悩みの解消はまず整理整頓から、小さな会社の社長はどうやって問題に対処しているか
執筆者:川原裕也 更新:
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自分で事業を営んでいると、何かと悩むことはあるものです。
いや、事業を営んでいない人でも悩むことは多々ありますよね。
悩みや落ち込みについて最近わかってきたことは、
- 誰だって悩みを抱えている
- 外部環境が原因で悩む
- 自分の気分が原因で悩む
ということがあることです。
この記事の本筋とは異なるのですが、簡単に説明しておきます。
まず、誰だって悩みを抱えているということ。
自分より成功している人とか、自分よりお金持ちの人とか、自分が目指していることをより上手くできている人とか、インスタグラムなんかのSNSで幸せ一杯そうに見える人などなど。
人はつい、こうした「成功者・幸せそうな人」と、そうでない自分を比べてしまいます。
しかし、外からみて「成功している・幸せそうな人」でも、必ず何かしらの悩みを抱えているものです。
むしろ、外からみて幸せそうな雰囲気を出している人ほど、孤独だったり大きな悩みを抱えていることの裏返しであることも少なくないのです。
ですので、悩んだり落ち込んだりするのは自分だけでない、みんなそうなのだと言うことは覚えておいてください。
2つめと3つめは、悩みには外部環境が原因の悩みと自分の気分が原因の悩みがあります。
外部環境が原因の悩みというのは、病気や怪我をしてしまったり、リストラされたり、経営者なら会社の業績が下がってしまったりするなど、原因が外側にあることで生じる悩みです。
こうしたトラブルや悩みは人生で避けがたいものですし、落ち込むことも多いです。
反応の仕方(自分の捉え方)を変えることで、対処するのが一番の方法だと思います。
弊社の取引先でもある、株式会社アドウェイズの岡村社長は、自社が倒産の危機に陥ったとき「俺の伝記ができたら、今がハイライトだぞ」と思ったそうです。
「ピンチはチャンス」という言葉がありますが、逆境にあってもその捉え方次第で前向きな気持ちに変えられるということです。
一方、私が特に注意しなければならないと思っているのが、自分の気分が原因で悩むことです。
きっかけは外部環境の変化によるものであったとしても、その後の状況はまったく変わっていないにも関わらず、先行き不安になって落ち込むことがあります。
こういうときの思考はたいてい「こうなってしまうんじゃないか?」「相手はこう考えているんじゃないか?」「実はこうなんじゃないか?」と、事実ではないことを自分勝手に悪く考えてしまいます。
疑心暗鬼、つまり「悪い妄想」による気分の変化は、ときに相手に対して怒りを覚えたり、自分をおかしな行動に駆り立てます。
しかし「悪い妄想」は、事実ではないことを悪く考えてしまっているだけなので、こういうときに相手に八つ当たりしたりすると相手に迷惑がかかりますし、おかしな行動をとってしまうとそこに「スキ」ができてしまい、失敗を招くことにつながります。
人生において、外部環境は常に変化していますが、自分の気分も常に変化しています。
自分の気分のアップダウンが原因で生じる悩みは、天気と同じです。晴れの日もあれば雨の日もあります。
雨の日は必ずやってきますし、天気(感情の起伏)は自分の力ではどうすることもできません。
下手に行動したり、相手に当たったりせず、ただ雨が過ぎ去るのを待つ。これが一番です。
こうしたときに下手に動くと、それこそびしょ濡れになってしまいます。
ということで、ようやく本筋に入ります。
今回の記事のテーマは「悩みの解消はまず整理整頓から」です。
悩んだら身の回りを整理しよう
私は昔、匿名掲示板の「2ちゃんねる」を良く見ていました。(いまは、5ちゃんねるという名前に変わりました)
その中で見つけたコピペで、私の人生でとても役に立ったものがあります。
584 本当にあった怖い名無し sage 2010/01/31(日) 18:52:59 ID:aVVEVNx3O
運が良くなるコツ。それは自分で決める事。
掃除で運が良くなるのもこの原理。
自分で何処を掃除すると決め実行し、配置を考え捨てるモノを決断する。だから運が良くなる。意外と自分で決めてない人が多い。
例えば見たくもないドラマを友達が見てるからと言ってみる。その時間本当なら自分の役に立つ事に使った方がいいのに、友達=正義になってる。
友達も大事だけど、自分をまず大事に。
自分のすべきことに目を瞑り、友達とわいわい騒ぐ事をよしとする誰かの受け売り。
これに甘んじている限りは運がよい人にはならない。
自分の価値観と足で歩く人に運はついてくる。
悩んだり落ち込んだとき、多くの人は「他の誰かに相談する」という行動をとります。
悩みを誰かに聞いてもらうだけで楽になることもありますし、経営者や政治家が悩んだときは(怪しげな?)占い師に相談するという話もよく聞きます。
しかし、悩んだときはまず、自分自身と対話することが大切だと私は思います。
「自分との対話」というと難しそうな気がしますが、まずは自分自身で決め、行動することです。そのための最初の一歩としておすすめなのが、身の回りを整理するという行動です。
そうこうしているうちに、人は勝手に自分と対話するようになり(つまり自分自身で考えるようになり)、問題解決に向けた次の行動へと移れるようになります。
どこから掃除すれば良い?
