個人事業主向け、2017年版 青色申告ソフトを口コミで比較

青色申告

青色申告ソフトがあれば確定申告は楽勝です。(無知識だった私も経験済み)

毎年2月16日から3月15日は確定申告のシーズンで税務署が混み合います。

今でこそ手書きで帳簿を作っている人は少なくなりましたが、まだまだエクセルで帳簿付けをしている人も少なくありません。

しかし、青色申告ソフトを使えば複雑な複式簿記や決算書の作成も驚くほど簡単にできるので、65万円の青色申告特別控除が受けられます。

確かに、青色申告ソフトの導入にはコストがかかりますが、業務効率化と青色申告特別控除による節税効果を考えると、導入メリットはかなり大きいです。

この記事では、確定申告の前に知っておきたい

がすべてわかります。

知識がなくても確定申告できた

快適

私が個人事業主をやっていたのはもう7年以上前の話になります。

当時、何も学ばずに勢いで自営業になったので、当然簿記や会計の知識はまったくありませんでした。

しかし、個人事業主になったら確定申告はしなければならないだろうと考えていて、開業と同時に青色申告ソフトを導入。(当時はクラウド会計がなかったので「やよいの青色申告」を選びました)

自分で調べたりサポートに聞きながらやっていくうちに、何の知識もないまま帳簿や決算書まで作成できたことを覚えています。

最初は経費を気にしてエクセルで配布されているような無料の確定申告ソフトも試してみましたが、まったく意味がわからず。。。

やはり、簿記の知識がない人でも使えるように設計されている市販の青色申告ソフトの方が、ダントツに使いやすかったです。

青色申告で20万円以上の節税も

節税

65万円の青色申告特別控除を受けるには、複式簿記による帳簿の作成と決算書の提出が条件となります。

作業的にはかなり面倒なのですが、前述のとおり青色申告ソフトを使えばかんたんです。

では、白色申告と65万円の特別控除が付いた青色申告では、税金はどれくらい違うのか。節税額を比較してみました。

年間所得 白色申告 青色申告 節税額
100万円 100,800円 4,800円 103,200円
200万円 250,800円 153,300円 97,500円
300万円 439,300円 309,300円 130,000円
400万円 721,300円 559,300円 162,000円
500万円 1,071,300円 876,300円 195,000円
700万円 1,771,300円 1,576,300円 195,000円
900万円 2,521,400円 2,306,900円 214,500円
1,000万円 2,963,400円 2,686,900円 276,500円

年間所得 = 経費を差し引いた年間の利益のことです。

このように、所得が少なくても10万円以上、所得が増えるほど節税額は大きくなり、青色申告によって20万円以上の節税も可能となります。

クラウド会計ソフトが主流

クラウド確定申告ソフト

ここ最近の青色申告ソフトの動向ですが、クラウド会計ソフトが主流になってきています。

すでに業界大手の「やよいの青色申告」も「やよいの青色申告オンライン」としてクラウド版が登場しています。

クラウド会計とインストール版の違い

これまでの確定申告ソフトと、クラウド確定申告ソフトは一体なにが違うのか。まとめるとこのようになります。

クラウド確定申告ソフトの特徴
・インストール不要です

・ID/パスワードでログインしてWeb上で閲覧、編集を行います

・ID/パスワードがあれば、Windwos、Mac関係なく使えます。また、スマホやタブレットでの利用に対応している確定申告ソフトもあります。

・データはクラウド上に安全に保管されるのでパソコンを買い替えてもデータ引き継ぎは不要です。(バックアップも自動で取ってくれます)

・金融機関やクレジットカードの明細を登録すると、そのデータを自動的に取り込んで帳簿に反映してくれます

・常に最新の機能、最新バージョンが利用でき、自動的にアップデートされます。消費税率や税制の変更にも無料で対応できます。

・月額または年額払いなのでランニングコストがかかります。(年間1万円程度)

インストール型 確定申告ソフトの特徴
・パソコンにインストールして使います

・Windows版、Mac版が分かれています。また制限があるので、デスクトップ・ノートなど複数のパソコンで同時には使いにくいです。

・データはパソコン内に保存するので、PCの買い替えでデータの引き継ぎ、再インストールなどが必要です

・消費税率や税制が変わった場合は新しくソフトを書い直す必要があります

・買い切りタイプなので一度購入すれば費用はかかりません(販売価格は1万円~2万円ぐらい)

