スタートアップの資金調達、エメラダ・バンクはベンチャー企業に融資する

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エメラダ・バンク

エメラダ株式会社が新サービス「エメラダ・バンク」をリリースしています。

エメラダ・バンクは一言で言うと「成長著しいスタートアップや、ベンチャー企業のための融資サービス」です。

新しいビジネスモデルが銀行に理解されにくく、銀行融資が受けられないベンチャーは多いです。

しかし、エメラダ・バンクはこれまでとは違う「新しい与信モデル」を使うことで、銀行借入ができない事業者に対して融資を行います。

借入条件は、

  • 借入上限:最大5,000万円
  • 借入利率:年率2.0%~15.0%
  • 返済期間:最長5年

となっており、審査次第で低金利での借入も可能です。

また、エメラダ・バンクはすべての手続きをオンラインで完結する仕組みを導入しており、銀行借入のような直接面談なしで融資が受けられます。

ベンチャーのための新しい与信モデル

データ分析

エメラダ・バンクの目的は「銀行が貸せない企業に融資すること」です。

銀行が採用していない「新しい与信モデル」を使うことで、通常は理解されにくいビジネスモデルを展開している事業者にも、資金調達のチャンスが広がります。

銀行は「決算書」を重視した審査を行います。

一方、エメラダ・バンクは決算書だけでなく、その他のデータを活用した「データレンディング」を行っています。

新しい与信モデルでは、以下のようなデータを使って審査します。

  • 銀行口座の入出金状況
  • 会計ソフトのデータ
  • 今期の進捗(直近の業績)
  • ネット上の評判
  • 新しいビジネスモデルの柔軟な評価

など。

最近は、クラウド会計ソフトのデータを使った「データレンディング」が増えていますが、エメラダ・バンクではクラウド会計ソフトに限らず、どのような会計ソフトのデータにも対応しています。

新しいビジネスモデルを評価し、将来性がある事業を展開している会社であれば、前向きな借入を検討してもらえるのが、エメラダ・バンクの強みです。

銀行融資はこうした「これまでにないビジネスモデルの評価」を苦手としており、スタートアップは融資を受けにくい状況にあります。

上記の理由から、スタートアップはエクイティ(出資)による資金調達をするケースが多いですが、エクイティには相応のデメリットもあります。

革新的なビジネスモデルを有しており、かつデット(融資)での資金調達を目指すベンチャー企業にとって、エメラダ・バンクはとても相性が良いサービスです。

100%オンラインで完結

スマホを操作する男性

エメラダ・バンクでは、申込みから契約・融資実行まで、すべての手続をオンラインで完結しています。

スタートアップは自社のプロダクト開発に集中したいもの。

できることなら、財務に関すること(本業と直接関係のないこと)には時間を割きたくないというのが本音だと思います。

エメラダ株式会社は、ベンチャー企業向けのクラウドファンディングを提供している背景があり、こうした「スタートアップが持つ悩み」を深く理解しています。

「本業と直接関係のないことにはできる限り時間をかけず、本業に集中できる環境を整える」というのも、エメラダ・バンクの目指すコンセプトです。

銀行借入の場合、複数回に渡る担当者との面談が設定されます。また、面談も契約手続きもすべて対面です。

契約の前に様々な提出書類を用意しなければならないため、こうした書類を取りに行く手間もかかります。

このような「従来型」のやり方は、新しいサービスを生み出すベンチャー企業にとって相性が良いとは言えません。

エメラダ・バンクでは、

  1. 申し込み手続きの簡略化
  2. チャット・ビデオ通話によるコミュニケーション
  3. 印鑑証明書の提出・捺印の廃止

を導入しており、移動中でも資金調達の手続きや担当者とのコミュニケーションが実現できます。

1社ずつ個別の返済計画

仕入れ

返済計画は、事業者にとって大きな悩みでもあります。

銀行やビジネスローンの借入は毎月決まっていますが、ビジネスで生み出した利益のキャッシュインは定期的とは言えないからです。

よって、「キャッシュフロー(資金繰り)」は事業を運営していく上でとても重要な要素となっており、多くの経営者が資金繰りに頭を悩ませています。

しかし、「資金繰り」は本業とは直接関係のない仕事です。できることなら、こうした時間は最小限に抑えるべきでしょう。

エメラダ・バンクは返済計画においても、これまでになかった「新しい要素」を取り入れています。

事業内容に応じて、1社ずつ個別の返済計画を設定するため、キャッシュインが不定期な事業や、直近で大きく先行投資したいスタートアップでも理解が得やすいというメリットがあります。