身の回りを整理するうえで、まずは掃除からはじめてみるのがおすすめです。
- 机の上を整理する
- 引き出しの中を整理する
- 身の回りを整理する
といったことから始めてみてください。
悩んでいるというのは、頭の中がごちゃごちゃになってしまっているということです。
そうしたときは、頭の中を整理するよりも前に、身の回りから整理する。これがポイントです。
運動する
悩んだり、気分が落ち込んでいるときは、外に出たくなくなります。運動なんてもってのほかです。
しかし、肉体的な運動には気分を前向きにする効果があります。
軽いジョギングでも腕立て伏せでも、疲れてヘトヘトになるまで思い切り筋トレしてみるのも良いでしょう。内容は何でも構いません。
とにかく身体を動かして心拍数を上げる。
これだけで、どうにもならなかった悩みが消えたり、解決に向けた次の一手が見えてきたりします。
大切なのは「落ち込んでいると運動なんて絶対したくないと思うが、それでも重い腰を上げて無理にでも身体を動かす」ということ。
「自分で決める(自分で運動すると決める)」ことが次のステップに繋がります。
身の回りを整理したら、次は運動してみる。これもおすすめの方法です。
悩みを紙に書き出す
これは別記事でも書いたことがあるのですが、気分が落ち込んだときはとにかく、悩んでいることを紙に書き出すようにします。
悩みの原因となっていること、自分が気にしていることをすべて紙に書く。
現在抱えている問題を書き出したら、次に
- 今すぐできること
- できないこと
を仕分けします。
自分の力ではどうすることもできない悩み、時間が経たなければどうにもならない悩みというのは、今はどうすることもできないので、素直に受け入れるしかありません。
自分の力で「今すぐできること」に焦点を定め、取り組める問題からはじめる。
これも「自分で決める(取り組むべき問題を自分で決め、問題解決のために行動する)」ことにつながります。
「何をどうすればいいでしょうか?」と他人に聞くことなく、自分で悩みを書き出し、やるべきことを見つけ、行動に移す。
物事を整理することで、今自分ができることが見えてくる。
これが最良の問題解決策です。
先ほど取り上げた2ちゃんねるのコピペを引用するなら「自分の価値観と足で歩く人に運はついてくる。」ということです。
今すぐできる1つの問題が片付けば、次の問題を乗り越える準備も整っているはずなので、次々とトラブルを解決していくことができます。
そして、どうにもならないと思っていた多くの悩みが減少し、気分が正常化します。
過去に書いた記事はこちらです。あわせてご覧ください。
あわせて読みたい:
経営者は孤独、事業の悩みを解決するために私がやっている3つのこと
悩んだときに見るチェックリストを用意しておく
これもおすすめの方法です。
繰り返しますが、人生でトラブルは何度も起こるものですし、トラブルがなくても自分の気分は天気のようにアップダウンするものです。
悩みはまたいずれやってくるのだから、次の悩みに備えて「悩んだときに見るチェックリスト」を作っておきます。
本記事で取り上げた内容を参考にすると、
業績が悪化したとき
→「俺の伝記ができたら、今がハイライトだぞ」と考える。反応の仕方を変える。
どうしていいかわからず八方塞がりになったとき
→悩みを紙にすべて書き出して、今できることと、できないことを仕分けする。
気分が落ち込んで何もやる気がおきないとき
→この記事を読む
といった具合です。
私も、悩んだときや落ち込んだときは「お気に入りの本の一節を読む」とか「先ほど取り上げた2ちゃんねるのコピペを読む」といったように、「悩んだときにやるべきこと」をチェックリスト化しています。
あらかじめ「問題に対処するためのレシピ」を用意しておけば、困ったことがあればまずチェックリストを見れば良いので、「悩み」が泥沼化することを避けられます。
この記事が多くの自営業者、一般の方にとって参考になれば幸いです。
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