クラウド会計ソフトのメリット

データを自動取り込み

上記の比較を見てもわかるとおり、ブラウザ上で閲覧・編集を行うクラウド確定申告ソフトは、より柔軟に使えます。

最近はノマドワーカーとして、自宅でデスクトップPCを使い、カフェではノートPCで作業をする方も増えています。また、移動中にスマホを使う自営業の方も多いでしょう。

こうしたシーンで、「クラウド型」は威力を発揮します。クラウド確定申告ソフトなら、複数のパソコンやスマホからいつでも最新のデータを閲覧・編集できるのがメリットです。

また、クラウド確定申告ソフトの最大の利点として、銀行のインターネットバンキングやクレジットカードの取引明細を自動的に取り込んで、帳簿に反映してくれる仕組みがあります。

この機能のおかげで、複式簿記の知識がまったくない人でも簡単に、青色申告ができるようになったのです。

自動取り込み機能を使うと仕訳が楽になるだけでなく、常に最新の業績を把握できるという隠れたメリットがあります。

確定申告と言うと年末に領収書を集めて必死で手入力しているイメージがありますが、クラウド確定申告ソフトを使うと、リアルタイムで売上や経費が帳簿に反映できるので、「今月の売上・経費・利益」が常に見える化します。

また、自動仕訳なら数字の入力ミスが絶対に起こらないので、数字が合わずに困るということもなくなります。(私はクラウド確定申告がまだない頃、インストール版を使っていましたが、入力ミスで数字が合わないという経験が結構ありました。)

データの保存は高セキュリティのデータセンターに保存され、毎日バックアップが取られるので自分のパソコンでデータを管理するよりも安全です。

「ウイルスバスターの入ったパソコンでデータを管理する」などとは比較にならないほど、高いセキュリティで帳簿のデータは守られます。

クラウド会計ソフトは法人での導入も進んでおり、近い将来、業界標準になることはほぼ間違いがありません。

もしこれから青色申告ソフトを導入するのであれば、個人的にはクラウド型の青色申告をおすすめします。(私も現在は法人を経営していますが、クラウド会計ソフトを使っています)

評価はかなり高いです

5つ星

私は仕事上、個人事業主用の方とお話をする機会が多いのですが、最近はクラウド確定申告ソフトを使っているという方が増えています。

実際に生の声を聞いても「クラウド確定申告ソフトはとても便利、もっと早く使っていれば良かった」と答える人がすごく多いです。

ランニングコストがかかるというのは、経費を節約したい個人事業主の方にとっては確かにネックなのですが、クラウド確定申告ソフトはそれ以上の価値を提供できているからこそ、導入が進んでいるのだと思います。

おすすめの青色申告を比較

個人的にはクラウド確定申告ソフトがおすすめですが、今回はインストール型の青色申告ソフトも含めて、比較したいと思います。

一応、管理人のおすすめ順にランキングしています。

MFクラウド確定申告

MFクラウド確定申告

・クラウド型

・自動取り込み機能の精度は業界トップクラス

・売上、キャッシュフローレポートをグラフで表示

・電話、メール、チャットによるサポートあり

【利用料金】
フリープラン(お試し) 無料
ベーシックプラン 月額800円+税(年間払い8,800円+税)
あんしん電話サポート付きベーシックプラン 年間17,200円+税

おすすめ度:★★★★★

クラウド確定申告ソフトで最も勢いがあるのが、MFクラウド確定申告です。

サポートなしプランなら年間1万円以下で利用することができます。

MFクラウド確定申告は、業界でもトップクラスの高精度な自動取り込み機能を誇っています。

というのも、このソフトは400万人以上が使う家計簿アプリ「マネーフォワード」を作っている会社が提供しているサービスだからです。

家計簿アプリ「マネーフォワード」で培った自動取り込み機能をビジネスソフトに反映しているからこそ、正確さには定評があります。

※利用者の口コミ

freee(フリー)

freee

・クラウド型

・個人事業主に絶大な人気を誇るクラウド確定申告ソフト、50万以上の個人事業主が利用

・領収書をスマホで撮影して取り込む機能

・メール、チャットによるサポートあり

【利用料金】
フリープラン(30日限定) 無料
スターター 月額980円+税(年間払い9,800円+税)
スタンダード 月額1,980円+税(年間払い19,800円+税)

おすすめ度:★★★★★

MFクラウド確定申告と同じくらい人気なのがfreee(フリー)です。

おそらく、個人事業主の人気度で言うとフリーの方が上回っています。それくらい、フリーを使っている人は多く絶賛している人も多いです。

自動取り込み機能の精度も高く、経理の知識がない人でも税理士の力を借りることなく、確定申告ができます。

freeeはスマホ対応しているので、専用アプリで帳簿の入力・閲覧が可能です。

また、スタンダードプランの機能となりますが、スマホのカメラで撮影するだけでレシートの文字を読み取り、帳簿に反映してくれる機能もあります。

freeeはメールとチャットサポートのみを提供しており、電話サポートはありません。スタンダードプランに登録すると、「レシートの読み取り」「サポートの優先対応」「売上・キャッシュフローレポート機能」が使えます。

