子育てをしながら働くフリーランスママの仕事、そして年収は?

※記事内に広告を含む場合があります

子供と勉強

多くの女性が考えざるを得ない、仕事と家庭の両立の問題。

今回は、コンサルティングや行政書士業務など、多岐にわたる仕事を請け負いながら、母親として幼稚園のお子さんを育てているJUNさんに、一日のスケジュールや独立してよかったことなど、リアルなお話を伺ってきました。

取材日は2016年10月31日です。

今回話しを伺った方

JUNさん

JUNさん
埼玉県在住 / 30代 / 女性

学生時代や仕事を通じて獲得したスキルを使い、子育てをしながら様々な業務をこなすフリーランスママ。

仕事と子育てを両立し、忙しい日々を送っている。

会社の立ち上げ・経営をさまざまな面からサポート

行政書士

主な仕事のひとつはコンサルティング業務です。契約書や業務マニュアルの作成や修正などもしています。

それから、行政書士として、会社を立ち上げる際に必要な許認可申請に関わるアドバイスや書類作成もしています。

その他にも、各種資料の作成や採用業務のお手伝い、書籍を出したい著者の方にインタビューをしながら、大まかな執筆作業をすることもありますし、企業ホームページの作成・修正などもやっています。

母が10年ほど前、妹が去年会社を興したのですが、その時にも設立や許認可の申請などの手伝いをしました。後は、知り合いの弁護士が法律事務所から独立する時に手伝ったこともあります。

ひとつの業務から多くの依頼が派生

クライアントは、福祉・介護事業や建築関係、出版・編集関係、求人系の広告会社、などが多いです。

ひとつの業務、たとえば許認可の申請書類の作成業務が終わった後に、同じクライアントから別の業務を依頼されたり、そのクライアントにお知り合いの方を紹介していただいたりして、結果的に幅広い分野の仕事を請けています。

このように紹介を受けてお仕事をさせていただくことが多いです。単発の仕事が多いですが、継続して仕事をしている所もあります。

将来のライフプランを見据えて独立を決意

ライフプラン

元々は、会社に勤めながら副業としてホームページの作成や行政書士業務を行っていました。

そのうち、副業の収入が増えてきて、本業との両立が難しくなってきたのですが、その時に将来のことを考えたんです。当時は毎日終電くらいまで仕事をしていたので、結婚や出産を考えると、ここで働き続けるのは難しいと思いました。

福利厚生がしっかりした会社(育児休暇を取れる環境)への転職も考えたのですが、結局は早めに独立して軌道に乗せ、育児が一段落ついたらすぐに復帰できるような地盤を整えておこうと決めて、独立開業しました。

独立したのは2004年~2005年ごろです。その後、出産を機に一度2010年12月に廃業届を出したのですが、子供が少し大きくなったので、2015年の7月に再度開業届を出して今に至ります。

趣味と独学でスキルを積み重ねる

行政書士の資格は、大学4年生の時に試験に合格して取得しました。

その後、法律事務所でパラリーガル・行政書士として働いていたのですが、その前、そこに就職した当初は秘書として働いていて、その時秘書検定1級に合格しました。

ホームページ作成やプログラミングの技術は、そういった仕事の中で趣味としてやっていたことを、独立開業してから独学で深めていった形です。

仕事と家庭を両立させる日々

一日のスケジュール

大体、朝は7時に起きます。朝食や子供の世話をして、子供が幼稚園に行った後、9時ぐらいから仕事を始めます。

電話会議やクライアントへの連絡などをしながら、3時半ぐらいまでみっちり仕事をします。その頃に子供が帰ってくるので、一緒に遊んだり、習い事に連れて行ったり、家事を一緒にやったりします。

夕方になると夕食を支度して食べて、子供をお風呂に入れて、子供が大体9時くらいに寝た後は、10時ぐらいまでが自由時間ですね。その後12時ぐらいまで、執筆や書類作成などの仕事をしています。