返済負担を少なくしながら事業を拡大できるので、本業に集中できる時間を最大限にすることが可能です。

スタートアップを支えるビジネスサポート

ビジネスマン

エメラダ・バンクは現在、以下の事業者と提携しています。

銀行
第三銀行、東邦銀行
信用金庫
城北信用金庫、大和信用金庫
その他
電通国際情報サービス

提携事業者は今後さらに拡大する予定です。

エメラダ・バンクでの資金調達を足がかりとして、将来的に上記の金融機関や事業者へのコネクションを築くことが可能です。

また、金融機関からの追加融資を検討する場合は、エメラダ株式会社が窓口となり、融資申込み手続きのサポートなどを行います。

わかりやすく言うと、エメラダ・バンクを利用することで、「エメラダ株式会社によるコンサルティング・経営のアドバイスを受けることができる」ということです。

エメラダ株式会社とは?

エメラダ株式会社自身もスタートアップ・ベンチャーです。

しかし、同社にはゴールドマン・サックス証券出身の経営陣を中心とし、財務に精通したメンバーが多数在籍しています。

また、エメラダ自身がVC(ベンチャーキャピタル)からの資金調達実績を有していることからも、大きな成長を目指すスタートアップへの様々なアドバイスができるのです。

エメラダ・バンクは借入後の状況もリアルタイムで分析し、資金繰りのリスクが生じた場合などにアラートを出す仕組みも構築しています。

また、経営状況が改善し、さらなる資金調達が検討できる場合には、その旨を伝えるサポートも行っています。

将来的には、こうした機能をさらに拡大し「自動CFO」を目指したいとのこと。

なお、エメラダによるこうしたサポートは、直近で資金調達が不要でも、エメラダ・バンクに登録しておくだけで受けることが可能です。(登録無料)

クラウドファンディングによる増資にも対応

資金調達

エメラダ株式会社は現在、

  • エメラダ・バンク(融資)
  • エメラダ・エクイティ(出資)

の2つのサービスを展開しています。

エメラダ・エクイティはクラウドファンディングによって、複数の個人投資家から最大1億円までの出資が受けられるサービスです。

同サービスでは、これまでに多くのベンチャー企業が数千万円程度の資金調達を実現しています。

資本を増強することで財務体質が改善し、さらなる借入も可能となります。

状況に応じて「融資」と「出資」の2つの資金調達を使い分けられるのも、エメラダを利用するメリットです。

エメラダ・エクイティ(投資家向け)の詳細は、姉妹サイト「1億人の投資術」で解説しています。あわせてご覧ください。

借入条件と返済シミュレーション

グラフ

エメラダ・バンクの申込み条件は以下の通りです。

  • 株式会社のみ、個人事業主は不可
  • 設立後2年以上が経過していること(例外あり)
  • 東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県の会社が対象
  • 利用は無料(支払い利息のみ)

ポイントは、決算期を2期以上終えている会社(設立後2年以上が経過している)のみが対象になるという点です。

また、株式会社以外の会社(例えば合同会社など)も申込みできません。

ただし、設立後2年以上が経過していない会社でも、親会社に2年以上の業歴がある場合は申込み可能です。

設立後2年未満の会社に対しては、個別の検討になるようです。

続いて借入条件を整理します。

借入可能額
500万円~5,000万円
借入利率
年率2.0%~15.0%(条件次第でさらなる低金利も検討)
返済期間
6ヶ月~60ヶ月(最長5年)
返済方式
期日一括返済、元金均等返済、元金不均等返済
返済日
原則として毎月27日
担保・保証
個別に検討。売掛債権や有価証券担保、代表者保証を求める場合あり
資金使途(お金の使い道)
運転資金・設備資金

これまで、ベンチャー企業は資金調達が難しいと言われていましたが、エメラダ・バンクのようなサービスが広がることで、将来性ある企業が成長しやすい環境が整ってきていますね。

エメラダ・バンク 公式サイトはこちら

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この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
26歳の時に右も左もわからない状態で個人事業主になりました。2年後、株式会社クートンを設立し、現在10期目です。「いい人」がたくさんいる世界の実現が目標です。「人の価値とはその人が得たものではなく、その人が与えたもので測られる」 - アインシュタイン 姉妹サイト「1億人の投資術」でも記事を書いています。

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