MFクラウド確定申告と比較して料金は少し高いですが、50万人以上の個人事業主が使っているという安心感は大きいです。

※利用者の口コミ

やよいの青色申告シリーズ

やよいの青色申告

・インストール版・クラウド版 両方あり

・業界大手の確定申告ソフト(弥生はオリックスグループ)

・仕訳・経理の相談ができて確定申告の不安を解消

・電話サポート付きでも年間1万円台

【利用料金】インストール版(買い切り)
セルフプラン付き 12,960円(税込)
ベーシックプラン付き 12,960円(税込)
トータルプラン付き 12,960円(税込)

【利用料金】クラウド版
無料お試し 無料
セルフプラン 年間8,640円(税込)
ベーシックプラン 年間12,960円(税込)

おすすめ度:★★★★

業界大手でありオリックスグループで安心の「弥生」は、

の2つに分かれます。

インストール版の「やよいの青色申告」は、Mac非対応でWindowsのみで利用できます。また、自動取り込み・自動仕分け機能はありません。

クラウド版となる「やよいの青色申告オンライン」は、ブラウザで閲覧・編集をするので、Windows・Macを問わず複数のPCで利用することが可能です。

また、専用のアプリを使って取引を入力したり、銀行やクレジットカードのデータを取り込んで自動仕訳してくれます。ただし、仕訳の精度はMFクラウド確定申告やfreeeと比較すると少し劣るという意見があります。

やよいの青色申告が個人事業主の方に支持されている理由は、サポートがかなり手厚いからです。

セルフプランにはサポートが一切つきませんが、ベーシックプランなら、電話、メール、チャットによるサポートが受けられます。

また、確定申告ソフトの使い方だけでなく、「仕訳の相談」「確定申告の相談」「その他の経理業務の相談」などが可能で、まさに税理士いらず。

会計に関するどのような悩みでも相談できるサポート体制が年間1万円台で利用できるのが、やよいの青色申告のメリットです。

弥生会計はコールセンターも大規模なので、MFクラウドやfreeeと比較してサポート面では一歩リードしています。

私の知っている個人事業主の方も「サポートが充実しているから弥生を選んでいる」という方がいます。

※利用者の口コミ

みんなの青色申告

みんなの青色申告

・インストール版(自動取り込み機能あり)(Mac非対応)

・買い切り料金で自動取り込み機能が使える

・業種に応じてよく使われる勘定科目を自動設定

【利用料金】
製品版 9,800円+税(30日間の無料お試しあり)

おすすめ度:★★★

会計ソフト業界では知名度の高い「ソリマチ」が提供しているのがみんなの青色申告です。

インストール不要のクラウド型確定申告ソフトではなく、インストール版の会計ソフトに自動取り込み機能を付けたという内容です。

ソリマチが開発した新機能「MoneyLink」を使うことで、みんなの青色申告に金融機関やクレジットカードのデータを自動的に取り込めます。

取り込んだデータは自動仕訳されるので会計の知識がなくてもサクサク仕訳ができます。

ただし、データのバックアップを自分でおこなわなければならないことや、複数のパソコンで使いにくい点など、インストール型ならではのデメリットはあります。

また、インストール型なので残念ながらMac非対応です。

ランニングコストが気になるので買い切りで使いたい。でも、自動取り込み機能は欲しいという方におすすめ。

※利用者の口コミ

MJS かんたん!青色申告

MJS かんたん!青色申告

・インストール版(Mac非対応)

・旧名:ミロクのかんたん!青色申告

・専門知識不要、使いやすさを追求したソフト

【利用料金】
無料体験版あり
通常版 7,200円+税
5年間無償アップデート付き 15,800円+税

おすすめ度:★★

やよいの青色申告やみんなの青色申告に続く第3の会計ソフトとして知られていましたが、クラウド会計の登場以降、少し露出が減ってきています。

画面の使い勝手はやよいの青色申告に近く、知識のない方でも使いやすい設計になっています。(ただ、全く使いやすくないという意見もありました)

無料体験版があるので、導入前に使い勝手を試すことができます。

5年間の無償アップデート付きを選択すれば、税制改正にも対応できるので、コストを抑えて長期的に確定申告ソフトを使っていきたい人にはおすすめです。

※利用者の口コミ

ツカエル青色申告

ツカエル青色申告

・インストール版(Mac非対応)

