2018年版 G SuiteとOffice365の違いを比較、どちらを選ぶべき?

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G SuiteとOffice365

エクセルやワード、そしてパワーポイントはビジネスシーンで欠かせないツールです。

しかし、これらのビジネスツールはここ数年で大きく進化しています。

進化したポイントをまとめると、

  • クラウド化による新たなワークスタイル(同時編集・ファイル共有・自動保存など)
  • 利用可能なツールが続々と拡大(例えばビデオ会議システムなど)
  • 常に最新バージョンが使える代わりに定額課金制に

となります。

また、エクセル、ワード、パワーポイントといったOffice製品はマイクロソフト社の専売特許でしたが、現在は「グーグル版のOffice製品」に乗り換える企業も増えています。

このようなビジネスツールのパッケージを、グーグル社は「G Suite(ジースイート)」として、マイクロソフト社は「Office365」として提供しています。

この記事では、G SuiteとOffice365の違いについて比較し、どちらを選ぶべきか検討してみたいと思います。

ちなみに、G SuiteもOffice365も、個人事業主はもちろん、個人の方でも契約可能です。

私自身は、両方のサービスを契約し、シーンに応じて使い分けています。

クラウドに強いG Suite

G Suiteのアプリケーション

まず、私自身が使ってみた感想として、大きな視点での違いを解説します。

グーグルは以前から、クラウド時代に向けた戦略的なビジネス展開を行っていました。

よって、「G Suite」で使える、エクセル・ワード・パワーポイント(グーグルでは、ドキュメント・スプレッドシート・スライドと呼びます)は、ブラウザで使うことを想定しています。

ブラウザとは、Google ChromeやEdge、Internet Explorerなどのことです。

つまり、G Suiteは基本的にインターネットが繋がっている環境で強みを発揮します。(現在はオフライン利用に対応しているため、ネットが繋がってい状態でも使えます)

G Suiteの利点

複数人でのコラボレーション(同時編集)などがスムーズに行えます。

ブラウザやアプリなど、様々な端末から閲覧・編集ができ、操作性においても違和感はありません。

また、基本的にインストール不要なので、PC初心者の方でも扱いやすいと思います。

エクセルとの互換性にも優れており、「関数」が使えたり、取引先などから送られてきたエクセルファイルを開くことも可能です。

Office365には台数制限あり

G Suiteはブラウザで動くツールなので、Windows、Macを問わず、常に同じ操作性で作業できます。

また、インターネットの接続環境があれば、どのデバイス(端末)からでもアクセスできるため、台数制限がありません

一方で、Office365は「家庭プラン」は最大2台まで、「ビジネスプラン」は最大5台までと、インストールに台数制限があります

※詳しくは後述しますが、個人利用でもビジネスプランがおすすめです。

また、Windows・Macの両方に対応しているものの、操作性や連携においてはWindowsとの相性が良いツールとなります。

もちろん、G Suite・Office365ともに、iPhone、Android用のモバイルアプリが用意されているので、スマホ・タブレットでの操作は問題ありません。

ローカルでの操作に優れるマイクロソフト

MacBook

一方、マイクロソフトの「Office365」は、これまで私たちが使っていた「エクセル・ワード・パワポ」にオンライン機能を追加したものです。

G SuiteとOffice365は基本的に似たような使い方ができますが、

G Suite
元々オンライン利用を想定して作られ、後からオフライン対応した
Office365
元々PC利用を想定して作られ、後からオンライン対応した

という違いがあります。

Office365はこれまで通りオフライン(PCにインストールして使う)利用ができるので、キーボードショートカットなどを駆使してエクセル等を操作する方にとっては重宝します。

(ただし、オンラインでOffice365を使う場合、一部対応していないショートカットがあるなど、操作性は全く異なったものとなります)

G Suiteのキーボードショートカットは使いにくいというのが正直な感想です。

一方、Office365のオンライン版は、G Suiteに比べて動きがもっさりとしています。また、共有方法などもわかりにくいです。

個人的には、主にオンライン利用を想定している場合はG Suite、主にオフライン利用を想定している場合はOffice365を選んだほうが、操作性の面でメリットを感じられると思います。

事実、グーグルも「Office 365 は個人作業向け、G Suite はチーム作業向け」と、G Suiteの公式ブログで発言しています。

また、どちらも定額課金なので常に最新バージョンに自動アップデートされます

最新版のOffice365は、買い切り型の「Office 20xx」と基本的には同じです。

オンライン・オフラインでの操作性(サクサク感・もっさり感)がかなり違うので、どちらのツールも「無料お試し」で実際に使ってみることを強くおすすめします。

グラフ描画のきれいなOffice365

パレート図

Office365はPCにインストールして使うため、細かな面で「リッチな雰囲気」があります。

例えば、フォントの美しさであったり、グラフ描画のカラーバリエーション等が豊富であることなど。

また、エクセルに標準搭載されている「分析ツール」などが使えることも、Office365の持つ強みです。

マクロやVBAはG Suiteでも対応

エクセルの「マクロ」については、すでにG Suiteでも対応しています。

また、マイクロソフトの「VBA」は、G Suiteでは「Google Apps Script(GAS)」として提供されています。

言語こそ違いますが、より高度な処理をしたり、操作を自動化させるという点では、Office365、G Suiteの差はありません。

エクセル(スプレッドシート)の表に数字を入力して、適当にグラフを書くとこのような違いになります。

Office365の棒グラフ
Office365のグラフ描画(棒グラフ)

G Suiteの棒グラフ
G Suiteのグラフ描画(棒グラフ)

Office365の折れ線グラフ
Office365のグラフ描画(折れ線グラフ)

