕 口座名義にショップ名(屋号)や団体名のついた口座は開設できますか?
A.団体名、および屋号を使用した名義での口座開設は承っておりません。
出典:住信SBIネット銀行
屋号名が設定できないのは大きなデメリットの1つです。
また、個人事業主向けの口座が存在しないことで、他社では利用できるビジネス向けのサービス「総合振込」なども使えません(定額自動振込サービスは使えます)。
しかし逆に考えると
- 屋号名を付けなくても問題ない
- 複数人に一括送金する総合振込は使わない
という方にとっては、「各種取引手数料が最安の銀行口座が使える」というメリットを享受できます。
繰り返しとなりますが、複数の銀行口座を使いわけるのもよい方法です。
楽天銀行やGMOあおぞらネット銀行といった「屋号名付き口座」で取引先からの入金を受け、こちらが振込などを行うときは手数料の安い住信SBIネット銀行を利用する。
このように、それぞれの銀行が持つ利点を組み合わせながら使いわけをすると、各社のメリット・デメリットを補いながら銀行口座を活用できます。
住信SBIネット銀行(個人口座)の手数料をまとめます。
- ATM手数料
- 入・出金:1回あたり110円
- 振込手数料
- 自行あて・三井住友信託銀行あて:無料、他行あて:77円
- 外貨預金 為替手数料
- 米ドル:6銭
- ポイント還元
- 各種取引条件に応じて毎月ポイントを付与
- Masterデビットポイント還元
- 利用金額の0.8%を毎月還元
※税込みです。
※会員ランク「スマプロランク」によって、ATM手数料・振込手数料が毎月1~20回無料になります。
ATM手数料や他行あて振込手数料は、他社と比べて安いです。
また、住信SBIネット銀行の場合は「個人口座」での利用となるため、会員ランクが上がると手数料無料サービスを受けることができます。
屋号名の口座は開設できませんが、コスト面では住信SBIネット銀行は最強です。
住信SBIネット銀行では、
- Visaデビット
- Mastercardデビット
の2種類を提供しています。
どちらも年会費無料で使える、キャッシュカード一体型のデビットカードです(もちろん盗難補償や不正利用補償も付いています)。
しかし、Mastercardデビットの還元率が0.8%であるのに対し、Visaデビットの還元率は0.6%しかありません。
よって、特にこだわりがなければ、住信SBIネット銀行ではMastercardデビットの選択がおすすめです。
GMOあおぞらネット銀行や楽天銀行との大きな違いは、左記の2行が「キャッシュバック」であるのに対し、住信SBIネット銀行は「ポイントバック」であるという点。
これは、GMOあおぞらネット銀行と楽天銀行が個人事業主向けの口座を提供しているのに対し、住信SBIネット銀行では「個人向け口座」を使うことに起因します。
キャッシュバックなら確実な現金として還元を受けられますが、ポイント還元の場合は有効期限に注意しなくてはなりません。
なお、住信SBIネット銀行が展開する「スマプロポイント」は、1ポイント=1円相当の現金と交換できます(ただし500ポイント以上100ポイント単位での交換となります)。
結論
個人事業主やフリーランスが事業用の口座を作るとき、どの銀行口座を選ぶべきか。
私の結論をまとめます。
- 屋号名口座を作りたい
- GMOあおぞらネット銀行、楽天銀行がおすすめ
- コスト重視で決めたい
- 住信SBIネット銀行がおすすめ
もっともおすすめなのは複数の銀行口座を使いわける方法ですが、どれか1つを選ぶとすれば、やはりGMOあおぞらネット銀行をおすすめしたいです。
GMOあおぞらネット銀行は屋号名口座を作ることができ、取引手数料の安さ、キャッシュバック率の高さ、ビジネス用サービスの充実など、総合的に見てもっとも優れています。
後発だけあって、スペック面では申し分ありません。
そのぶん、知名度は楽天銀行や住信SBIネット銀行に大きく劣るのも事実ですが、知名度が気にならない自営業者にとっては、もっともおすすめできる銀行です。
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