1日の労働時間は、夜に働く日で8時間か8時間半、そうでない日は6時間か6時間半ぐらいです。

守秘義務もあるので、普段の仕事は自宅の仕事部屋でやっています。実家に帰省する時は、仕事道具をダンボール箱に詰めて持っていって1週間ほど実家で仕事することもあります。

インターネットと電話と複合機があれば、仕事自体はどこでもできます。

集中力ややる気が出ない時は、1時間ぐらい寝てリフレッシュしています。集中力も増しますし、時間がタイトになってくるので、頑張らざるを得ない状況に追い込まれる感じです。

土日祝日は、基本休みにしています。ですが、午前中に子供が子供部屋で遊んでいる2・3時間や、子供が寝た後の9時から12時、1時までなどに、書類作成や執筆などの、一人でできる仕事をやることも多いです。

子供が熱を出しても家で仕事ができる

熱を出す子供

自営業で良かったことは、やはり時間が自由になることですね。子供の幼稚園の行事や自分の用事などがある時、平日の昼間でも2、3時間抜けて、そのぶん夜や土日に頑張るといった働き方ができます。

自分で時間の調整ができるのはすごく助かります。

また、子供が熱を出した時に、病児保育などに預けなくても、家で寝かせながら隣でパソコンを使って仕事ができるという利点もあります。

あとは、今月は稼ぎたいからたくさん仕事を入れようとか、今月は私用が多いから少しセーブしようとか、そういうふうに仕事の忙しさをある程度調節できるところも楽ですね。

自営業ではリスクマネジメントも重要

デメリットは、収入面の不安定さくらいでしょうか。会社員のように、定年までずっとこのお給料がもらえるというわけではありませんから。

万一今の大きなクライアントから依頼がもらえなくなった時、他の仕事を、希望する量だけ取れるのかといった不安は少しあります。

そういうときに備えて、小規模企業共済やセーフティ共済などに加入したり、常に何社からかお仕事をもらうようにしたりして、リスクを減らすようにはしています。そういう不安定さ以外の面では、特にデメリットは感じていません。

どこでもアクセス可能なクラウド会計を利用中

青色申告

今利用している銀行口座は、三菱UFJ、みずほ、ゆうちょといった大手銀行や、地方信金などです。そういったところのネットバンクも活用しています。

確定申告や普段の経理に関しては、税理士さんにお願いしています。領収書などを全部スキャンしてDropboxに入れて、税理士さんにはそれを見て作業していただいて、できたものを私がチェックするという形でやっています。

会計ソフトは弥生会計オンラインを使っていまして、IDとパスワードを入れたら私の方でも税理士さんの方でも確認できる状態にしています。

こうすることで、主には税理士さんに入力してもらって、修正が必要な箇所は私の方でログインして直したりもできます。

弥生会計オンラインのようなクラウド会計ソフトだと、ログインしてすぐにどこでも見られるのが楽ですね。出先や帰省先などでパソコンが変わっても見られるので、便利です。

頑張れば頑張るだけ年収が増える

去年7月に再度開業してから半年ぐらいの収入は、多分250万から300万円の間でした。そこから徐々に仕事量を増やしていっているので、今年は10月の段階で600万超くらいになっています。

ここから年末までどれくらい頑張るか、新しい依頼を受けるかで、年収的には600万円台から800万円超まで変わってくると思います。

こちらの記事も読まれています

この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
26歳の時に右も左もわからない状態で個人事業主になりました。2年後、株式会社クートンを設立し、現在10期目です。「いい人」がたくさんいる世界の実現が目標です。「人の価値とはその人が得たものではなく、その人が与えたもので測られる」 - アインシュタイン 姉妹サイト「1億人の投資術」でも記事を書いています。

より良い情報をお届けするため、 がメンテナンスを担当いたしました。( 更新)

ありがとうございます。

「自営業として生きる」の記事をもっと読む

最後まで読んでいただきありがとうございました

0件のコメント

質問・コメントはこちら

個人事業主・フリーランス アンケート
ビジネスカード大全集
小さな個人店 キャッシュレス導入のメリット・デメリット

ビジネスに役立つ記事を配信中