2024年版 確定申告がはじめての個人でも相談なしで帳簿を作るには
執筆者:川原裕也 更新:
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個人事業主になってはじめての確定申告のシーズンは、どのように帳簿を作ればよいのかわからないものです。
私自身、2010年に個人事業主となり、はじめて確定申告を行いましたが、最初は手続きの方法もよくわかりませんでした。
今回は、個人ではじめて確定申告を行うときの手順や、やり方についてわかりやすく解説します。
※最大65万円の所得控除が受けられる青色申告の場合で説明します(ただし、ほとんどの会計ソフトは青色申告・白色申告の両方に対応しています)。
クラウド型の会計ソフトを導入する
「確定申告」と聞くと難しい印象を受けますが、現在は非常に機能性の高い「クラウド型の会計ソフト」が普及しているため、簿記や会計の知識がなくても個人で確定申告ができるようになっています。
青色申告をするためには以下の提出書類が必要です。
- 青色申告決算書
- 貸借対照表、損益決算書などの書類(仕訳した帳簿そのものは提出しない)
- 確定申告書
- 個人事業主の場合は「確定申告書B」という書類を作成します
これらをすべて自分で作ろうとする場合、(決してできないことはありませんが)かなりの時間がかかります。
しかし、会計ソフトを使うことで、これらの書類はすべて自動作成できます。
実際、税理士などに頼んでも、現在は会計ソフトで入力して申告書類を自動出力して提出する方法を行っているはずです。
▶多少の間違いは気にしなくてよい
これは私の経験談ですが、確定申告の数字が少し間違っていても気にする必要はありません。
また、提出書類が不足していたり、不備があっても怒られれることも罰せられることもないので安心してください。
不足している書類があったり、間違いがあれば後から指摘を受けるだけです。
私自身、はじめての確定申告は何の知識もないまま、ネットの情報を頼りに見よう見まねで帳簿を作り、税務署に提出しました。
その後、簿記検定を取得して仕訳などの知識を学び、1年目の確定申告書類を見返すと、散々な内容だったことを覚えています。
帳簿づくりは自動で行う
私が2010年に個人事業主になったときは、クラウド型の会計ソフトはまだ存在すらしていませんでした。
帳簿の仕訳入力はすべて手動でおこなっており、クレジットカードの利用明細と、翌月の口座引き落とし金額の数字が一致しなくて何度も計算し直すこともよくありました。
当時は仕訳の数が少なかったので手入力でもなんとかできていましたが、現在は法人化したこともあり2010年と比較して取引件数(仕訳の入力件数)が大きく増加しています。
それでも、日常の帳簿付けを自分自身で続けられているのは、クラウド会計ソフトの自動仕訳機能のおかげです。
クラウド会計ソフトは、インターネット環境があれば使える「WEBサービス」なので、パソコン・Macだけでなくスマホやタブレットでも操作できます。
最近はパソコンを持っていない方も増えていますので、スマホやタブレットを使って帳簿付けをしている個人事業主の方もいるようです。
クラウド型の確定申告ソフトでは、
- 銀行口座(ネットバンキング)の取引明細
- クレジットカードのWEB明細
といったデータをソフトに連携することで、帳簿の仕訳入力を半自動化することができます。
銀行の取引明細やクレジットカードの利用明細をソフトが自動的に取得し、正しいと思われる仕訳を提案してくれます。
あとはそれを確認して、問題がなければ「承認」を押すだけで、初心者でもすらすらと帳簿づくりが完了します。
現金取引などによって生じたレシートや領収書についても「領収書読み取りアプリ」を使うことで自動的に明細と金額を取得し、帳簿に反映してくれます。
データ入力が半自動化されているため、手動によって生じる「入力ミス」がなくなり、よりスピーディーに、より正確な帳簿を作れることがクラウド確定申告ソフトのメリットです。
▶セキュリティ面も安心
クラウド確定申告ソフトは、金融機関と同等のセキュリティで通信を行い安全性を確保しています。
