Uber Eats (ウーバーイーツ)に出店してお店を出前・デリバリーに対応するには?
執筆者:川原裕也 更新:
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最近、街中を歩いていると「Uber Eats 」のロゴステッカーを貼ったレストランや、大きなリュックサックを背負った、Uber Eats の配達パートナーをよく見かけます。
大人気のフードデリバリーサービス「Uber Eats (ウーバーイーツ)」は、若い方を中心に年々注文数が増加しています。
私は30代ですが、30代以上の人たちよりも、20代などの若い層がUber Eats を積極的に利用している印象です。もちろん私もUber Eats のフードデリバリーを活用することがあります。
飲食店などの店舗運営を行っている事業者は、Uber Eats に出店することで、手軽に出前・デリバリーに対応することが可能です。
また、出前対応することで以下のようなメリットが期待できます。
- 売上アップ
- 新しいお客さんの獲得
- 商品に対するお客さんの本音が聞ける
などなど。
これまで店内飲食のみにこだわっていたレストラン経営者が、Uber Eats に出店することでどのような恩恵を受けられるか、登録手順も含めてわかりやすく解説します。(解約金や違約金はないので安心して始められます)
手軽に出前・デリバリー対応店に
Uber Eats (ウーバーイーツ)に出店することで、手軽にお店を出前・デリバリー対応店に進化させることが可能です。(もちろん店内飲食も継続できます)
ITシステムなどを自分で用意する必要はありません。必要なツールはすべてUber Eats に揃っています。
Uber Eats には「好きな時間帯だけ注文が受けられる」という大きなメリットがあります。
「営業中」または「営業時間外」は、タブレットのON・OFFですぐに切り替えられます。(タブレット端末を用意できない場合は、レンタルすることも可能です)
たとえば、
店内飲食が繁盛するランチタイムやディナータイムは、出前を一時休止し、料理スタッフなどの人員はすべて、店内飲食に集中する。
その一方で、店内飲食が暇な時間帯(早朝や閉店前など)に、Uber Eats を「営業中」にし、デリバリー対応することで追加の売上アップが期待できる。
といった活用ができます。
「スタッフの数が少なく、出前やデリバリーに対応する余裕がない」と考える店舗経営者も、上記のような「補完的な使い方」であれば、負担なくUber Eats に出店できます。
出前は配達パートナーが行う
Uber Eats を通じて受注した注文商品は、「配達パートナー」が責任をもってお客さんの手元まで届けてくれます。(届け先は自宅やオフィス、ホテルなど様々です)
お店側が配達専任のアルバイトなどを雇う必要はありません。スタッフを追加することなく、出前・デリバリーに対応できるのがUber Eats の良い点です。
わかりやすく言うと「出前業務は配達パートナーに外注できる」ということです。
注文から配達までの流れを簡単に説明します。
- お客さんがアプリから商品を注文
- レストランが注文を受けた料理を準備
- 出来上がった料理を配達パートナーに手渡す
- 配達パートナーがお客さんに出前
作った料理は、配達パートナーがお店まで取りに来てくれます。
お店のスタッフは、注文を受けた商品を作り、完成した商品を配達パートナーに渡すだけです。
通常の出前とは異なり、店舗スタッフとお客さんが直接顔を合わせることはありません(詳しくは後述しますが、ここにUber Eats の隠れたメリットがあります)。
お客さんの本音の意見が聞ける
Uber Eats を導入する最大のメリットと言って良いのが「お客さんの率直な意見(しかもホンネ)が聞ける」ことです。
先ほど、Uber Eats では「店舗スタッフとお客さんが直接顔を合わせることがない」と言いました。
「お客さんの顔を直接見れないのか・・・」と思う料理人もいるかもしれません。
しかし、両者が顔を合わせないということは、お客さん側からすると「美味しいか、美味しくないかをホンネではっきり言いやすい」状況にあるということです。
Uber Eats では料理を食べたお客さんが、率直なフィードバック(意見や評価)を返してくれます。
店内飲食のお客さんは本音を言いません。(仮にお店の料理が美味しくなかったとしても)
「お客さんにより美味しい料理を提供するために、本音の意見を聞きたい」と考えている店舗経営者にとっても、Uber Eats の導入には大きなメリットがあります。
メニューの追加や売上データ分析ができる
Uber Eats に出店すると「レストランマネージャー」という専用のツールが使えます。