G Suiteの折れ線グラフ
G Suiteのグラフ描画(折れ線グラフ)

もちろん、カラーなどは自由に調整できますが、標準のグラフでこのような美しさの違いが出ます。

G Suiteの方が原色系で簡素な印象を受けます。

G Suiteは共有が簡単

コラボレーション

一方、G Suiteは「共有・コラボ」機能が優れており、初心者でも簡単にファイルの共有が可能です。

例えば、作成したグラフを社内の特定の人に共有したり、外部への公開情報として提供することができます。

また、データの内容を複数人で一緒に編集できるのも、G Suiteの強みです。

例えば、調査企業の主要な業績の他に、サービス単位の業績データなどを手動で集めたい場合、各自が集めてきたデータを1枚のスプレッドシートに追加していくことで、作業の効率化が図れます。

このような使い方は、Office365でもできるのですが「サクサク感・もっさり感」といった操作性においては、G Suiteに軍配が上がります。

G Suite版のVBAである「Google Apps Script」を使えば、簡単なコードを書くだけで、調査企業のの最新の業績を取得し、グラフを自動更新させることもできます。

国内データセンターが使えるOffice365

データセンター

G SuiteやOffice365で作成したデータやファイルは、クラウド上の「オンラインストレージ」に保存できます。

Office365は、「ローカルPC or オンラインストレージ or 両方」のいずれかの場所に保存できます。

G Suiteで作成したファイルはすべて、オンラインストレージに保存することになります。

どちらもIT業界大手ですので、オンラインストレージのデータは多重バックアップが取られており、消失の可能性はまずないと考えて問題ありません。

G Suiteでは「Googleドライブ」、Office365では「OneDirve」がオンラインストレージのサービス名称となります。

マイクロソフトでは、Office365の保存先のデータセンターを「国内」に限定しています。(東京・大阪の2箇所)

一方で、グーグルはグローバルで共通のデータセンターを使うため、保存先のデータセンターは海外にあります。

データが世界中に分散している方が安心できるという考え方もできますが、企業によっては海外データセンターに情報を保管するのはポリシー上問題があるかもしれません。

この点は、利用者の考え方によって良し悪しが分かれるところです。

国内データセンターにこだわる場合は、現時点ではOffice365が適しています。

アプリケーションの違い

Office365

Office365、G Suiteはどちらも「ビジネスツールをパッケージ化したもの」です。

個人利用や中小企業はもちろん、大企業までを幅広くカバーしており、事業規模を問わず使えるのがメリットです。

どちらも、サービス名称こそ違うものの、提供しているアプリケーションはほぼ同じです。

※利用プランによって提供されないアプリもあります。

アプリ Office365 G Suite
メール Exchange Online / Outlook Gmail
表計算 Excel Googleスプレッドシート
文書 Word Googleドキュメント
プレゼン PowerPoint Googleスライド
スケジュール Outlook Googleカレンダー
オンラインストレージ OneDrive Googleドライブ
ビデオ会議 Skype Meet
社内サイト Yammer / SharePoint Online Googleサイト / Google+
チャットツール Microsoft Teams Hangouts Chat
ノート OneNote Google Keep
Office365の独自アプリ
Access(データベース)、Publisher(簡易DTPツール)
G Suiteの独自アプリ
Vault(データ記録保持)、クラウドサーチ(一括検索)

※2018年6月時点

私自身はシーンによって両方使い分けをしていますが、「使いやすさ(操作のしやすさ)」ではG Suiteがおすすめです。

Office365は全体的に機能が多い分、ごちゃっとしている感じです。

エクセルやワード、パワポならともかく、これまで使ったことのないツールを初心者が扱う場合「わかりにくい」と感じるかもしれません。

一方で、G Suiteは主要な機能が絞り込まれているので、初心者にもわかりやすく、操作性に優れていると思います。

料金プランの比較

計算

G SuiteにもOffice365にも複数の料金プランがあります。

プランの違いによって提供されるアプリや、オンラインストレージの容量などが異なります。

料金プランごとの比較をするのは難しいのですが、一言で説明すると「Office365よりもG Suiteの方が同じプランでの料金はやや抑えられている」のが特徴です。

また、Office365は「家庭向け」「一般法人向け」の2種類がありますが、「一般法人向け(ビジネスプラン)」の方がメリットは大きいです。(個人でもビジネスプランを利用できます

家庭向けは、料金がやや割高なのと、インストール可能台数が2台までに制限されています。

既に個人利用している場合でも、新しくビジネスアカウントを取得することで、アカウントの使い分け・切り替えが可能です。

1台のWindowsで個人用・ビジネス用のアカウントを分離できるので、OneDriveもこのように表示されます。

OneDriveアカウントの分離

個人利用、個人事業主、小規模企業での利用
Office365 Business、G Suite Basicがおすすめ
中小企業、大企業での利用
Office365 Business Premium、G Suite Businessがおすすめ

Offce365、G Suiteともに1ユーザーあたりの従量課金です。

利用ユーザー数が増えると費用は増加しますが、社員が退職するなどした場合は課金を停止できるので、無駄がありません。

また、利用ユーザー単位での課金であること大企業・小規模企業を問わず、平等な料金プランとなっています

どちらも無料お試しができること、また月額での利用ができることから、3ヶ月ほど試験的に導入してみて、最終的に自社にあうツールを選択するのがおすすめです。

G Suite・Office365の料金プランと、含まれるアプリの違いについては、公式サイトでご確認ください。

G Suiteの料金プランを確認

Office365の料金プランを確認

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最後まで読んでいただきありがとうございました

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