また、データは遠隔地保管を含め3重に保管しているため、もしデータセンターが火災に見舞われたり、クラウド会計ソフト運営会社のミスによってデータ消失が生じても、バックアップがあるので安心です。
帳簿のデータはすべてクラウド会計ソフト提供会社が管理しているので、自宅のパソコンのデータが消えてしまっても、スマホやタブレットの機種変更をしても、帳簿のデータが失われる心配はありません。
私自身は、法人向けの「マネーフォワードクラウド会計」というソフトを使っていますが、これまでにデータ流出などの大きなトラブルもなく安心して使えています。
マネーフォワードクラウド会計・マネーフォワードクラウド確定申告を開発しているマネーフォワードは2017年に上場を果たしており、クラウド型の会計ソフトはベンチャー企業などを中心に法人向けにも浸透しています。
クラウド会計ソフトのセキュリティについては「クラウド会計に危険性はあるの?経理ソフトのセキュリティで知っておくこと」をご覧ください。
業界大手のマネーフォワードクラウド確定申告
青色確定申告ソフトはたくさんありますが、クラウド型の確定申告ソフトでもっとも進化しているのが「マネーフォワードクラウド確定申告」です。
マネーフォワードクラウド確定申告を使うことで、会計や簿記の知識がない方でも、帳簿づくりの自動化と、確定申告で必要な提出書類「青色申告決算書」と「確定申告書」の作成を一貫して行えます。
2,300以上の金融機関やサービスに対応。さまざまな電子マネーやショッピングサイトなどとも幅広く連携しており、日々の取引明細データを自動で取得します。
自動で取り込んだデータは、マネーフォワードクラウド確定申告が自動的に仕訳提案を行ってくれるので、私たちはその内容を確認し、正しければ「承認」を押すだけで帳簿付けが完了します。
仕訳の自動提案には「学習機能」が搭載されているため、使えば使うほどマネーフォワードクラウドの自動仕訳機能は賢くなるという特徴があります。
▶税理士の紹介も
個人事業主の方が確定申告をする程度であれば、税理士に依頼する必要は特にないと私は考えています。
しかし、自営業者のなかには、
- 申告書類を作る時間がもったいない
- 税理士に見てもらって正しい申告書類を作りたい
と考えている方もいると思います。
マネーフォワードクラウド確定申告では、マネーフォワードクラウドの使い方を熟知した税理士の無料紹介サービスも行っています。
将来的な法人化も見据えて、もし税理士と契約する必要性を感じたら、このような紹介サービスを活用するのもおすすめです。
ちなみに、マネーフォワードクラウドには「レポート共有機能」があるため、帳簿データや売上の状況を税理士や従業員、ビジネスパートナーなどと共有することもできます。
また、現在ほかの会計ソフトを使っている方でも、マネーフォワードクラウド確定申告への乗り換えは簡単にできるようになっています。
今使っている確定申告ソフトがクラウド型ではない場合や、使いにくい場合はマネーフォワードクラウド確定申告の無料プランで使い勝手を確認してみるのもよいと思います。
確定申告書類を税務署に提出する
マネーフォワードクラウド確定申告を使って、確定申告に必要な提出の作成ができたら、あとは最寄りの税務署に提出するだけです。
確定申告の期限は毎年2月16日~3月15日までとなっていて、この期間の税務署は行列ができるほど混み合います。
提出の際に書類に不備や不足があっても突き返されることはなく、あくまでもこの期間は「受付」をするだけです(不備がある場合は後日、郵送や電話などで通知されます)。
税務署に書類を持っていき、列に並んで提出するだけでよいのですが、実は郵送でも確定申告書類の提出はできます。
郵送の場合も同じく、3月15日までに到着するように送ります。
個人的には、現在は郵送で送ることが多いのですが、確定申告がはじめての方は「確定申告の雰囲気」を味わうために、実際に税務署に行って行列に並ぶのもおすすめです(自分が自営業であるという実感がより湧いてくると思います)。
確定申告書類の提出方法についての具体的な解説は、下記の記事で行っています。あわせてご覧ください。
あわせて読みたい:
2022年版 確定申告の期限とやり方が初心者でもわかるページ
マネーフォワードクラウド確定申告の口コミ