店舗運営者は、タブレット端末でレストランマネージャーを使って、飲食メニューの追加や編集、売上データの分析などが可能です。
レストランマネージャーには、前述した「営業中・営業時間外の切り替え」や「顧客の意見・評価の確認」をはじめ、お店をより良くするための機能をたくさん搭載しています。
例えば、注文履歴・売上データを見れば「いつ、どの商品が、どれくらい売れたか」がわかります。
「人気メニュー」や「最も売上に貢献しているトッピング」が見えることで、商品の改善に活かすことが可能です。
また、商品ごとの顧客の評価(フィードバック)もわかるので、どの商品が美味しいと思ってもらえているのかもわかります。
大切なことなので繰り返しますが、非対面で料理を提供するUber Eats 経由のお客さんは「ホンネの意見」をくれます。この情報は店舗経営者にとってとても役立つ情報になるはずです。
もちろん、Uber Eats 上で表示する商品メニュー一覧の作成・編集・料金変更なども、レストランマネージャーから簡単に行えます。
新規顧客の獲得に貢献
Uber Eats に出店し、出前対応することで、これまでお店に足を運べなかった「少し離れた地域に住むお客さん」にも商品を提供することが可能です。
Uber Eats をきっかけに料理を注文してくれたお客さんは、
- デリバリーでリピート顧客になってくれる
- 足を伸ばしてお店まで食べにきてくれる
ようになるかもしれません。
これまでの顧客の獲得手法と言えば、お店周辺にビラを配ったり、口コミサイトに情報を掲載したり、ホームページを作成したりと、いずれもお店周辺に住む人や、働く人々だけが対象となっていました。
しかし、Uber Eats の配達パートナーの力を使えば、より遠い地域のお客さんにも、お店の存在を知ってもらえます。(配達パートナーや自転車やバイクなどで配達します)
また、実際に「出前」という形で料理や商品を試してもらえるというのも、これまでの集客方法にはなかったポイントです。
Uber Eats は世界各国で展開しているというのも強みです。
訪日外国人(インバウンド)が、宿泊先のホテルからUber Eats を通じて料理を注文してくれることもあります。
店舗スタッフは料理を作るだけ。実際のお届けは配達パートナーが行いますので、英語や中国語がわからなくても全く問題なく、外国人にも料理を食べてもらえます。
もちろん、出張中の日本人ビジネスマンが宿泊先から注文してくれることも多いです。「出張で疲れているから、ついUber Eats で出前を頼んでしまう。」という声をよく聞きます。
気になる手数料は?
Uber Eats への出店で必要な料金をまとめます。
一度限りの費用「登録手数料」は今のところ無料です。(登録手数料無料は期間限定、予告なく終了することがあります)
※登録手数料とは、導入キット、タブレット、レストランマネージャー、プロによる写真撮影といったサービスにかかる費用のことです。
つまり、無料期間中であれば、費用をかけることなくUber Eats をお店に導入できます。
次に、継続的にかかる費用「サービス料」は、Uber Eats 経由の注文に対して一定の割合で発生します。(手数料率は変動)
その代わり「月額費用」、「カード決済手数料」、「解約金・違約金」の負担はありません。
固定費がなく変動費のみで利用できるのがポイントです。
Uber Eats 経由の売上が減れば、その分サービス手数料も減る仕組みなので、Uber Eats の導入によってお店側の経済面での負担が大きくなる心配がありません。
気になる手数料率は、様々な条件によって変わるので一概には言えません。
ただ、多くのお店ではデリバリー専用価格を設け、手数料率にあわせて販売価格に転嫁しているのが実情のようです。
例えば、手数料率が15%だとすると、お店で販売している1,000円の商品と同じものを、Uber Eats 上では出前価格として1,150円(店舗価格より15%上乗せ)で販売する。という具合です。
出店条件と出店までの日数
Uber Eats の出店条件は以下の通りです。
- 営業許可証があること
- 必要な営業時間:週4日以上かつ1日の営業時間が3時間以上(目安)
- メニューは5種類以上(トッピング含む)
申込から出店までの日数は「数日~数週間程度(店舗数によって異なる)」です。
数多くのお店を経営している会社だと導入までの日数も長くなりますが、個人経営のお店なら数日~数週間程度で出店できます。
Uber Eats の対応地域は順次拡大中です。
お店が対応エリアかどうかを確認するには、登録フォームで住所を入力します。(対応可能エリアかどうか自動判別されます)
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