・買い切り料金で自動取り込み機能が使える

・業種に応じてよく使われる勘定科目を自動設定

【利用料金】
通常版 7,400円+税
ダウンロード版 5,000円+税

おすすめ度:★★

ビズソフトの「ツカエル」シリーズの青色申告ソフトです。

従来型の会計ソフトと言った印象で、帳票や決算書の印刷までをすべてこなせます。

金融機関のデータを自動取り込みすることはできませんが、ネットバンキングの取引明細を自分で出力し、出力したファイルを読み込ませることで帳簿に反映できます。

また、貸借対照表や損益計算書をグラフ表示する機能があり、現在の経営状況の把握に役立てることが可能です。

やよいの青色申告のようにサポートが充実しているというわけでもありませんが、とにかくソフトが安いというのが最大のメリットです。

ダウンロード版なら5,000円+税で購入できます。

※利用者の口コミ

やるぞ!青色申告

やるぞ!青色申告

・インストール版(Windwos版、Mac版あり)

・2ライセンスまで利用可能

・最長15ヶ月間のメール・電話サポート

・無料体験版あり

【利用料金】
節税申告フルサポートパック 11,664円(税込)
フリーランス・個人事業主のかんたん節税申告パック 9,504円(税込)
大家さんのかんたん節税申告パック 10,584円(税込)

おすすめ度:★★

やるぞ!青色申告はMacに対応している確定申告ソフトです。

ただし、インストール版なのでWindows版、Mac版は別売りとなります。

1台のソフトにつき2ライセンスまで利用できるので、税理士と共有したり、デスクトップ・ノートなどの2台のパソコンで使うことも可能です。

最長15ヶ月のメール、電話サポートがついた「節税申告フルサポートパック」とメールサポートのみの「フリーランス・個人事業主のかんたん節税申告パック」があります。

また、もう一つ「やるぞ!確定申告」というソフトが5,378円(税込)で発売されているのですが、こちらは「確定申告書A/B」を作成するためのソフトなので、青色申告対応ではありません。

※利用者の口コミ

Macの青色申告

Macの青色申告

・インストール版(Windwos版なし)

・Mac専用の青色申告ソフト

・iPhoneアプリを使って移動中に仕訳入力ができる

・メール、FAXによる無料サポート

【利用料金】
製品版 10,800円(税込)
ダウンロード版 8,100円(税込)

おすすめ度:★★

以前からMacで使える青色申告ソフトとしてMacユーザーに支持されていたソフトです。

ただ、クラウド会計ソフトが定着する昨今においては、徐々に時代遅れ感が出てきているという印象はあります。

iPhoneアプリ「iChoubo」を使うと、iPhoneを使って仕訳入力ができます。

しかし、アプリで記録した仕訳は、iTunesと接続して取り込まないと、Macの青色申告には反映できません。

最近のクラウド確定申告ソフトは、手入力ではなくアプリでレシートを撮影するだけで文字を自動的に読み取り、そのまま会計ソフトに取り込みます。

入力を手作業で行い、さらに自分でiTunes経由で取り込む作業も行うというのは、やはり面倒だと感じます。

とはいえ、実際にクラウド会計を使ってみて合わないと感じる人もおり、Macの青色申告に戻したいという意見もありました。

※利用者の口コミ

編集後記

確定申告ソフトは、これまで大きな動きがなかった業界でしたが、クラウド会計ソフトの登場によって業界が一変しようとしています。

今回はインストール版の製品も含めて利用者の口コミを調査しましたが、やよいの青色申告、MFクラウド確定申告、freeeの意見は目立つものの、それ以外の会計ソフトに関する意見はほとんどなかったというのが正直な感想です。

中小企業庁のデータによると、個人事業主の数は2009年の時点で242万人となっておりこの数は年々減ってきているそうです。

クラウド確定申告ソフトのfreeeがすでに50万人以上の個人事業主への導入実績があるということを考えると、freeeだけを見ても個人事業主の5人に1人はクラウド確定申告ソフトを導入していることになります。

もちろん、業界全体で見るとその割合はもっと増えるでしょうから、すでにクラウド確定申告ソフトを導入している個人事業主は半数程度にはなっていると予想でき、その割合は今後も拡大していくと思われます。

長年おなじ確定申告ソフトを使ってきて慣れているという方は、これまで通りインストール版のソフトを使うのも良いと思います。

しかし、新しく確定申告ソフトを導入するのであれば、これからはやはりクラウド会計の時代であることは間違いありません。

前述のfreeeは30日の無料お試しプランがあるので、確定申告前にクラウド会計を試してみるのも良いと思います。

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