実際にマネーフォワードクラウドを使って確定申告をしている方の口コミをまとめます。
重い腰を上げて今年分から青色申告に切り替え。「マネーフォワードクラウド確定申告」で帳簿をつけ始めた。
銀行口座やクレジットとデータ連携して履歴を引っ張ってきてくれるし、仕訳ルールもある程度自動で入ってくれる。これがフィンテックか・・便利過ぎる。— ふわふわふわにー (@saru_j) 2018年1月5日
Freeeとマネーフォワードクラウドをめちゃくちゃ比較して、最終的にマネーフォワードクラウドを選択。理由としては、どっちも本当に甲乙つけがたく良かったので、少しでも安いほう。見た目はFreeeのほうが可愛い感じだったけど。
ともかく最速で確定申告を終わらせる。#確定申告— 七海 (@nanamikubota) 2018年1月2日
趣味だとして、入出が月15件迄なら無料のマネーフォワードクラウドに登録すると楽です。
クレカのデータを喰わせれば仕分けも簡単だし確定申告用のログを取ってくれるので。— yohe。 (@yohewi) 2017年12月22日
マネーフォワードシリーズ、優秀なアプリが多すぎる!
来年度はマネーフォワードクラウドシリーズを使って確定申告しようかなぁ♪~(´ε` )
月額800円なら安いと思うんです!— まゆ結び (@AncoSakuraco) 2017年12月17日
ステマでもなんでもないけどマネーフォワードクラウド会計ってかなり神だね・・。口座やカード会社と自動連携してAIで自動仕分けしてくれるという・・アマゾンやSTORES.JPとも連携できるのすごい。絵師さんこれ使えば記帳とか確定申告すごく楽になると思う・・
— 絵守未來【公式】 (@miku_emori) 2017年12月13日
上記をみても、マネーフォワードクラウド確定申告の評価が非常に高いことがわかります。
私自身、マネーフォワードクラウド会計(法人版)を使っているのですが、非常に使い勝手がよく、多くの方が良い口コミをしていることはうなずけます。
年間50件の取引までなら無料
マネーフォワードクラウド確定申告には、3つの料金プランがあります。
年間50件までの取引入力しかできませんが、一応フリープラン(無料プラン)も設けられています。
▶フリープラン
利用料金:無料
取引入力が年間50件までに制限されているほか、チャットサポートが受けられるのは登録から30日までとなっています。
また、電話サポートや仕訳データの出力ができません。
利用者の口コミによれば、取引件数が少ない個人事業主の方なら、フリープランでも確定申告までできるとのことです。
しかし、位置づけとしてはあくまでも「お試しプラン」になると思います。
有料プランの料金は以下の通りです。
マネーフォワードクラウド確定申告では、下記の料金のみで請求書業務・給与計算・経費精算ツール・マイナンバー管理機能も利用可能です。
プラン名 | パーソナルミニ | パーソナル | パーソナルプラス |
---|---|---|---|
月額料金 | 1,408円 | 1,848円 | なし |
年額料金 | 11,880円 | 16,896円 | 39,336円 |
年額プランの実質月額 | 990円 | 1,408円 | 3,278円 |
※税込です(消費税率10%)。
「すべての料金プランで確定申告ソフトの全機能が使える」ので安心です。
プランごとの機能の違いは以下の通り。
- パーソナルミニ:確定申告ソフト、請求書作成ソフトに一部機能制限あり
- パーソナル:請求書作成ソフトも含め全機能が使える
- パーソナルプラス:全機能に加えてさらに「あんしん電話サポート」を追加
個人的には、はじめて確定申告する方でも「パーソナルミニ」で十分対応できると思っています。マネーフォワードクラウド確定申告はそれくらい簡単に使えるツールです。
また、途中からプランのアップグレードができますので、最初にパーソナルミニに登録し、わからないことがあればチャットサポートで助けてもらう。
そして、チャットサポートでもわからないことが生じたら、プランをアップグレードして電話サポートで助けてもらうという方法がおすすめです。
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